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人を雇ってみてよかったこと。困ったこと、その対策。

最大年商3千万円台の衣装ショップを経営して人を雇ってみてよかった点、問題点、その対策についての考えをお伝えします。個人事業主から法人化したきっかけなども。

自宅で始めた通販業が忙しくなり、売上が伸びた際に税務署の立ち入り調査が入りました。1週間ほど税務署の方が自宅を出入りして、色々調べられました。きっちりやっているつもりでしたが、自分で経理を行っており不慣れだった為、落ち度がないか心配になり胃が痛い1週間でした。

結局、年末をまたいだ売掛金と未回収金のところで申告の誤差がみつかり、数万円だったと思いますが追加徴税となりました。自分が無知だった為のミスです。

消費税の計算など煩雑で知識もいりますし、時間も取られるので、このタイミングで経理は税理士さんにお願いすることにしました。経理と税金関係の申告に加え、適切な節税対策なども提案していただけるので、年に20万くらい顧問経費は掛かりますが自分で行う時間と労力を考えると、経理の外注はやってよかったと思います。税務署に何か言われても専門家がついてくれていると安心です。

後に個人事業から法人化を図りました。個人事業で所得が800万を超えるあたりで法人化してしまった方が税制的に有利になるそうです。人を雇う際の社会保険の手続きも税理士さんにお任せしています。

その後、友人2~3人にアルバイトとして手隙の際に通販業務を手伝ってもらうことになり、軌道に乗ったため事業を拡大して新宿に実店舗を持つ流れとなりました。

友人ということで、信頼と気安さはあったのですが、悪い面としては仕事中に過剰におしゃべりしてしまったり、けじめが付けにくいのが問題でした。

そこで、求人もかけてみようか考えているタイミングで、お店のお客様で仕事に興味を持つ方と出会い、適性もあったので正社員としてフルタイムで勤務してもらうことになりました。

その後も、人の紹介を得るなどして数名の専門職の方を確保でき、社員・友人も含め常時2~6人ほどのメンバーでシフト制で働いてもらいました。

正社員以外の方は、他にも大事にしている仕事を持っていたので調整しながら兼業してくれました。お店の業務には繁忙期との波があったので常に人を雇う形態は難しく、このフレキシブルな雇用体系があっていました。人に仕事を任せることで私も実務を離れて他のことにも着手する時間が作れるようになり、お互いWin=Winな関係が築けていたと思います。

やりがいを持って働いてもらいたかったので、私としては頑張ってやや高めの報酬に設定していたこともあってか、スタッフの何名かは次第に他の仕事よりうちの仕事を多めに入れたいと思い始めてくれたようです。

そこで、限られた仕事の取り合い?のような感じも出てきてしまい、従業員同士であからさまに不仲になる人が出てきました。

私の目の届かないところで、お客様の前で険悪な雰囲気になってクレームがくるようなこともあり、シフトの組み合わせに頭を悩ますようになりました。

何度注意しても業務に支障が出る問題なども発生してしまい、人を使う難しさにぶち当たりました。

注意するの際は上手く伝わらないと逆にモチベーションを落とすし、萎縮させてしまったら逆効果になるのでコツが必要です。本人も分かっていても直せないこともあると思います。こちら側にある程度の諦めも肝心かもしれません。

注意の仕方ですが、他の人がいないところで、先にいいところを褒めてから注意すると受け入れてもらいやすいみたいです。

そうは言っても、人はなかなか変われないので、こちら側が困らないように対策するしかないのかもしれません。例えば、シフトに穴が空かないように補欠員も確保しておく、お金で解決できることはそれ以外のダメージを受けるよりマシと切り替えて受け入れる。

それより、人のいいところを見つけて褒めて伸ばす、いいところを活かしてもらう環境作りに注力するのが経営者の役割かと思います。いいところがない人なんていません。

人を雇ってみて分かったのは、置かれた待遇がどうであろうと頑張れる人は頑張るし、言われたこと以上の仕事を作り出そうとします。

報酬は誰が行っても成果が比較的変わりにくく、時間を拘束するようなルーティーンワークは時給制で、それ以外の仕事は出来高成果報酬制にすると、取り組む側もモチベーションが保てると思います。自宅で出来ることは自宅で行ってもらうのもお互いメリットがあります。

また、仕事を頼む際には雇用体系も正社員だとしても絶対的な安定があるご時世ではないことを踏まえ、ある程度緊張感と危機感は持って、成果が出なければやむをえず解雇もあることを予め理解してもらわねばならないかと思います。

今は私の育休と、取引先の事情なども重なり、事業を停滞させていますが、又動き出す時はもっと上手に雇用を作って人を活かしていきたいと思います。

長々と読んで頂きまして、ありがとうございました!


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