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新連載

こんにちは。宇佐江です。

祝!
このたび、名古屋の港まちづくり協議会さんが発行されているフリーペーパー『ポットラック新聞』vol.11にて、私の漫画コーナーが始まりました!
うれしい~。

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その名も…

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『みニャとまちブルース』(笑)

ポットラック新聞は、港まちの人やイベントや食など、さまざまなものを一風変わった視点で記事にされている、内容的にも面白くて、レイアウトが目をひく小粋なフリーペーパー。私が勤める岐阜県美術館のチラシコーナーにも配架されていたので、ときどき拝見していました。
まさか、このような機会をいただけるなんて。実はこのnoteで私が記事を書いているのをポットラックのスタッフさんの1人が知ってくださったのが、きっかけなんです。
noteやってて良かった。。。しみじみ。

港まちでは様々なアートイベントも開催されていて、アーティストなどを招聘し活動の場を提供するとともに、そのプロセスと成果を地域に還元し、港まちの活性化につなぐ事業を展開されています。(港まちづくり協議会さんのウェブサイトより一部抜粋)
今回、私が参加させていただくことになったのも、開催されるアートイベントの取材と絡めて漫画を描くことがひとつの目的です。
この号は、昨年秋に開催された『アッセンブリッジ・ナゴヤ2020』を港まちのスタッフさんと取材しました。初回ということで、アッセンブリッジの内容よりも港まち自体を満喫したことがメインな漫画になってしまいましたが(笑)アッセンブリッジ、本当に楽しかったです。

これまで、住まいは名古屋ながらも岐阜の皆様とつながるお仕事が多く、実は名古屋で作家活動として「仕事」をさせていただくのはこれが初めて。名古屋にお住まいの方はお分かりかもしれませんが、同じ市内でも意外と港区って何かがないと行かないんですよね。その「何か」は、たいていの場合、名古屋港水族館だったり。
でも今回、久しぶりに歩いた港まちがすごく楽しかった。

「ああ~水族館のあと必ず寄ってたJETTYだ!!」とか、幼稚園の遠足で行った南極観測船の『ふじ』だ~。とかの懐かしさと、いっぽうでそうした元から知る場所以外の、港まちの小さなお店や味わいのある景色、地下鉄ですぐの距離なのに、どことなく遠くに来たような開放感と居心地の良さがありました。連載がいつまで続くかハラハラですが、しばらく港まちに通うきっかけがあるのが、今、ものすごく嬉しいです。

皆様も、お出かけしやすい季節になったら、ぜひ港まちを訪ねてみてくださいね。
ポットラック新聞も、どこかで見かけた方はお手に取ってみてください。ウェブではこちらからもご覧いただけます。↓



さて。タイトルに「新連載」と名付けたのはポットラック新聞も関係していますが、もうひとつ、ひっそりと始めたいことがあります。

それは、このnoteの定期配信。
週1回、毎週月曜。

客観的にはどうでも良いことでしょうがなぜその考えに至ったかのお話。

昨年から長く続くコロナ禍で、けれど私自身はネコ似顔絵が中止になってしまったり、勤務先での振る舞いに気を付けなくてはならなかったりという煩雑さはあるものの、自分ではさほど、ダメージを受けている感覚はありませんでした。もともと家に籠るのが好きだし、制作に支障はないし、もっと大変な生活を余儀なくされている方からしたら呑気なものだと思っていたのです。
しかし、昨年末あたりからじわじわと、なにか正体のわからない無力感のようなものが私の内側に巣くっていきました。

制作をすること自体は確かに家でも出来るのですが、その材料となる「気づき」の機会が得られていないと、なにも描けなくなってしまうことにようやく思い至りました。これまで「気になる!」と思ったら、自分の予定を調整してどこの美術館でも場所でもふらりと出かけられた。誰かとやりとりを「何気なく」することによって、漫画のアイデアを収穫できた。その機会が今、極端に減ってしまっています。
岐阜県美術館でだいたい週に1回のペースで連載している『ミュージアムの女』も、「お客さんとのやりとりとか、また読みたいです」というお声をいただいたとき、(最近、お客様と会話すること自体が少ないものなあ…)と気づきました。必要最低限、というのは、「生きていくために必要な」ということで、決して「楽しく生きるために必要な」ではないんだなあとあらためて感じたのです。

このままでは、私の命の次に大事な制作の息の根が止まりそう。

そう思って、最近いろいろ始めました。
ひとつは、よく歩くようにしたこと。万歩計をポッケに入れて、たとえ行動範囲は狭くても、自分がちゃんと毎日「動いている」ことを数字で見て実感するようになりました。そうしていると、自然とまわりのものに目が行くようになり、映るものが制作の「モチーフ」として引っかかるようになって、今まで買いためた可愛い額に合うようなミニ水彩画をちょこちょこと描き始めました。表題の写真も、仕事帰りに見つけたパン屋さんで出会った輝くような苺のパイ。「食べたい!」より、「描きたい!」を目的に買いました。

でも、せっかく描くなら何かに出したいな。

いつか、藤田嗣治のように、自分の家に飾るために描いたような小さな絵ばかりを集めた展示をやりたいな~というのが、かねてからの私の夢なのですが、そこに至るまでは相当数作品が必要です。しかし、発表のあてもなく描き続けるのが私は苦手。
というわけで、この場をお借りしようと思います。

今まで、気まぐれに更新していたnoteですが、定期的にすることによって自分のなかの「気づき」をどんどんはきだして、また新しい「気づき」を吸収していくようなサイクルを身につけたいです。

社会人になっても制作を続けていくために一番重要なもの、サイクル。

私は定期になっても皆様は気まぐれでもちろん結構ですので、またのぞいていただけたら嬉しいです。

それでは、次回の月曜に。

(長文すぎて1回目から月曜を超えてしまった…)


宇佐江


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