💃PEGGY RYAN, my love そして《気まま和訳③》La La Palooza[This Is the Life(1944)]

ペギー・ライアンが好きだ。


彼女は 華やぐ1930-40年代 のアメリカ映画界・ショービジネス界を駆け抜けた女優であり、ダンサーである。

彼女の女優人生のスタートは早い。

ボードビルで活躍する両親を持ち、彼女自身も10歳足らずで映画の役に抜擢された。
1940年代になると、
ダンスグループ｢The Jivin’ Jacks and Jills｣でドナルド・オコナーとのカップルを組んで
人気者になり、いくつかの映画にも2人で出演している。

優雅な美少女、というよりも生粋のアメリカンガールのエネルギッシュな陽気さでファンを魅了したペギー。

しかし残念ながら、彼女の知名度はかつての人気と実力に似合わず低い。

これは🇺🇸でもあらかたそうらしく、
YouTubeなどでも彼女の動画はかなり少ないのだ。
映画至っては、残っていても画質が｢撮影現場で吹雪いてました...？｣といった具合である。

かくいう私が彼女を見つけたのも、前述した｢The Jivin’ Jacks and Jills｣でオコナーとパートナーを組んでいたからにすぎない。

しかし とある動画で初めて彼らのダンスを見た時度肝を抜かれた。

｢...オコナー、2人に増えた？｣

コミカルで弾けるような振り付け。相手の胸の高さまで跳んだ次の瞬間には 盛大にずっこけてみせ、お互いをぐるぐる振り回し、かと思えば恐ろしいほど息のそろったダンスを披露する。
 そしてまた息をつく間もなく ターン、
ホールド、高速タップ...！

お互いが自分の分身と踊っているように縦横無尽。
まさに｢Make 'em laugh｣の''コズモ''が2人に増えたようなパフォーマンスなのだ。

2人とも細身で手足が長いのでまたよくダンスが映える。 そして彼らのエンターテイナー然としたお茶目な雰囲気もこの写真だけで十分語りうる。

宣材写真よ...??これ

 …しかし そのコメディアン気質のせいか、
出演作数の割に彼女がメインヒロインをつとめることはほとんどない。

悲しいかな、オコナーが主役をはる作品でもダンスパートナーの彼女はいつも｢お友達｣役なのである。

所属していた会社自体もミュージカル映画が売りじゃなかったらしい。
出演もＢ級娯楽作品に限られているようで、もしかしたらそれが彼女のフィルムがそれほど残っていない理由のひとつかもしれない。

でも私は ペギーのパフォーマンスを一目見たその時から、彼女のダンスやツンと高く通る声が好きでたまらない。上品なヒロインだって素敵だけど、きっと根っからのエンターテイナーには敵わない。

重力知らずの軽やかなタップや、スカートが捲れようが続けるターンや、思わずニヤける3枚目ヒロインの名演技、そして時々ゾッとするほど美しく見える横顔に また私は何度でも彼女のことが大好きになるのである。

さて。前座というには長すぎるが、今日はこの後ペギーとオコナーの大好きなナンバーを気ままに和訳して終わる。

🎬"This Is the Life (1944)"＿🍿

映画自体を見ていないので、あらすじは詳しく語るまい。ざっと調べたものをば👇🏻

 ジミー(オコナー)は主人公のアンジェラ(スザンヌ・フォスター)の友人なのだが、密かに片想いをしている。アンジェラもやぶさかでは無いものの、彼女にも憧れの人がいるためジミーの気持ちに応えることはできないのだった。
一方、ジミーの知り合いのプロバンドに属するサリー(ペギー)も彼に好意を寄せている。
しかし幾度となくアピールは退けられ、すげなく｢お友達｣扱いを繰り返されている。

ある日アンジェラの為のパーティにバンドとして招かれたサリーは、主催者ジミーをダンスに巻き込み、自分の恋心と、好意を寄せても煮え切らない彼への不満を発散するのだった。

🎬"SONG"＿🍿

La La Palooza[This Is the Life(1944)]

 殴る蹴るって振付になり得るんだなぁ😇

🎀
l'm not the scholary kind of a character
I wouldn't know Latin from Greek
I only talk in vanacular
私は勉強好きな質じゃないの
ラテン語もギリシャ語も、難しい事はわからないわ
話せるのは ここの言葉だけよ

So lend me your ears
While'st they speak
だから 他の言葉を話してるときには
かしこい貴方の耳を 私に貸してくれないとね

You're a la la palooza
You're a super-a-dooza
You're a la la a-super-a-dooza-a-la-la-palooza
まるで ハメを外したパーティみたい
まったく貴方って めちゃくちゃだわ
本当に とんでもなく頭おかしくて 素敵な人ね

You're terrifically iffic
And your iffic's terrific
You're a terrifically, iffically, if-if-iffically iffic
でも貴方って すごく当てにならない人よ
それで 当てにならないから すごいのよ
本当に 素晴らしいほど 嘘くさいったら！

Wonderfully wonderful
Su-su-superb
ああ とんでもなく素敵だわ
最高で 最高で つまり貴方って最高よ
Beautifully beautiful
Cutin' cutiful
ああ なんて魅力的なの
この ずる賢い かわい子ちゃんめ！

You're a laugh
Just one my word
私が喋るだけで 貴方笑うんだもの

You're a la la palooza
You're a supe-super-a-dooza
まるでハメを外したパーティみたい
まったく貴方って めちゃくちゃだわ
terrifically la la
wonderfully a-la
beautiful, cutiful
ものすごくて とんでもなくて
可愛くって 憎たらしくって

a-la-la palooza
どうしてくれよう とびきり愉快な人よ！

👔
You're outrageously rageous
And I think you're contageous
きみって奴は いっそ素晴らしい乱暴者だな
僕のことを強引に巻き込もうとしてるだろ

you're a trageous, outrageous, contageous,
courageously rageous
常識なんて相手にしない
まるで伝染病みたいに皆を巻き込むのさ
きみこそパーティみたいな奴じゃないか

🎀
You're dyamically amic※
貴方は私の"amic"って言ってたわね
                     (※ラテン語で｢友達｣)
You're an amic pontamic
You're dyamically, amically, am-am-amically
アミック？ ポンタミック川なら知ってるけど(英語じゃない言葉はさっぱりよ)
いつも貴方は私に そう繰り返してばかり

"Amic."
👔｢きみは断固『友達』だとも｣

Masterfully masterful
De-de-de-divine
🎀ああ なんてずるい言い方！
     いっそ神がかってるわね

Flyemly flyable
Siafelly siefful
You're the end of the line
👔｢空飛べる｣くらいの嘘をつく奴がいても
     とんでもない それより有り得ないよ
     きみの恋に可能性はないんだってば！

You're a la la palooza
You're a supe-super-a-dooza
まるでハメを外したパーティみたい
まったく めちゃくちゃだよ

Terrifically la la
👔彼女の酷いことときたら！
Wonderfully a-la
🎀彼の素晴らしさったら！

Beautiful
👔賞賛に値するよ
Cutiful
🎀いっそ憎いわね

A la la la palooza
どうしてくれよう とびきり愉快な人よ！

🎬"mou KAWAII shika nai"＿🍿

 この｢仲良く喧嘩してる｣感が堪らない🤗
アンジェラに話しかけに行こうとするジミーをグイグイ邪魔するサリー。
これを目の前で見せられちゃあ 正規ヒロイン(アンジェラ)も思わず苦笑いするわ...！

 こう息ぴったりだと 純粋にヒロインとして、オコナーの相手役がペギーの映画も全然アリな気がします。コテコテのラブコメディ。個人的にはかなり見たい部類👀(実はあったりしないだろうか)

ところで今回初めて知ったんだけど、
どうも英語ってフランクな言葉遣いの時に
わざと綴りを あべこべにする事があるようで…？
今回は辞書が使い物にならんでした🤤