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リーチの押し引き判断 出和了5,200と跳満12,000期待の差【麻雀実践No.02】

今回も某雀荘にて手元を撮影してきましたので、その中で出和了5,200をリーチして満貫にするのか、手替わりで跳満を目指すのか、そのリーチ判断について書いていきたいと思います。

もちろん麻雀なので毎回うまくいくわけじゃないので悪しからず。

ルールはMリーグルールで
一発裏あり・赤は五各1枚づの3枚入り・後づけ喰いタンありです。
25,000点持ちの30,000点返し
トップ馬2万点
1位+30、2位+10、3位-10、4位-30
トップが偉く4位に厳しいルールです。

今回はリーグ戦を通して現状成績の悪い状態で
トップを取る必要があったので
多少無理をしても打点上昇を狙いたいところ。

東二局 西家 ドラは八筒

上家が東一局で跳満ツモあがっており
点差は15,000点差
横から出るなら満貫以上を狙いに行きたい。
またトップを目指す上でトップ目上家への放銃が命取りの場面
です。


配牌は中の対子とドラが1枚ある4向聴
678か789の三色同順と全帯の見えます。
切り順を間違えると点数に大きな差が出そうな重ための配牌です。

二順目に上家が中を切りましたが反応せず。
この手で中ドラ一、ついても愚形を処理しきらなければならない全帯・三色の満貫止まりの聴牌は目指しません。

四筒をツモって一気通貫の目が出てきました。
678・789の三色同順はあと3枚でまだどちらに転ぶ可能性があるので
四六の搭子は残します。
一索を切り出していきます。


対面が上家の白の仕掛けをしている四順目
赤五筒をツモって搭子選択
この時場には七索2枚九索2枚見えで789の三色同順を狙うのは現実的ではなくなってきました。
五筒が入ったことにより三色と一気通貫があと3枚ずつで全帯が薄くなってきたことを踏まえて
八索を切り出し一気通貫の目を残して進めます。
一枚切れの發を切り出すのが一番両方の受け入れが広いのですが
対面の親の仕掛けに対してどこまで押せるか見ながら進めます。


六順目対面がツモ切りの続いていた対面が七萬を手出し
ツモって来たのは八萬で最終手出しの周りということもあり
上家の一筒に合わせて無駄な放銃を避けます。


次巡、対面が長考の後に三索を手出し
塔子選択で悩んでいたのか聴牌で悩んでいたのか
いずれにしろドラ筋を膨らませて持っておきたくないので
ツモって来た五筒をそっと河に放ります。

9順目八萬を引き入れて発を切って前に出ます。
受け入れで中を仕掛けてもドラドラの聴牌が取れそうです。
678・789に固執していたら聴牌すらたどり着けていません。

打点と和了のバランスが見れているのではないでしょうか。


11順目、仕掛けている対面が赤五索をノータイムで切り出しました。
それを見ている上家も五筒を強い打牌で押しています。
ほぼほぼ聴牌か一向聴か打点を持っているようです。
ツモって来たのはラス牌の中、リーチして出和了満貫、ダマで出和了5,200の聴牌です。

セオリー通りにいけば表示牌で使われている七筒待ちであろうと即リーですが、この順目でもまだ打点の伸びを見ます
まだドラの八筒と赤五萬の手替わりが出来そうです。
極端な話をすれば六萬・七萬を引けばテンパネで6,400をダマで狙える手です。


通常リーチは一翻アップの役なので、現時点の打点から倍にでき・和了役がない状態でも出和了ができるようになる
手役不要の必殺技です。
ドラが一つあれば即リーチなのですが5,200から8,000の価値の差を考える必要があります。

最初にも書きましたが跳満をツモられており
15,000点差
何としてもあがりたいのですがツモ期待でリーチをかけても
一発・裏一または裏二で跳満は手牌上期待できません。
發は場に3枚・七萬が自分から見て3枚出ています。
ダマでツモっても満貫、リーチかけてツモっても満貫の可能性が高い以上打点上昇があるだけにダマを選択します。


13順目、期待していた手替わりのドラの八筒を引き入れました。
八筒・五萬・八萬の変則三面張待ちでリーチをかけます。
出和了裏一、ツモって跳満で勝負の場面です。
最大打点を見れば赤五萬か八筒をツモって裏一で倍満です。見違える手になりました。

またこの時、七萬が自分から見て4枚見えていて九萬が3枚見えているので
八萬は愚形で持っていてもあがれない・全員七萬を切っているから山にいると踏んで、残り3回のツモに望みをかけます。
もちろん可能性の話をしたら対々和警戒で一枚も見えていない八萬を抱えてる人もいるかもしれません。


対面・上家が無筋をツモ切ってきて押してきたので、恐らく三人聴牌のめくり合いとなりましたが
三順後五萬をツモってリーチ・ツモ・中・赤・ドラ2の跳満を上がることが出来ました。

全ツされたので対面も上家も高かったのではと思うと背筋が凍りますけど
これも麻雀と思う一場面となりました。

恐らくですが場にない東が放銃していなかったので
対面がダブ東暗刻・白で、かつ三索一索と切り出していたので筒子の両面か萬子の混一色の聴牌だったんではないでしょうか。
良形の聴牌だったので押してきたと思っています。
真実は闇の中ですが……。




いかがだったでしょうか。
一翻上げることのできるリーチですが
現在の和了点からリーチの価値がどれぐらいになるのかや
残り順目に対して和了牌が山にいるのかを想定できるかどうかの判断をしたおもしろい局面だったと思います。

皆さんの麻雀ライフの糧になればと思いますので
少しでもためになっていれば別の記事も読んでもらえると嬉しいです。

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