場違いなリーグ戦

ベンチに座って先輩の活躍を応援してた
いつしかベンチに座って後輩の応援をするようになっていた。

「リーグに出たい」
口ではそう言うものの

心の中では
「私なんかが立っていい舞台なのだろうか。」
「ほんとは出て負けたらどうしよう」
そんな不安ばっかり。
そんな自分が嫌になる。

出たいけど
選ばれなければ
そんな苦労もすることないのに。
ほんとは出たいくせに
ほんとは負けたらどうしようと思ってるくせに
ほんとは勝ちたいと思ってるのに
そんな自分が嫌になる。

コートの上は今までと全然違う景色だ
視野が狭い
いつもならもっと落ち着いて見れるのに

緊張して変な当たりしちゃうし
練習のときは普通にできているのに

仲間の声が全然聞こえない
自分がなにやってるのかわからない

冷静に!
そう。落ち着いてやればいい。
そんなことわかってる。

強気!!
うん。一生懸命自分で自分を奮い立たせてるよ。

いつも通りに。
いつも通りやればできるはずなのに。
なんでいつも通りできないんだろう。

リーグってなんでこんなに独特なんだろう。
いつも通りやれればもっとできるのに。
泣きたいのはこっちだよ。
簡単に言わないでよ。

いつも通りできないから困ってるんだ。
いきなりの強敵
お祭り騒ぎの応援
チームの命運
降格の恐怖
緊張

楽しむ?
そんなの無理。
そんな余裕はないの。
緊張でいっぱいいっぱいなの。

私は、ベンチに座って見ていたカッコイイ先輩とは違う。
頼もしい後輩とは違う。
不安だし逃げたい。
そんなダサい人間だ。
こんなやつがチームの代表なんて
我ながら情けない。

こんな弱気でいいんですか?
こんなビビリで大丈夫ですか?
私が試合に出ていいんですか?
いつも通りできないけどいいですか?

大丈夫。
そのままでいい。

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