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接地射

あけましておめでとうございます。

年々、年末年始感が無くなってきたのは、昨今世にコンテンツが溢れすぎていて「特別感」というものが無くなって来たから、ワクワクが日頃溢れすぎていてそういう感覚が薄れてきているから?という穿った見方ばかりしています。

さて、表題の「接地射」ですが、野戦における小火器運用においてとても重要なものです。この間車の運転をしている際、ふと頭に浮かんだ言葉です。どうかしてますね。

概念的なお話として、接地射とは射弾の最高弾道高が人の身丈(概ね170cm)を超えない射撃のことです。

鉄砲というのは狙う距離が遠くなればなるほど、弾は大きく放物線を描くものです。

例えば陣地防御戦闘の際、突撃破砕射撃を任ぜられた機関銃などは射線の縦深に渡る線的な制圧を求められるので、この放物線を描く弾道の扱いというのは非常に重要、むしろ忘れてはならないものです。

例えば、とある機関銃の接地射可能な最大射程が600mだったとしましょう。

照尺を600mに合わせておけば、600m~30m程度の範囲、特段の操作なく制圧できることになります。敵が600以遠からズラズラと近づいてきても、射弾が頭の上を飛び越さず、当たるという事です。

実際は地形上の影響や射角の影響を受け、死角を形成するので、様々な火力を組み合わせて、盤石な対徒歩兵火網を形成しましょう。

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