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89式小銃と20式小銃

もはや20式小銃の使い勝手など知る由も無いが

存外、小銃というのは見た目で概ねの使い勝手は分かるものである。使用弾薬が同じなら尚の事である。

89式小銃の問題点でよく言われていたのは

・弾倉挿入口が小さい
・切り替えレバーが左右に付くようになったとはいえ使い勝手が悪い
・ア→レ→3→タという順序も悪い
・拡張性が無い
・フロントヘビー気味
・水陸両用作戦での使用に不向き

とまあこんな感じだったと思う。

親の顔より見た小銃なので、色々書きたい事もあるが、通常の野戦訓練で使用する分には全く問題無かった。

ネット上で散見する悪評は、適切な整備がされていなかったり、流行りのタクトレ的な動きを求められた際の使い勝手の悪さが原因かと思われる。
拡張性は照準補助具(ドットサイト)やV-1(暗眼用レーザー照準具・夜間照準具)と、最低限の機能は付与できるので、そこまで問題にもならない。

フロントヘビーは脚を外せばいきなり軽量銃になり取り回しが簡単になる。大した問題ではない。

89独特のテクニックは確かにある。右手親指で握杷を握らず(握り直さず)に、ずっと右側の切り替えレバーに添えるような撃ち方は切り替えレバーの使い勝手の悪さを物語っていると言える。連射ならすぐさま切り替えられるが、単射は半周以上レバーを回さねばならず、やはり使いづらい。
連射でええやんけというのはそうだが、引き金の引き代が変わるし、正確な指切りが求められるので、ホントの不意遭遇射撃以外では使いたくないなあと思う人が殆どではないだろうか。

排水性能、対塩害なんかも問題になっていたような気がするが、小銃携行で泳いだりしたのは片手で数えるくらいであまり分からない()

これら(部隊によっては死活問題である)欠点を順当に改善し、トレンドを組み入れた小銃が20式小銃であろう。

見た目もイカしてるし、実に性能がよさそうである。

銃架も89と違って眼鏡をいちいち外さなくていい仕様っぽいし、実に良さげ。

画像1

画像2

運用中の画像も出てきた。

現状、照準補助具は89式小銃用のものを流用しているようだ。

照準補助具とは要するにドットサイトで、いくつか型があり、BタイプとCタイプが殆どかと思われる。

因みにB、Cタイプの大きな違いはマウントで、Bは2点締め、Cが1点締めであり、Cの方がスッキリ小型ではあるが、締め付けが一点の為、前後にズレたりする事があった。

写真はBタイプの下に変換レールをかませているので、やや高めのオフセットになっている。89用照準補助具のマウントは薬莢受け装着部用のものであり、一般的な20mmレールとの互換性は無い。

画像3

懐かしの由布岳をバックに。

湯布院駐屯地!

グリポッドがえらい前に装着されているからか、持ちづらそうである。水機連のものは中ほどに装着していたので、納入時がこういう風なのか、係が適当に付けたのかは中の人にしかわかるまいww

それにしても「アタレ」がデカいwww

さて、世界標準といっても過言ではない20式小銃であるが、細かい使い勝手や性能は中の人たちのお漏らしに期待をするとして、とても楽しみである。


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