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25時、ナイトコードで。を語る

この記事を25時にご覧の方もそうでない方も、こんにちは。限界オタクです。
今回は、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」の登場ユニットである「25時、ナイトコードで。」を文字に出来る限りで語りたく思っております。
また、1つあたりの内容量がものすごい事になってるので、目次とか色々用意してあります。読みたいとこをかいつまんで読んでもらえると幸いです。ほんとクソ長いので。オタクくん語ると長いねw
「ちゃん」が付いたり消えたりしてますが、感情の昂り具合の判断材料程度に思ってください。ゆるして。


25時、ナイトコードで。(通称ニーゴ)とは?


インターネットを通じて集まり、顔も名前も知らない4人が、たった1つの音を生み出す奇跡のような刹那。そんな集団。

真面目に紹介すると、元々は「宵崎 奏」が「朝比奈 まふゆ」を曲作りに誘ったことが始まりで、後にイラスト担当の「東雲 絵名」、MV担当の「暁山 瑞希」が合流し今の姿となった謎の集団という設定。元々はお互いに顔も本名も知らなかったものの、「セカイ」を通じて対面していき・・・という流れ。4人各々が抱える悩み、辛み等々がストーリーで描かれていきます。

「ナイトコード」は、データの受け渡しなどもできる、奏達にとっては欠かせないボイスチャットツールのこと(公式ビジュアルファンブック p.234引用)。早い話、我々の世界でいう所のdiscordみたいなやつです。深夜25時にナイトコードに集まり、やり取りをしながら作業を進めていくのが彼女らのスタイルとなっています。奏、まふゆの2人だけで活動していた頃からそのスタイルは変わっていないようです。
ここまで書いといてアレですが、ここで公式の紹介文言を見てみましょう。

ボイスチャットツール『ナイトコード』でやり取りをしているサークル仲間と日々楽曲づくりをしている宵崎奏。
お互い顔も名前も知らないが、それなりにうまくやっていたはずだった。
しかし、ある日を境にサークル仲間のひとりと連絡が取れなくなってしまう。
という感じになっています。公式の紹介文は各ユニットのメインストーリーに繋がるような文言で書かれていますので、ストーリーのあらすじと言ってしまっても良いでしょう。
さて、此処までニーゴとはどんな集まりなんじゃ?という話をしてきましたが、次の話題に移ります。


楽曲について

この項目では、ニーゴの歌う楽曲について触れていこうと思います。この内容以降、メインストーリーやイベントストーリー等の内容が含まれますので、その点ご了承の上読み進めて頂ければと思います。
また、当項目では全ての楽曲について触れる事は出来ない事のほか、ゲームサイズ範囲内で触れていく事をご了承いただければと思います。フル尺の歌詞を見て頂くと分かりますが、彼女らにピタリと当てはまるような歌詞がかなり散りばめられていますので必読。


悔やむと書いてミライ

彼女らの「想い」で生まれた曲。メインストーリーの終盤にて初めてこのタイトルが明かされます。各ユニットの「セカイ」は、メンバーの「本当の想い」を映し出す形で作られた架空の世界で、同時に「Untitled」というメロディも歌詞もない楽曲も誕生します。セカイへの行き来はこの「Untitled」を再生・停止することで可能となります。セカイの主であるまふゆが本当の想いを見つけたことで、「Untitled」が曲として生まれ変わった姿がこの楽曲です。
パッと聞いた印象で抱くのは「疾走感溢れる曲調の中に、どうしようもないくらいの絶望が込められた曲」というものでしょうか。「一思いに僕を刺してくれたらいいのにな」「死にたい消えたい以上ない こんな命に期待はしないさ」とド直球に死を望むような歌詞が並んでいます。
「故に夢に魘され 塞いだ過去に咲いた世界」「癒えない見えない傷ほど きっと瘡蓋だって出来やしないと・・・」というように、全体的に直球な言葉たちが並んでいるのが見てとれると思います。思い出したくもない過去を積み重ね、時間でも解決できないような深い傷を抱き続けながら生きるくらいなら・・・というような感じでしょうか。
辛い過去を抱き続け今をもがき苦しみながら生きる彼女らの姿を書き著わした曲とも言えると思います。

「だって本当は、Kも、えななんも、Amiaも―― 誰よりも消えたがってるくせに」
(メインストーリー第7話)

また、この曲の主題となる彼女らの抱く苦しみについては、次の大項目にて詳細に触れていきます。


ジャックポットサッドガール

ニーゴのバナーイベントとして初めて書かれた楽曲。
実はこの楽曲についてはかなり考察して頂いているようで、こちらに全てが込められてるとも過言ではないと思いました。下記のnoteにて。

この方のnoteでは、「砂の惑星」へのアンサーソングとしての解釈が書かれている中にゲーム内に沿ったお話がされているため、当noteでは「プロセカ」の色を強めてほんの少しだけ解釈を考えてみようと。歌詞を改めて読んでみたところ、かなりまふゆ自身に触れているような部分が多く見られると感じたのが率直の感想です。

標準偏差以内の人生 表情殺して腐った品性
上記note内にて挙げられている通り、「標準偏差以内の人生」は突出できない人生を指していると考えています。
まふゆという人物像に沿って解釈すると、やや無理やりですが「周りからの抑圧で自分を押し殺して生きていく」という感じでしょうか。
自分が思った通りの言動(看護師になりたい、ゲーセンに行きたいetc…)で周りのイメージを変える(→突出した存在になろうとする)のではなく、周りが喜ぶようにして生きていくという窮屈な人生を表しているようにも思えます。

表情殺して腐った品性
 →「表情」=「まふゆ自身の本当の想い」、「品性」=「自分の存在」の例えでしょうか。
本当の自分を押し殺して生まれた「自分」は、本当になりたかった姿ではなく、周りによって作られた「腐った存在」であると。
ジャックポットサッドガールは、まふゆがマリオネットを見た時に感じた気持ち悪さなどの感情を言葉にしたという背景がある事から、
他者の思うがままになる操り人形のような自分に嫌悪感を抱いたのかもしれません。

表現欲も非凡な才も 漫然と生きてちゃなんもなんないの」も、まさしくまふゆ自身を表しているように思えます。
勉学や運動において類まれなる才能を持つ彼女ですが、果たして彼女(マリオネットイベント当初)は、自分なりの行動原理を持っていたでしょうか。歌詞の通り「漫然(=明確な目的意識を持っていない様子)」としていたように思えます。
周りがそう言うから周りが喜ぶから、などと言う理由で自分の進む道を決めていた彼女にとって、自分の持つ「非凡な才」は何の意味も持たなかったのかもしれませんし、何だったら不要だったのかもしれません。メインストーリーにもそんな描写が見られます。

「・・・・・・私の曲がすごいかどうかなんて、そんなのどうだっていい」
「私がほしいのは・・・(中略)・・・。私はただ――見つけたかっただけ」

(メインストーリー第18話)

ヤダ ヤダ アタシはヤダ 嘆けど変わらぬまま」からも、まふゆ自身の内なる思いが感じられるかもしれません。
周りに合わせて何かをする自分が嫌であるという自覚はあるけれど、それをどう払拭して良いのか分からない。そんな様子でしょうか。マリオネットを見た時にまふゆが感じた事は、この人形は「自分と同じである」という同族嫌悪であると推測できます(囚われのマリオネット第5話のタイトルは「同族嫌悪」)。
ですから、マリオネットのように誰かの操られるがままに生きるのは嫌だと感じ嘆く自分が居る事、けれどそこから抜け出せない(どう抜け出していいのか分からない)自分も居る事。こういった解釈をしています。

ジャックポットサッドガールという曲名自体がまふゆを指しているという旨については、上記noteにて記載がありますので割愛。確かに!と思いました。


限りなく灰色へ

ニーゴの2番目のキーストーリーとなるイベントで登場した楽曲。本イベント「満たされないペイルカラー」では、絵名の苦悩について描かれました。歌詞の一言目から最後の最後まで「東雲絵名」を書いている曲にしか思えません。末期の病だと思います。

才能なんて無いから ここで一生泣いているんだろ 目に映った景色の青さが羨ましく思っていた」この1文で既に「えななんについて書かれているお歌や・・・!」となったユーザーの方のなんと多い事か。
最初の1文は本当に比喩でも何でもなくそのままでしょう。「絵の才能」に悩む絵名自身を書き綴ったものと見ています。詳しくは後述の「4人の抱える「消えたい理由」」にて触れていきます。「目に映った景色の青さが羨ましく思っていた」という文言は、私自身は「他人(特に自分よりも才能を持った人)への羨望」と考えています。すりぃさんの動画で、描かれている主人公が窓の外を見ている様子があるため、「目に映った景色の青さ=空のように明るい青色」と考えています。そのため、自分よりも明るい(=才能に恵まれた)存在を羨ましく思っている彼女の内なる思いが書かれているのではないかと。
燻んでしまったの灰色に こんな才能なんて借り物」でサビに入りますが、これもイベントにてそのようなシーンが見受けられました。

(・・・・・・ニーゴの名前を出せば、フォロワーは増えるかもしれない、けど)
(ニーゴのイラスト担当じゃなくて、ひとりの絵描きとして、認められたいから・・・・・・!)
    
(満たされないペイルカラー 第1話)

「・・・・・・私の絵なんて、曲のおまけでしょ」
    
(満たされないペイルカラー 第3話)

「燻んでしまったの灰色に」は彼女の心情の揺れ動きと解釈しています。『ニーゴのイラスト担当』として張り切ってイラストを描いてきた彼女ですが、イベントストーリー第2話にて「曲ありきだ」というコメントを目の当たりにし、第3話では絵に使う道具を捨てようとし彰人に咎められる描写もありました。暗い気持ちをイメージさせる灰色に染まってしまった彼女の心をそのまま表しているフレーズと考えられるでしょう。
また、「そんな才能なんて借り物」は、ニーゴの名前のもと評価されたイラストを生み出す自分の才能という捉え方が出来ると考えています。「ニーゴの曲ありき」とコメントで書かれた事と結びつけると、「ニーゴの名前を借りて才能があるように見せているだけ」という解釈に繋がろうかと考えています。
次のフレーズでは「まだ諦めんなって誰かの声」とポジティブな文言がやってきますが、続くフレーズは「見失ってしまったのアイロニー 気付けなくて今も抗ってる」というネガティブな文言。アイロニーとは「表面的な立ち振る舞いで本質を隠すさま」、「皮肉」とも訳されます。ここから考えられる事は、「諦めんな」という言葉がポジティブな意味ではなく「ただの皮肉」であり、皮肉として言われた事に気付かずにまだ諦めずにいる様子でしょうか。または、諦めんなという励ましの言葉すらも皮肉のように聞こえてしまうほどに追い詰められている様子か。皆さんはどちらの解釈として捉えるでしょうか。
この感情奪って去ってよ ドロドロになってしまう前に」では、絵を描く事を楽しめなくなり(実際のMVでは恐らく音楽を作る事)、才能に苦しむようになってしまった感情を消し去りたいという思いが込められているように見えます。純粋に一人の画家を目指す人間として、心の底から楽しんで絵を描いていたあの頃に戻りたい。でももう戻れないくらいなら。そんな気持ちが伝わってくるようです。この後に続く「私だけみて愛を伝えて」というフレーズも、「一人の絵描きとして評価されたい」という絵名の強い想いがそのまま表現されているように思えます。

このイベントストーリーは、絵名の絵に対する想い、父親との関係などなど、そんな要素が全て詰め込まれたものとなっています。絵名ファン必読


アイディスマイル

瑞希をバナーにして開催された「シークレット・ディスタンス」にて公開された楽曲。アフターライブにて「・・・・・・なんだろう。すごく寂しくて、苦しい気持ちになった」と奏に評された、後にも先にも例のない楽曲となっています。終始明るい瑞希に対して我々豆腐たちの歓声が殆どなく、異質な雰囲気のままライブが終了した事をよく記憶しています。
さて、先程の「限りなく灰色へ」とも被りますが、プロセカの色を強めに歌詞を読んだ時に「瑞希の事をズバリと書いてるな・・・」と思わせる楽曲です。明るくポップでキュートな曲調ですが、歌詞を見るとそんな事はなく、ゲーム内3DMVでも瑞希だけ一人離れた場所で踊っているなど、どこか悲しげな様子を思わせるのがポイントです。歌詞をちらちら見て行きましょう。

交わる線と線 着飾る大好きなアレコレソレ そういつだって譲れないアイデンティティ」というフレーズから始まります。交わる線と線はニーゴの皆の比喩でしょうか。「着飾る~アイデンティティ」は、常に自分の在りたい姿で居る瑞希自身を指しているように思えます。ゲームではここから2番のAメロ→1番のサビ→Cメロ・・・という凄い進み方をします。
手探り手繰り寄せても 繰り返し絡まるの気持ちの糸」でもニーゴの事を指しているのでしょうか。私自身は、この曲をプロセカに寄せて解釈した時に「ニーゴに対する瑞希の想い」や「瑞希自身」について書かれていると考えています。
繰り返し絡まるの気持ちの糸」は、ニーゴの皆を手繰り寄せる、つまり自分から皆に歩み寄っていこうとするも、どことなく上手くいかない気がしている、そんな様子の比喩なのかもしれません。この後「諦めたままのディスタンス」というフレーズが続き、「ニーゴのメンバーと瑞希の距離感がどこか離れている様子」が感じられるように思えます。
キリのない振り出しでも 繋いでたいから 外さない秘め事」の「キリのない振りだし」は、続くフレーズから考えてニーゴとの関係の事でしょうか。ニーゴとの繋がりをそのままにするためには、「秘め事」を外さないようにする(=隠したままにしておく)という瑞希の心情が書かれているように感じられます。この秘め事等については、次項目にて。
キリといえば、この「シークレット・ディスタンス」では「呪いの縁切り神社」が登場していました。もしかするとこれにも関係しているのかも。
惹かれ逢って存在綴るセカイ 共鳴らせたなら ねぇこのままで ままで いられるかな」でも、恐らくニーゴとの関係性が述べられているように思えます。「惹かれ逢って存在綴るセカイ」は恐らくニーゴそのもの。ニーゴは、どこか似た者が集まっているというような旨がストーリー内で述べられたことがあったかと思います。ニーゴとの関係を「このままで」ありたいという瑞希の想いなのかもしれません。続く「淡い期待に通せんぼ 塞いで曖昧知らん顔 こうやって繋いでいられたなら」は、瑞希自身の「秘め事」に少し関わってきます。「淡い期待」は、恐らく「自分を理解した上で本当の友達になってくれる事への期待」、その気持ちに「通せんぼ」している様子。また「塞いで曖昧知らん顔」は、ニーゴとの関係を保つために「秘め事を塞ぎこんで隠し続け、知らん顔して過ごす瑞希自身」を指しているように思えます。自分が秘め事を隠すことで、ニーゴとの関係を「繋いでいられたなら」・・・。
いたいいたいのどっちだ」。本心をニーゴの皆に隠し続けることで痛む心と、そのままニーゴの皆と一緒に居たい自分。「痛い」と「居たい」が掛かっているように思えます。わざわざ平仮名にしているのには理由がありそうです。

「シークレット・ディスタンス」は、スランプになった奏を外に連れ出すために、瑞希がミステリーツアーを計画して進んでいく話ですが、このイベントの中で瑞希自身が抱える苦悩が少しずつ膨らんでいく様子が描かれています。そしてその様子に絵名が気付くという様子も。後の「ボクのあしあと キミのゆくさき」に繋がっていく事になります。


カナデトモスソラ

長々書いちゃったのでコレで最後にします。本当はもっとやりたいけど凄い事になってら。誰がこんなとこまで読むんだ?

閑話休題。

さて、こちらの曲は「カーネーション・リコレクション」という奏バナーのイベントで公開された楽曲です。全体的にしっとりした曲調で、公式チャンネルで公開されたフルサイズのMVも、当時の「ニーゴの雰囲気」が描かれておりとても良いMVとなっています。かーねーちょん?

歌詞の傾向として、ニーゴの皆の事であったり、奏自身の事であったりと色々な内容が読み取れるものなのではないかと勝手に思っています。
想い出辿るたびにひどく 押し潰されそうになる」「けど逃げ込む場所なんてないからさ 繰り返す自問自答」のフレーズは、奏自身の事を指しているように思えます。
奏は自身の幸せだった過去の記憶を自ら(恐らく無意識に)封印して、自分の父親を傷つけてしまったあの日から第二の自分が歩き出している。そんな風に感じています。「想い出」という表記にしている点に意味がありそうです。「想い」は「主観的なイメージ」や「心の中で考えること」というように感情的な意味合いが強く表現される事が多いようです。
つまり、幸せだったあの頃を想起する度に、幸せ過ぎて苦しくて、辛くて(感情に)押し潰されそうになってしまうという奏自身の感情が書かれているように思えます。

(あの日のことを思い出すと、苦しくなる)
(瑞希が探してくれたのに、せっかく見つけてくれたのに・・・・・・。でも、思い出したらわたしは――)

(・・・・・・ううん。多分、自分で閉じこめてたんだ)
(思い出すと幸せすぎて――苦しかったから)
            
(カーネーション・リコレクション 第6話)

「逃げ込む場所なんてないからさ 繰り返す自問自答」は、誰かを幸せにする曲を作り続けなければいけないと自分を追い詰める奏自身と、「幸せにできる曲を作れないのなら、ここにいていいのか?」というマイナス方面の自問自答なのかもしれません。続くフレーズの「いつもそうやって すり減らしてって・・・」も全て奏自身の生き方に感じられるようです。「気付いたら何も見えなくなってた」は、自分の幸せだった過去を思い出せなくなっていた彼女自身のようにも考えられます。
拒んだもの多すぎて 見えないものばっかみたいだ ちょっと触れようとしてみてもいいかな」は、公式のMVも考えると、瑞希とまふゆの事を表しているのかもしれません。
「拒んだもの多すぎて」は、自ら人との深い関わりを拒み続けてきた瑞希の姿
「見えないものばっかみたいだ」は自分がどこにいるのか、本当の自分は何なのか未だに見つける事が出来ていないまふゆの姿を表しているように思えます。
続く「伝えたいよ きっと無理かもしれないけどどうか」は、満たされないペイルカラーでのやりとりを思い出させ、絵名の事を彷彿とさせます。曲のイメージをイラストで全て表現したいという思い、けれどそれを上手くできるかどうか分からない、という具合に。

カーネーション・リコレクションは、奏の過去について深く掘り下げた初めてのストーリーでした。幼少期時代の奏に萌え死んだ人も多かった事でしょう。かーねーちょん。

さて、ここまでは「楽曲の歌詞」と「ニーゴの関係」の解釈について、自分なりに色々と多く書いてきました。人の数だけ解釈も変わると思いますので、みなさんも自分なりの解釈を考えてみてください。


4人の抱える「消えたい理由」

さて、『悔やむと書いてミライ』の時にほんの少し触れましたが、彼女らはそれぞれ「消えてしまいたい」という思いを抱いていました。それについてストーリーの中身に触れながらお話していければと思います。


―つくらなくちゃ。誰かを幸せにできる曲を。

ニーゴの中心人物であるKこと宵崎奏は、作曲家である自分の父親との過去が原因で「誰かを幸せに出来る曲をつくり続けなければならない」と考えるようになります。父親の日記には「自分の音楽が古臭いと評されている事」のほか「音楽の才能に苦悩する姿」が書かれていたのです。

『30日。コンペに通った。だが、素直に喜ぶことができない。評価されたのは奏が作ったフレーズだけだった。(中略)・・・自分の曲とは言えない。』
『・・・クライアントの全員が、あのCMのような曲をと・・・(中略)・・・無理だと言っても、ずっと』
『8日、奏に曲をプレゼントされた・・・(中略)・・・奏の曲は違う。今を生きる人々の心に、触れることが出来る曲だ。・・・・・・そして僕には、そんな真似は出来ない』
 (メインストーリー 第10話)

そしてユーザーの皆さんに、そして恐らく奏自身にも深く刻まれた言葉はコレでしょう。

「奏はこれからも、奏の曲を作り続けるんだよ」
                
(メインストーリー 第10話)

自分ではなく奏ならば、人々を幸せに出来る曲を作る事が出来るのではないか?そう苦悩する父親の姿を知った奏は、「自分が父親を苦しめた」「自分の曲が誰かを幸せにする曲じゃなかったからこうなったんだ」と自分を責めるように。
もう消えてしまいたいと思う彼女の耳に入ってきたのは、彼女が昔から好きだったオルゴールの音色。流れていたのは父親が作った曲でした。
「奏はこれからも、奏の曲を作り続けるんだよ」。この言葉に縛り付けられるかのように、彼女は「誰かを幸せにできる曲」を作り続けるようになっていくのです。


―「私」がわからない。「私」はどこ?

メインストーリーの核となる存在である、雪こと朝比奈まふゆは、学校の誰もが認める優等生。成績優秀、スポーツ万能、何をやらせてもこなしてしまうような存在です。
しかしその本当の姿は、感情を理解する事が出来なくなってしまい、自分の事も他人の事も何も分からない、食べ物の味も分からないという「全てを失ってしまった」存在でした。
元々正真正銘の「良い子」だったものの、周りから抑圧で自分を押し殺し、看護師になりたいという夢も、「周りが喜ぶから」という理由から医者になりたいと変えてしまうほどでした。

「あのね、私、看護師になりたいの。病気で困ってる人の役に立ちたくて・・・・・・」
「でも、病気で困ってる人の役に立ちたいなら、もっといい職業があるんじゃないかしら?」

「お父さんとお母さんが応援してくれるなら、・・・きっとそのほうがいいんだよね」
「そのほうが・・・・・・喜んでくれるよね・・・・・・」 
               
(メインストーリー 第13話)

ゲームセンターにも行きたかったけれど、「そんな時間はない」とクラスメート達からは思われていた。それならば周りからの印象通りに居た方が良いのではないか。

「クラスの何人かで新しくできたゲーセン行こうって話してるんだけど、朝比奈さんも行かない?」
「あ、うん、私も行きた・・・・・・」
「もー、朝比奈さんが行くわけないじゃん!学年一の優等生だよ?」

「・・・うん。また、誘って」 (メインストーリー 第13話)

本当は看護師になりたかったのに。本当はゲームセンターにも行きたかったのに。でも、周りの人たちは私に対してそういうイメージを持っていない。

そんなイメージを崩したくない。期待を壊したくない。失望させたくない。

周りの人たちは、「どんな私」で居れば喜んでくれるのだろう。いつしかそんな事ばかり考えるようになってしまうように。そうするうちに、食べ物の味が分からないようになり、自分が好きなものも、趣味も、あらゆる事が分からなくなっていく。「自分を無くして」しまったのです。
ニーゴで活動していた彼女の理由は、そんな自分を見つけ出すため。奏の曲を初めて聞いた時に感じた思いが何であるのか探すためでした。しかし自分を見つけ出す事ができず、セカイへ閉じこもってしまうようになるのです。

「私は何が好きだった・・・・・・? 何が好きだった・・・・・・?」
「私は・・・・・・どこにいるの・・・・・・?」
  (メインストーリー 第13話)


―誰にも認めてもらえない。それなら、いっそ。

ニーゴのイラスト担当、えななんこと東雲絵名。彼女は自撮りをSNSに投稿し、承認欲求を満たし続けていました。しかし、本当に見て欲しいイラストのアカウントの方は伸びず―。
彼女の抱える苦悩は「自らの才能」と「他者との差」。有名な画家の父親を持ち、幼い頃から絵を楽しみながら描いてきました。しかし、彼女が美術専門の学校へ受験することを父親へ相談した時のこと。

「お前に、画家になれるほどの才能はない」
「・・・・・・覚悟に足る才能があれば、違うのかもしれないがな」
         
(満たされないペイルカラー 第8話)

今まで信頼していた画家の父親からの、まさかの一言でした。
それ以来、絵名は父親に対して強い嫌悪感を抱き、「自らの才能」に苦悩することになっていきました。それゆえに、OWNである事を隠し続け接触していたまふゆに対しても強い怒りを露にしていました。

「・・・・・・あんな曲が書ける才能があれば、凡人には興味ないってわけ?」
「・・・・・・馬鹿に・・・・・・しやがって・・・・・・」
「どいつもこいつも・・・・・・! 才能があるからって、馬鹿にしやがって!!」 
(メインストーリー第8話)

特に後者の台詞は有名だと思います。しかし彼女の人一倍「諦めたくない」「見返してやる」という気持ちも強く、度々格闘する様子も見られます。ところどころで登場する弟の彰人の優しさも垣間見え、姉弟の関係性が見られるのも一つの見どころですが、今回は割愛します。

「描いてやる・・・・・・。描いて・・・・・・追いついて・・・・・・馬鹿にされた分、見返してやる・・・・・・絶対に・・・・・・!」(メインストーリー 第8話)

「才能」という言葉に苦悩し続け、自分の存在価値を見出せなくなってしまう。「本当の私」を見てくれる人は―。

「私・・・・・・私は・・・・・・・・・・・・私、には・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・あんなすごい作品・・・・・・・・・・・・本当に、作れるの・・・・・・?」

               (メインストーリー 第8話)

余談ですが、バナーイベント「空白のキャンバスに描く私は」では、「絵」に真剣に向かおうと決意した彼女の成長を見る事が出来ます。この後の大項目にて詳しく触れていこうと思います。


―「ボク」は「ボク」でいたいのに。

ニーゴのMV担当、Amiaこと暁山瑞希は、「可愛い」が大好きな自由人。学校へは行ったり行かなかったりだが、成績は非常に良いとの事。
彼女の苦悩については公式のストーリーにおいてハッキリ明言はされていません。プロフィールにおいても「サークルメンバーの誰も知らない秘密がある」としか記載されていません。しかし、現在公開されている情報やストーリーの内容から推測するに「性別」に関する事であるといえるでしょう。「カーネーション・リコレクション」では、小さい頃から生きることが大変だと思う事がよくあったが、奏の曲を聴いて頑張ってみようと思えた、と自身で語っています。

「ボクね、結構ちっちゃい頃から、生きるのって大変でやだなーって思うことがあってさ」
「で、中学くらいの時に、本当にもう消えたほうが楽なんじゃないかなって思った時があったんだ」
「でも、奏の曲を聴いて思ったんだ この曲を作ってる人も、ボクとおんなじなんだなあって」
「だからもうちょっと頑張ってみようって思えたんだよ」

      (カーネーション・リコレクション 第5話)

瑞希は常に「こうでありたい」と思う自分で居る事を望んでいます。ですが学校では―。

「・・・・・・あの子、うわさの子だよね? 近くで見るの初めて」
「私も。ちょっとびっくりしちゃった。知らなかったら気づかないかも」

(・・・・・・聞こえてないつもりなのかな。あれ。バッチリ聞こえてるんだけど)
(・・・・・・ま、いっか。いつものことだし)

「・・・・・・はぁ。ボクは、見世物じゃないんだけどな」
              (メインストーリー 第9話)

もの珍しさ、という言葉が当てはまってしまうのかもしれません。瑞希の存在を珍しがっている同級生や先輩が多々存在するようです。

「ボクは、ボクでいたいだけなのに」
              (メインストーリー 第9話) 

ニーゴの中では周りのメンバーを気遣ったり、コミュニケーションの中心にいたりする事の多い瑞希ですが、自分の「秘め事」を理由に、サークルメンバーとは一定の距離感、壁を作っているように感じられます。「シークレット・ディスタンス」では「来年もまた一緒に」と言いかけ、ずっと一緒に居られるかどうか不安に感じるなどする様子も見受けられます。自分の抱えている秘密を明かした時、皆が離れて行ってしまうのではないか―。そんな不安に駆られているのかもしれません。

(来年も一緒にいたいのに、ボクは『どうせ無駄になる』って、どこかで思ってるんだ)
(・・・・・・だから言えないんだね 『また来年も』――って)
(自分のことが話せないなら、本当の友達になんてなれないのに)

「ボクが一番、何も伝えられてないじゃないか・・・・・・」
   (シークレット・ディスタンス 第8話)

また同じくバナーイベントとなった「ボクのあしあと キミのゆくさき」では、ミステリーツアーの帰路、瑞希の異変に気付いた絵名が、瑞希の苦悩を聞こうとしますが―。

「――ないよ」
「話せることなんてない」

        (ボクのあしあと キミのゆくさき 第8話)

結局、このイベントの中で瑞希の秘密について明かされる事はありませんでした。「友達が何かに困ってたら力になりたいのは当然」と訴える絵名。「いつか話してもいいと思ったら話して。それまで「ずっと」待ってるから」と瑞希が話そうと決めたその時まで待っていると伝えました。
彼女が本気である事を感じた瑞希は、彼女の想いに応えたいと思うものの、今はまだ話せない、と伝えストーリーは幕を閉じました。
―ずっと話さないままでいれば、ずっと一緒に居られるかもしれないから。ずっと自分を塞ぎ込んで、曖昧にして、知らん顔していればきっと。

(だって話さなかったら―― ずっと一緒にいられるかもしれないって、思っちゃったんだ)
(いっそ、ボクの代わりに、誰かが全部話してくれたらいいのに)
(――ごめんね、絵名)

         (ボクのあしあと キミのゆくさき 第8話)    

「ボクのあしあと キミのゆくさき」は、今までのイベントの中で唯一前に進まぬまま終了したイベントストーリーであると言えるでしょう。曇った表情のままの瑞希、シャットダウンの画面で完結するイベントストーリー。瑞希が自身の「本当」を閉ざしてしまう様子をシャットダウン画面で表現しているのかもしれません。


4人の「ここが良い」「ここを見て欲しい」

さて、ここまではストーリーの内容に沿いながら「彼女たちが抱える苦悩」を見てきました。
私としては此処からが本題ですオタク語りの本番になります。此処まででも長かったのに、まだ話すんですか?とお思いのそこの貴方、その通りです。色々真面目な内容を書き連ねてきましたが、この項目ではそんなもの一切ありません。私の思うニーゴの魅力を、出来る限り文字で伝えられればと思います。がんばります。


宵崎奏ちゃん

私の最推しです。とにかく色々な魅力が込められています。とりあえず文字に起こせるだけ起こしますが、後はフィーリングで感じ取ってもらえればと思います。

1.作曲スキルは天才。でもそれ以外は・・・?

前項目で記載した通り「誰かを救える曲」を作り続けようと自分を追い詰めていた彼女ですが、最近のイベントストーリーを見るに、かなり心に余裕が出てきているようにも見えます。メインストーリーやイベントストーリーを遡っていくと分かりますが、新しいストーリーに行くにつれて表情も柔らかくなってきているようで嬉しい限りです。

Leo/need所属の望月穂波ちゃんは家事代行サービスを通じて巡り合い、今ではとても良好な関係に。「いつか絶望の底から」第6話では、奏ちゃんが言えで倒れているところを穂波ちゃんが発見するシーンも見られます。また、公式の4コマ漫画第87話では、2人がいかに親密な間柄になっているかがよく分かります。圧倒的穂波ママ。尊い。しぬ。

同じくLeo/need繋がりですが、あるCDをきっかけに星乃一歌ちゃんとも関係を持つようになります。イベントストーリー「交わる旋律 灯るぬくもり」では、ロングヘアあるあるを語り合うほか、エリア会話でも新たな会話が追加されるなどが見られました。

「そう。それと、髪が後ろにひっぱられて前に進めなくなるよね」
「・・・・・・あれ?」

      ([いつものラーメン]宵崎奏 サイドストーリー(前編))

前に進めなくなるの???????????????
この「あれ?」もめちゃくちゃ良いです。聞いて欲しい。

ちなみにこの奏ちゃんは当イベントの交換報酬として登場していました。前編な事もあってかなりお手軽に見られるものだったのではないでしょうか。

この2人は元々かなり前から巡り合っており、路上で一歌ちゃんが歌っていたのを奏ちゃんがたまたま耳にし、それをインスピレーションに新たなメロディが浮かんだり、ファンフェスタでたまたま同じ会場にいたりなど、直接出会う事は今までなかったものの、このイベントでようやく直接出会い会話をした・・・という形になります。
このように、今まではニーゴのメンバー以外との関わりは殆どありませんでしたが、様々な巡り合わせの中で少しずつ輪を広げてっているようでとても嬉しく思います。色んな子達と出会ってお話する奏ちゃんが見たい。

前述の小題に書いた通り、作曲の実力は天才クラスで、インスピレーションを得られればそれをメロディにしデモにしてしまうほど。ですがその他の能力が基本皆無・・・というのも、濡れタオルを絞るのにも一苦労であったり、寒いと動けなくなったり、太陽の光がニガテだったり・・・。様々なエピソードがあります。前述の「髪が風に引っ張られて動けなくなる」というのも、ちょっとひ弱なエピソードの一つでしょう。かわいい。

2.とにかくナチュラルイケメン

魅力の1つとして挙げられるのはやはりコレでしょう。皆を救いたいと思う気持ちは本心から出ている想いです。

「それでも、わたしは、雪を救いたい」
「わたしが作り続ける」
「雪が自分を見つけるまで――ずっと作る」
(メインストーリー 第18話)

彼女の言葉は、その場しのぎの勢いや出任せなどではないのです。言葉一つ一つに必ず重みがあり、責任があり、心からの想いがあると私はそう感じるのです。まふゆに対して「作り続ける」と言った際に、奏はその理由を「ただのエゴだ」と伝えるシーンがあります。エゴ(ego)は、「自分勝手で他人の事を考えていない様子」を指す言葉です。つまり「まふゆの事を救いたいと心から思ったからこそ、(拒まれたとしても)まふゆのために曲を作り続けたい」とそう思ったのかもしれません。実際、メインストーリーの中で曲を聴いてもらえなかった場面もありますし、それでも曲を作り続けると断言した彼女の発言は、「自分の目の前で誰かが消えるのを見るのは嫌だ」という、ある種のエゴであったのかもしれません。しかし、まふゆは彼女の言う「エゴ」に支えられていくことでしょう。本当の自分を見つけるために。彼女の言葉は、いつもストレートであり正直だと言えます。思った事を包み隠さずに伝えること、それは非常に難しい事です。しかし彼女はそれができる。奏ちゃんがイケメン!と言われる理由の一つだと思っています。
満たされないペイルカラー」では、セカイへ閉じこもってしまった絵名に「えななんはひとりじゃないってことは、今のわたし達でも伝えられる」と曲を作り上げリンに託すシーンのほか、「自分の絵はおまけだ」と言う絵名に対して、その時すぐに「違う」と言えなかった事を後悔する描写が描かれています。そのあと奏は絵名の過去のイラストデータを出し、1つ1つを丁寧に褒めていくサイドストーリーがあります。

「・・・・・・どうしても、伝えておきたかったから」
「えななんのイラストは、おまけなんかじゃないって」

  ([想いをメロディーに・・・・・・]宵崎奏 サイドストーリー(後編))

彼女の曲だけでなく、その真っ直ぐな言葉にニーゴの皆も救われているのかもしれません。

3.意外な一面も?

ナチュラルイケメンな奏ちゃんを紹介しましたが、実は天然だったり、前述の通り体力が無かったり、不器用だったりというエピソードも数々あります。

「Kって、奏って名前じゃない?」
「うん。でも、どうして知ってるの?」
「え? メールアドレスにKanadeって入ってるから、きっとそうなんだろうなーって思ってて」
 (メインストーリー 第6話)

????????????

もっと警戒心持って???? 本名をメアドにしちゃうなんて警戒心が足りませんよ奏ちゃん。本名バレしてるじゃないですか。どことなくポンコツな感じがするのも魅力の一つ。世間一般ではこういうのをギャップ萌えって言うんですよね。萌えました

「奏、とりあえずカップ置いたら? 手に持ったままだと割りそう」
「急須、もう少し自分のそばに寄せた方がいいよ。茶葉をこぼしそう」

(そんなに、手つき怪しかったかな・・・・・・?)
    ([不器用なティータイム]宵崎奏 サイドストーリー(後編))

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かわいいか?
覚束ない手つきでフレーバーティーを淹れる奏ちゃんと、その様子をずーっと見守ってるまふゆちゃんの構図が既に可愛い。尊さ溢れる。
また、ほとんど同じような光景をもう一度後に別のサイドストーリーで見ることになるのですが・・・。星4奏ちゃんのサイドストーリーなので台詞は割愛しちゃいます。簡潔にお話すると、慣れない手つきでアールグレイを淹れる奏ちゃんを、穂波ちゃんが後ろでずっと見守ってる構図という流れです。不器用エピソードは見ててほっこりしますね。

「その・・・・・・走ったせいで、足をひねっちゃって・・・・・・それどころじゃなくて・・・・・・」 (シークレット・ディスタンス 第4話)

「体育か・・・・・・。疲れるから、あんまりやりたくないな・・・・・・」
      (シークレット・ディスタンス 第7話)

シークレット・ディスタンスより、運動エピソードを抜粋。とにかく理由は「疲れるから」。外に出る事を躊躇ってるのも似たような理由だったり、「太陽の光が眩しいから」などなど。日の光が当たらない部屋にずっと居るのでちょっとよわよわなのかもしれません。でもそこがかわいいね。

最後に、個人的に好きな4コマを埋め込んでおきます。全人類見てください。


朝比奈まふゆ先輩

メインストーリーの中核ともなったまふゆちゃん。本当の自分を取り戻すために、奏ちゃんの「救い」を頼りに前へ進んでいこうとしています。そんな彼女の魅力を、他の人とのふれあいに沿いながら書き起こせる限り書いてみたいなと思います。

1.奏との関わりで自分を見つけていくということ

メインストーリーの時からそうですが、特に関わりが深いのが奏ちゃんでしょう。元々彼女が「K」との共同作業を了承したのも、彼女の曲を聴いて心が揺さぶられたためでした。

メインストーリー以後、彼女との関わりが深く描かれたのは「囚われのマリオネット」のストーリーです。元々奏ちゃんが穂波ちゃんから人形展のチケットを譲ってもらった事をきっかけに物語が進んでいきますが、その人形展でまふゆちゃんは「操り人形(マリオネット)」を目にします。その人形を見た時、彼女は謎の気持ち悪さに襲われてしまいます。「どうして「気持ち悪い」と思ったのか」と問われますが、「分からない」「ただ、気持ち悪くて・・・・・・」と返すのみでした。

「けど少し・・・・・・胸が痛くて・・・・・・」
「痛いけど・・・・・・前セカイに行った時の痛みより、ずっといい」

  (囚われのマリオネット 第8話)

マリオネットを見た時の感情をそのままに書いた歌詞から生まれた曲(=ジャックポットサッドガール)に感想を述べていました。「多分雪は、感じられないって思い込んでるだけ。そんな気がする」「だってこんな歌詞が書けるんだから」と奏。「何かちょっとでも感じたら素直に吐き出す」「――せめてボク達と一緒にいる時ぐらいは、さ」と瑞希。
こうした言葉を受け、「できるかはわからないけど、やってみる」「それなら・・・・・・見つけられるのかな」と前進する事を静かに決意するのでした。そしてその後に続くのが有名なこのシーンです。

「このイラスト、色が汚いね」
「そうなんだ。よくわからなかった」
「・・・・・・ここ、線が歪んでて気になる」
「そうなんだ。よくわからなかった」 
(囚われのマリオネット 第8話)

そう、あの名シーンです
「感じたことを言ってるだけだけど」とズバズバ言うまふゆちゃんの誕生した瞬間がここです。とてもいいですね(?)。
結局この後、瑞希にもこのズバズバが飛び火するのですが。

「わたし、今楽しいよ。雪は?」
「私は――」
「・・・・・・同じ気持ちかもしれない。まだちゃんとわからないけど」

と、ほんのり笑顔を浮かべイベントストーリーは幕を閉じるのでした。「囚われのマリオネット」はプロセカがリリースしておよそ1ヶ月後に開幕した初期中の初期のイベントでした。まふゆちゃんのほんの少しの一歩は、ここから始まっているのです。

続くバナーイベントの「灯のミラージュ」では、恐らく皆さんがウオー!!となったシーンがあるかと思います。そうです、奏ちゃんの看病シーンですね。多忙の中で体調を崩し、公園で動けなくなっていたところを奏に発見され、宵崎家で看病されるという流れがあるのですが、この二人のやりとりがとても素晴らしい。リンゴをすりおろして手を擦りむいてしまう奏ちゃんのちょっとした不器用エピソードも、このイベントの第話にて見る事が出来ます。
そして皆さんが!?!?!?!?となったシーンは恐らくコレでしょう。

「・・・・・・・・・・・・。いか、ないで」
「・・・・・・ひとりに、・・・・・・しないで・・・・・・」

「大丈夫。わたしはずっとここにいる」
「・・・・・・手、握ってるね。ひとりになんてしないから」

「・・・・・・ずっと、そばにいるよ」  (灯のミラージュ 第5話)

?????????????????????
公式かなまふ?????

このシーンは、恐らく幼い頃のまふゆちゃんの面影を見せたかったのかもしれません。幼い頃の彼女は病弱でよく高熱を出していたというエピソードがあります。母親がリンゴでウサギを作ってくれたり、寝るまで傍に居て欲しいと母親にお願いしたりなど、母親に甘える彼女の記憶が蘇ります。
現在の彼女はどうでしょうか。周りから期待される自分であろうと常に気を張り、自分を殺し続け、窮屈な人生を過ごしているように思えます。そんな彼女の心のどこかに、誰かに頼りたい、甘えたい。そんな気持ちがあったのかもしれません。
まふゆちゃんの新たな一面が見られたイベントであったと思います。

「交わる旋律 灯るぬくもり」では、自分ではまだよく理解できていないものの、心の揺さぶりのような「温かくなる何か」を感じるようになっていきました。

「この前セカイで奏にCDを渡した時――」
「あの時・・・・・・奏の笑顔を見たらなんだか胸があたたかくなった気がした」

  (交わる旋律 灯るぬくもり 第5話)

好きじゃん!!!!!!!!絶対そうじゃん!!!!!!!!
・・・というのはさておき、「奏ちゃんが嬉しそうにしていると胸が温かくなる」「曲も聴いていないのにどうしてだろう」と考える描写が描かれました。また、同じく第8話では次のような描写も見られます。

(また、胸が――)
「・・・・・・・・・・・・奏が・・・・・・」
「奏が、嬉しいのなら――よかった」

(・・・(中略)・・・だけど、奏の助けになれた)
(それだけで、胸があたたかくなる)
(・・・・・・どうしてだろう、よくわからないけど、でも、この感覚は――)
(――悪い感覚ではない、かな)
 
  (交わる旋律 灯るぬくもり 第8話)

またそうやって僕を喜ばせる!!!!!!!!!!!
公式かなまふ供給?

奏ちゃんが嬉しそうにしているだけで、助けになれただけで嬉しいかもしれない。そう思えるようになっただけで大きな前進なんです。小さな一歩かもしれないけれど、少しずつ前に進んでいるまふゆちゃんの様子が、このイベントでは描かれていた気がします。
メインストーリーの頃からだいぶん変化が見られるようになり、少しずつですが「自分」を見つけられるようにもなった、そんな気がしています。奏ちゃんとの関わりの中で、少しずつ自分を見つけて「何か」に気付いていく。そんなまふゆちゃんにだんだん心惹かれていく事でしょう。

内容が膨らみました。そろそろ次に行きます。

2.絵名、瑞希との間柄が絶妙で良いという話

さて、まふゆちゃんの人間関係について語るにあたってこれは外せません。奏ちゃん以外のメンバーとの関わりについてです。現在公開されているストーリーの中では、特にえななんとの関わりが比較的多いように思えます。瑞希ちゃんと1対1で話している様子は数少ないですが、今後供給される事を期待しましょう。
彼女らとの関わりで見えて来るまふゆちゃんの像は「メンバーをよく見ていること」「実はとても信頼していること」です。前述ではズバズバした物言いの彼女について述べてきましたが、その物言いが出来るのも彼女らに対しては「素で居て良いんだ」という信頼の証だと僕は勝手に思っています。
彼女のズバズバした言動は、時に心の救いになる時もあるようです。まふゆちゃんがどれほど深く考えて発言しているかは定かではありませんが、次のようなシーンがあります。

「認めてもらいたいことの、何が悪いの?」
「どうして認めてもらいたいって思うと自分を嫌いになるの?」
「誰かに認められたいなら、認められるまで描けばいいじゃない。どうせ私達は、作り続けなきゃいけないんだから」

     (満たされないペイルカラー 第7話)

まふゆちゃん自身がどこまで絵名の事を想ってこの言葉を投げかけたのかは分かりません。時間軸を考えるに、率直にそう思ったから言っただけなのかもしれません。ですがこの言葉は、絵名に前へ進むための力を与えるきっかけとなった事も間違いないのです。
彼女の今までの人生は「周りから褒められ、期待され続けた」人生でした。絵名の置かれた状況とは異なった状況なのです。
ですがそれは表向きの話。
まふゆちゃん自身が今「本当の自分を押し殺し続けて生きている」以上、「本当の自分を認めて欲しい」と感じるまふゆちゃんもどこかにいるのかもしれません。あくまで私の推測でしかありませんが。
「自分を認めて欲しい」という事を表に吐き出せる絵名に対して、どこか羨ましいと感じるまふゆちゃんも居るのかもしれない。そう考えさせられるシーンでした。
「まふゆ」と「絵名」は、お互いに欲するものを持つ者同士であると私は考えています。
まふゆちゃんは「自分とは何なのか」を、えななんは「才能」を。お互いに、お互いの欲しいものを持ち合っているのです。だからこそ、メインストーリーでは「才能があるなら作り続けなさいよ!」と感情を爆発させた絵名が居ました。公式のストーリーではそのような描写はありませんが、もしかすればまふゆちゃんはどこかえななんに対して「”こうありたい”という自分をハッキリ持っていて羨ましい」と考える事もあるのかも・・・・・・という妄想話でした。同様の話をえななんではなく瑞希ちゃんでも出来るので、本当に妄想でしかないです。

また、「空白のキャンバスに描く私は」では
・・・・・・でも、えななんなら大丈夫じゃない?
なんだかんだ言って、最後にはちゃんと納得ができるイラストをあげてきたんだから」と、絵名に対する信頼を見せる場面もありました。
表には出さないけどしっかり仲間を信頼するまふゆちゃんなのでした。

一方瑞希ちゃんとまふゆちゃんの1:1でのやり取りですが、メインストーリー中に一度、「ボクのあしあと キミのゆくさき」のサイドストーリー中に一度とかなり数が少ない事が分かります。前者は、まふゆと母親の会話を聞いてしまったというシーン。後者は、「前に進むこと」への相談でした。「感情を思い出すことなど、前に進むことを怖く感じないか。人形展の時のように苦しくなったりするかもしれないし」と質問したのです。それに対してまふゆは「奏が約束してくれた、救ってくれる曲を作るのに必要であるなら前に進むことは怖くない」と返答。結局、瑞希がなぜそのような質問をしたのか理由は明かされませんでした。
今後、瑞希ちゃんをバナーとするイベントストーリーで、彼女との絡みが増えるかどうかは定かではありませんが、この2人の何かしらのやり取りを今後また見られる事をひそかに祈っています。

3.鳳えむと朝比奈まふゆ、先輩後輩の繋がりが良い

同じ宮女(宮益坂女子学園)に通う生徒に、鳳えむちゃんという子がいます。彼女は「ワンダーランズ×ショウタイム」という、ワンダーステージでショーを行うメンバーの一員で、ステージのある「フェニックス・ワンダーランド」の経営者一家の娘です。いつも天真爛漫、廊下を走ったり窓から出入りしたりなど彼女のアグレッシブさが分かります。
そんな彼女とまふゆちゃんの絡みが時折見られる事があります。エリア会話から一つ見てみましょう。

(そうだ! センパイときどき、笑ってるのに笑ってないお顔の時あるし、今日はちゃーんと笑顔にしてあげなくちゃ!)

「朝比奈センパイ! わんわん~、わんだほーい♪」
「・・・・・・え? なあに、それ」
(ええーっ!? いきなり作戦失敗!?)
 
         (宮益坂女子学園 エリア会話)

そう、このエリア会話からお分かりいただける通り、えむちゃんはまふゆちゃんが「本当の笑顔を浮かべていない」事を感じ取っているのです。理由は定かではありませんが、えむちゃんの直感的な何かがあるのかもしれません。この「笑ってるのに笑ってない」の始まりは、「走れ!体育祭~実行委員は大忙し~」のイベントストーリーの中です。

(な、なんだろう!? 笑顔だけど、笑顔じゃないっていうか・・・・・・)
(と、とっても怖いよ~!!!!)

         (走れ!体育祭~実行委員は大忙し~ 第4話)

この話の中では終始えむちゃんが顔を真っ青にして怯えているという普段見る事のない珍しい光景が広がっています。この二人の絡みはかなり増えていき、公式4コマ第88話でもその様子を見る事が出来ます。

えむちゃんには、他の人にはない何か直感的に感じ取れる能力があるのかもしれません。実際、まふゆちゃんの本当の姿を何も知らないのですから、作り笑いかどうかなど普通ならば気にも留めないはずなのです。しかし彼女は違うようで。

「あ・・・・・・。今の笑顔は、本当っぽい」

「はい。とっても素敵な笑顔が!」

   ([楽しいたのしい二人三脚?]朝比奈まふゆ サイドストーリー(前編))

ニーゴと関係しない、こうした外部からの刺激もまた、まふゆちゃんに少なからず良い影響を与えているかもしれませんね。

この2人のやりとり、見てて面白いのでもうちょい見たい。見たくない?僕は見たい。


えななん

イラスト担当えななん。僕の2推し。彼女はニーゴの中で最も感情を表に出す事が多く、人間味溢れる様子がよく描き出されているように感じます。それもまた彼女の魅力の一つなのです。ストーリーの内容を参照しながら、お話しできればと思います。
ちなみに、基本奏ちゃん相手にしか見せない、ふにゃっとしたお口の表情結構好きです。奏ちゃんに対してだけめっちゃデレなのすき。というかツンツンデレデレなのすきです。古き良きツンデレなのは確かだろうと勝手に思ってます。

1.悩みながらも立ち向かう、負けず嫌いな姿

前述の大項目「消えたい理由」の中でも触れましたが、過去に父親に「絵の才能がない」と言い放たれた事が原因で、「認めさせてやる」という想いが強くなっていったのだと考えられます。彼女の承認欲求もそこから来ているのだと考えています。それゆえに、自分の「絵」を純粋に認めてくれた奏からのサークルの誘いを即OKしたというエピソードが存在します。そんな彼女ですが、時に「見てもらえない」「認められない」事に苦悩しています。私にも趣味程度ですがお絵描きをしていた時期があるので、その気持ちはよく分かります。「楽しくて」絵を描いていたはずが、いつの間にか「伸び具合」を気にするようになってしまう。無意識下での変化なのです。「満たされないペイルカラー」では、そんな自分に嫌気がさしているのだと彼女はハッキリ主張します。

「誰かに認めてもらわないと描き続けられない自分が、大嫌い・・・・・・!」
    (満たされないペイルカラー 第7話)

彼女は、自分が「絵を認めて欲しい」という強い欲求があることを自覚したうえで「認められなければ描けない自分」が嫌いなのだと訴えました。
「認める人が必要なら、私が認める」。奏ちゃんがえななんに対して言いきった言葉です。

(私には、才能がない。本当は、絵をコンクールに出す前から気づいてた)
(でも、みんなは――私の絵を必要としてくれた)
(だったら、私もまだ諦めたくない)
(満たされないペイルカラー 第8話)

そして苦悩のきっかけとなった彼女の父親の存在。彼の厳しい言葉は、「画家は常に孤独であり、絵名にその苦しみが耐えられるとは思えない」という、自分の経験に基づいた娘に対する不器用な優しさだったのです。しかし彰人の父親への言葉もあり、第8話では娘の作品への素直な評価をしたのでした。

また、「空白のキャンバスに描く私は」では、苦悩しながらももう一度絵画教室に通おうという決意をしていく彼女の成長を見る事が出来ます。
奏やまふゆが表現力を上げていく中で、自分だけ取り残されていく感覚に襲われ、ニーゴの皆に置いて行かれるのは嫌だ、と「絵」と再び真剣に向き合う事を決意します。しかしそこは、かつて中学時代に「逃げ出した」という絵画教室だったのです。

「でも、もし話したほうが楽になることなら、いつでも話していいからさ!」 (空白のキャンバスに描く私は 第話)

瑞希からのこの言葉は、過去に絵名自身が瑞希に投げかけた言葉と重なるものでした。「実力が追い付いていない」と感じている事を瑞希に話し、自分が「絵を楽しんでいた」ことを思い出して、教室へ向かう事を決意するのです。
絵画教室では周囲との実力の差を見せつけられ、先生からも酷評されてしまいます。ですが彼女は心に決めていました。

(・・・・・・だけど、今回は逃げなかった。ちゃんと自分と向き合って、描ききれたから)
(ここからだ・・・・・・まずは、ここからなんだ)

    (空白のキャンバスに描く私は 第8話)

真っ直ぐ絵と向き合う。そう決意しました。一度投げ出した事へもう一度立ち向かうというのは簡単な事ではありません。しかし彼女はそれを成し遂げたのです。目に涙を浮かべながらも、彼女は一歩歩み出すのでした。見ていた僕は泣きました。

(いつか絶対に・・・・・・ニーゴにふさわしい、私の絵を描けるようになってみせる!) (空白のキャンバスに描く私は 第8話)

彼女の絵に対する苦悩や想いは、彼女の「諦めてたまるか」「見返してやる」・・・良くも悪くも負けず嫌いで、自分が納得できるかどうかという彼女自身の行動原理のもと、在り続けていくのかもしれません。
そんなえななんの今後を、我々は見守っていきたいですね。

2.古き良きツンデレ、仲間を想う気持ち

えななんだけでなく東雲一家全員に言える事ですが、とにかくツンツンデレデレなんです。

「・・・・・・それ、知ってる。ツンデレって言うんでしょ」
               (誰もいないセカイ エリア会話)
「えななんって、古き良きツンデレの趣きがあるし」
               (囚われのマリオネット 第7話)

と、このように公式でも言われているほど。もちろんその度に本人は否定していますが。
しかし表向きにはツンツンしていながらも、メンバーの感情の変化に気付いて声をかけるような様子がよく見受けられます。まふゆがセカイから戻って来なくなった時には、一度は「行かない」と言ったものの、「言いたいことがあるから」とセカイに駆けつけて来るシーンも見られました。
特に瑞希との間ではそのようなシーンが多々見られ、「お悩み聞かせて!わくわくピクニック」では、瑞希の悩みを聞こうと、友人でアイドルの桃井愛莉を誘ってお出掛けを計画したり、「ボクのあしあと キミのゆくさき」では悩む瑞希を励まそうとしたり、瑞希の為に奔走します。特に後者に挙げた「ボクのあしあと キミのゆくさき」は、絵名の瑞希に対する想いが込められているイベントであると言え、「瑞希のために」と学校中瑞希を捜しまわったり、セカイへ行ってMEIKOに相談したりなど、瑞希に対する仲間想いの心が感じられるようです。「4人の抱える消えたい理由」の中でも触れましたが、絵名は未だに瑞希の抱える苦悩を聞く事は出来ていません。MEIKOに「誰かが手を差し伸べることが、余計な苦しみを生むこともある」、「どうしてそこまでして瑞希に介入しようとするの?」と言われますが、迷うことなくこと答えました。

「友達だからに決まってるでしょ」
   (ボクのあしあと キミのゆくさき 第6話)

この時、絵名は「自分の信念を変えることのできない子」であるとMEIKOからは評されています。そして同時に「その目で見守ることが、あの子の力になるかもしれない」とも言われています。この時に恐らく、瑞希が話してくれる事を待つという選択肢を作ったのかもしれません。
第8話では屋上で瑞希と直接対面し、自分の想いを全てぶつけるのでした。

「友達が何かに困ってたら、力になりたいのは当然でしょ」

「瑞希が暗い顔してるのが嫌なのは変わらないし、力になりたいのも変わらない。だから・・・・・・」
「いつか――話してもいいって思ったら、話して。それまで待ってるから」

    (ボクのあしあと キミのゆくさき 第8話)

瑞希が「ずっと話さないかもしれない」と言うのに対し、「話すまでずっと一緒にいるだけ」「離れようとしても無駄だからね?」と直球の言葉を投げかけました。
混じり気のない言葉をストレートに相手に言う事が出来る。絵名の魅力の一つだと思っています。普段はツンツンしながらも、実は仲間を大切に想い、仲間の為に何かしてあげたいと真っ直ぐに思う気持ちに惹かれることでしょう。

「正直、待つのってすーっごく苦手だけど、特別に待ってあげる」
「だから――いつか、ちゃんと話してよね」

    (ボクのあしあと キミのゆくさき 第8話)

いつかきっと、瑞希が絵名を頼れる日が来ることを祈って。

3.実は仲良し?東雲彰人との関係性が尊い

絵名には弟がいます。東雲彰人くんです。
彼は「Vivid BAD SQUAD」というグループでストリートミュージック活動をしています。まず3点、姉弟の良さを挙げてみましょう。

a.食べ物の好き嫌いが完全に一緒(ちなみにパパも同じ)
b.買い物の荷物持ちやチーズケーキの店など、なんだかんだ付き合う間柄
c.姉弟お互いがお互いの支えになっている時があること

まずaの好みが一致する点。父親の好みまで一緒である事は、「公式ビジュアルファンブック」226ページにて確認できます。
パパなんの好きな食べ物はパンケーキとチーズケーキ、嫌いな食べ物はニンジン。そして趣味は何と「家族とのキャンプ」。何この一家。良くない?
そうです、数行の設定文からは溢れんばかりの家族愛が伝わってくるのです。

続くbですが、エリア会話にこのようなものがあります。

「バカ! でかい声で名前呼ぶな。絵名・・・・・・姉貴に居場所がバレるだろうが」
「荷物持ちだって無理やり連れてこられたんだよ。ったく、毎回毎回、付き合ってられるかっての」
(じゃあ、何回かは付き合ってあげてるんだ・・・・・・? ふふ、なんだか意外かも)
   (ショッピングモール エリア会話)

また、このようなストーリーの話も存在しています。

「・・・・・・数に限りがあるって書いてあるぞ。午前中から並べるのか? 起きられないくせに?」
「起こして」

「ったく・・・・・・土曜日、マジで叩き起こすからな」

『弟くんが優しい子でよかったね』
  ([SNS依存な絵描き]東雲絵名 サイドストーリー(前編))

まず1つ目ですが、こはねちゃんとの会話となっています。買い物の荷物持ちに付き合わされて逃亡してきたようです。「毎回付き合ってられるか」という言葉から、こはねちゃんは「何回かは付き合ってあげてるんだ」と名推理。
そして2つ目ですが、これは星1えななんのサイドストーリー前編であるため殆どのユーザーが読めるものです。瑞希が絵名にチーズケーキのお店を教えた時の話となっています。
元々は友人である愛莉を誘おうとしたものの予定があり断念。その時たまたまやって来た彰人を捕まえ、一緒にチーズケーキの店へ行こうという流れに。この時、チーズケーキという単語に釣られて絵名の立ち絵に近付いていく彰人君は必見です。うっかりマイクがONになっており、当然瑞希にネタにされる事となりました。

cの「互いが支え合っている」事は、「満たされないペイルカラー」でとてもよく伝わる事でしょう。「自分の絵は曲のおまけだ」とコメントで言われ、絵を描く事の意義さえ見失ってしまった絵名。自分の画材やペンタブなどを全て捨てようとしますが、そこにたまたま彰人がやってきます。

「・・・・・・後悔すんじゃねえのか」
「もし、親父のことが原因なら―」
(満たされぬペイルカラー 第4話)

彰人は、かつてサッカーを辞め喪失感の中に居た頃に、絵名の何気ない言葉に背中を押され音楽を始めたという過去を持ちます。それゆえ彰人自身にも、陰ながら絵名の事を応援したいという想いを抱いているのです。
だからこそ、イラストを描く道具を捨てようとした絵名に対して声をかけたのでしょう。
本当に仲が悪くて嫌いだと思っているのなら、こんな事わざわざ言わないはずですよね。

彰人は別のストーリーの中で「飛んでくる物は避けられるが、爪(で引っ掻いてくること)だけはどうにもならない」というような、絵名と取っ組み合いになった時の話もしていました。冬弥くんはそれに対して「だからよく傷があったのか」というような事を言っていたと思います。
たとえ取っ組み合いのケンカになったとしても、かつて自分の背中を押してくれた姉を応援してあげたい。姉が辛い時は自分が支えになりたい。そんな想いが彼の中にあるのかもしれません。

「でもよ、今の絵名がほしいのは、もっと単純な言葉なんじゃねえのか」
「画家としてじゃなく父親として――もっと単純に・・・・・・あいつの絵を見てやれよ」

(満たされないペイルカラー 第6話)

絵から離れようとする絵名を見た彰人は、父親にそう訴えかけます。
好きな事で才能がないって言われたら傷つくのは当然だ」。
彰人自身もまた、歌の才能に苦悩し、辛い日々を送っていた時期がありました。だからこそ才能で苦悩する絵名の気持ちをよく理解できるのかもしれません。
彼女の性格もよく分かっている彰人だからこそ言えた言葉なのではないでしょうか。
絵名もまた、彰人が疲れている様子で帰って来た時に「プリンあるよ。食べないなら私が食べるけど」「疲れた時は甘いものを食べるのが一番だから」というように、彼の様子を察知して支えるなど、何だかんだお互いを気遣い合っている様子が分かりますね。

東雲姉弟は、表向きにはお互いにツンケンしているように見えますが、心の中では、お互いが進みたいと思っている道を応援したい頑張って欲しいという気持ちを抱いているように思えます。別に仲良くないと言い続ける二人ですが、本当はとても深い間柄の姉弟だと言っても過言ではないでしょう。


とっても"カワイイ"瑞希ちゃん

ニーゴではMVを担当するAmiaこと瑞希ちゃん。
コミュニケーションの中心に居ることが多い瑞希は、その場を和ませたり、怒る絵名を宥めたりなど物事を円滑に動かしていくためのキーパーソンであるといえるでしょう。今では当たり前となったファミレスのオフ会も、元々は瑞希が提案したものでした。そんな瑞希の魅力についてお話しできればと思います。

1.いじりまくり?何だかんだ仲良しな絵名との関係が良い

さて、いきなりですが、やはり絵名いじりの鉄板といえばこれでしょう。

「わ~、落ちたとたんに陰口スタートとか、えななんコワ~い! 陰険自撮り女~!」 (囚われのマリオネット 第1話)

そう、「陰険自撮り女」です。プロセカをプレイしているユーザーであれば殆どが知っているこのフレーズは瑞希がつくり出したものです。
このように、何だかんだと絵名をいじり倒しては、それに対して絵名が怒る・・・・・・そんなやりとりが定番と化しています。我々ユーザーの中にもコレを楽しみにしている人もいるはず。
ではいくつかそんないじり具合を見てみましょう。

「えっ、Amiaも?私も気になってあのカップ麺買ってきたよ」
「弟くんに買いに行かせたの間違いじゃなくて?」
「今日は自分で買いに行ったし」

([『カワイイ』にこだわる自由人]暁山瑞希 サイドストーリー(前編))

「あ・・・・・・アクセサリーにえななんがちょっとだけ写り込んでる。素敵だね」
「私も見てびっくりしたの。こんなことってあるんだね!」
「またまたー。ぜっっったい狙ったでしょ。何回撮り直したの? ひまじーん」

([SNS依存な絵描き]東雲絵名 サイドストーリー(後編))

「あ・・・・・・ひょっとして、誘われたのが嬉しくて、1時間前にはもう来ちゃったとか?」

「えー?心外だなー! そういうこと言ってると性格悪いって言われちゃうよ~?」
([25時、ナイトコードで。]東雲絵名 サイドストーリー(前編))

「・・・(中略)・・・ヘアサロンのモデル、興味無いですか?」
「ひょっとすると、有名なファッション雑誌にのっちゃうかもですよ~?」
「え、モデル!? ファッション雑誌!?」

「・・・・・・絵名、嬉しそうだったね」
「うんうん。ボクにもばーっちりそう見えたなあ」

([3人だけの夜]暁山瑞希 サイドストーリー(後編))

とまぁその他にも挙げたいものがあるのですがひとまず割愛します。
お互いに言いたい事を言い合える、そんな仲である事がよく伝わってきます。他のストーリーも見てみると、瑞希が絵名をいじり、絵名がそれに反発するというやり取りが頻繁に見られ、2人の関係の深さがよく分かります。きっとそれゆえに、お互いがお互いのことを放っておけないのかもしれませんね。2人とも非常に仲間想いな一面もありますから、それも影響しているとは思いますが。

余談ですが、最後のサイドストーリーでの「ヘアサロンのモデル…」のとこ、瑞希ちゃんというより中の人の色がめちゃくちゃ強くて面白いです。ぜひ一読を。

2.仲間への思いやりが凄い。

1では絵名をいじり倒す様子についてひたすら書いてきましたが、この項目では仲間想いの瑞希の姿を見ていこうと思います(今回はニーゴ内でのお話のみ見ていきます)。
仲間の様子の変化をすぐに察知し、言葉をかけ、相談に乗ったり、気分転換に誘ったりするなど・・・ニーゴの皆を陰ながら支え続けています。

「どうして、そんなに私に構うの?」

「まぁ、ボクは自分がしたいからしてるだけだよ」

「あっ、今度行く展示会、何にするかちゃんと考えておいてね!」
「どこも行かないっていうのはナシだよ?」

「まふゆの探し物、早く見つかるといいね」
   ([戯れのひととき]暁山瑞希 サイドストーリー(後編))

人形展でのまふゆの変化を知った瑞希は、また彼女の助けになろうと別の展示会に誘おうとしています。まふゆは「Amiaもえななんも、私に構う理由なんてどこにもない」とハッキリ言い放ちますが、瑞希は自分とまふゆの「在り方」を重ね、他人事とは思えないから放っておけないというような旨の想いを抱いている事が分かります。
また、「シークレット・ディスタンス」では、スランプに陥った奏のためにミステリーツアーを計画していく姿が、「カーネーション・リコレクション」では、父親のお見舞いの帰りに、雨の中傘もささずに歩く奏に声をかけ、気分転換に誘うシーンがあります。

「ああ、もう・・・・・・! おーい、奏ーっ!」
      (カーネーション・リコレクション 第3話)

最初は「ボクには関係ないか」「どうせ夜ナイトコードで話すし、今話しかけなくても・・・」という様子でしたが、奏の異変を放っておけない瑞希の姿が描かれていました。

(最近、曲作りで行き詰ってる感じだったし、・・・・・・このまま放っておくのは・・・・・・)
(・・・・・・でも・・・・・・)

      (カーネーション・リコレクション 第3話)

瑞希は元々根っからの友達想いなのだと思います。友達のために何かしたい、友達が困っていたら協力したい。そんな性格の持ち主だったのではないかと。
ですが、自身の抱える苦悩が原因で人との深い関わりを避けていた瑞希にとって、奏の悩みに踏み込んで良いのかどうか、とても慎重にならざるを得なかったのだと思います。この後、帰ろうとする奏を引き留め、半ば強引に様々な場所を巡ります。そのうちに瑞希は奏の過去に触れていきます。カーネーションが好きだった母親のこと、思い出の花畑のこと。そして奏が昔、家族と共に幸せな日々を過ごしていたこと。

(奏は、きっとお父さんを傷つけた自分が許せなくて、自分を罰するみたいに曲を作り続けてる)
(・・・・・・そんなのもうやめなよって、奏はひとつも悪くないよって言いたいけど)
(きっと奏は、誰に何を言われても、曲を作ることをやめないんだろうなってわかる)
 (カーネーション・リコレクション 第5話)

「(中略)・・・奏っていつも、どこか自分を押し殺してる感じがしてたから」
「さっき、この花壇を見てた時、なんだかすっごく幸せそうに見えたんだよね」
「だから・・・・・・よかったなって」
      
(カーネーション・リコレクション 第6話)

むかし家族と幸せなひとときを過ごした『思い出の花畑』を見つけ、封印していた幸せだった過去を思い出し、涙する奏。家族でピクニックをしていた時の事を話します。
そして再び登場する「オルゴール」。メインストーリー第1話の一言目でもその存在が語られています。そのオルゴールは、父親の作った曲が流れるものでした。瑞希はそのオルゴールの音色を聴いてみたいと奏に伝えます。

「あ・・・・・・じゃあ、今度持ってくるよ」
「え、いいの?」
「うん、聴いてほしいな」
「あ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・うん、ありがと!」

      (カーネーション・リコレクション 第6話)

この時、一瞬瑞希の表情が曇ります。
奏にとって思い出す事が辛いであろう過去の物を持ち出させてしまうことへの申し訳なさなのか、或いは、他人へ深く立ち入ってしまった事への後悔か。真意は分かりません。

また絵名とのやりとりは特に多いと思います。「シークレット・ディスタンス」の中で、絵名が瑞希の異変に気付いてから「ボクのあしあと キミのゆくさき」のストーリーに発展していくように、公式からのストーリーでも二人のやりとりを多く供給してくれています。
瑞希→絵名という点で見れば、「満たされないペイルカラー」のサイドストーリーの中で、いつもと様子のおかしい絵名を外に連れ出すシーンがあります。

(・・・・・・まだ本調子ってわけじゃなさそうだけど、絵名、元気になってきたな)
(顔色悪かったのは、本当に寝不足だったからなのかな。それならいいんだけど・・・・・・)

    ([トラストユー]暁山瑞希 サイドストーリー(前編))

「だって、えななんって結構、ひとりでがんばろうとしちゃうところあるじゃん?」
「・・・・・・もっとボク達に頼っていいのにさ」

「えななんってば負けず嫌いだし、それに大好きな絵のことだから・・・・・・」
「自分でがんばりたいって きっとそう思ってるんだろうなぁ」
「・・・・・・(中略)・・・わかってるつもりだけど、何かできないかなって思っちゃうな」

   ([トラストユー]暁山瑞希 サイドストーリー(後編))

「消えたい理由」や「アイディスマイル」の項目でお話しましたが、瑞希は自身の秘め事についてニーゴの皆には何も話そうとしていません。ですが、瑞希自身は皆のためにと行動することがかなり多いのです。
「どうせ離れて行ってしまうなら初めから・・・」と人間関係を諦めていた瑞希でしたが、ニーゴの皆とは深い関わりを持とうとしているのかもしれません。だからこそ、「メンバーの為に」と率先して動くことが多いのだと思います。

また「空白のキャンバスに描く私は」では、絵名が瑞希に、ニーゴの皆に追いつけなくなってしまうかもという苦悩や、絵画教室に通っていた過去について打ち明け、相談をするシーンがあります。絵名の項目でも触れましたが、瑞希は無理に聞き出そうとするのではなく「言いたくなかったら言わなくていいよ」と絵名が過去自分に言ったように優しく受け入れようとします。「筋がとおってない」と感じた絵名は自らの苦悩を瑞希に打ち明けていくのです。

「・・・・・・キツいよね。向きあわなきゃならないことに向きあうのって」
    (空白のキャンバスに描く私は 第3話)

しかしこの後、瑞希は「絵画教室に行ってたなんて意外だったなー!」と明るい口調で話を続け、絵画教室では何をしていたのかという話へと繋げていきます。
実は瑞希の凄い所はここです。しんみりとしていた空気を、たった一言で一気に変えてしまう事があるのです。このイベントストーリーの中でも、この後二人で会話を続ける中で、絵名に「自分も絵を楽しんでいた頃があった」事を思い出させ、絵画教室へ再び向かうための勇気を与えたのでした。

3.本当の意味で救われて欲しい・・・繋いでたいから外せない「秘め事」

さて、『消えたい理由』の大項目でもお話しましたが、瑞希ちゃんにはニーゴの皆に言っていない「秘め事」があります。メインストーリー第9話にてそれに関する内容が語られていますね。大項目でお話した通り「瑞希ちゃんの性別」のお話です。公式ストーリーにおいては明言が避けられていますが、豆腐の皆さんは恐らく察しがついているかと思います。
「シークレット・ディスタンス」ではその苦悩について少し掘り下げられ、続く「お悩み聞かせて!わくわくピクニック」ではその悩みを聞こうと絵名がピクニックを計画するという流れで話が進みます。瑞希は表情を曇らせる事はあるものの「なんでもない」とはぐらかしてしまいます。絵名はその表情の変化に気付いているようですが、その度に誤魔化されてしまう・・・そんな事が何度も見られました。しかし続く「ボクのあしあと キミのゆくさき」では、瑞希ちゃんの心の揺れ動きが更に見えてきます。

(どうして、こんな無理しなくちゃいけないくらいみんなのこと大事になっちゃったんだろ)

(でも話したら・・・・・・今のままじゃいられない)
(みんなは優しいから、きっと変わらず接していこうって思ってくれる)

(でもそれが・・・・・・その優しさが・・・・・・)
(きっと、たまらなく苦しいんだ)

      (ボクのあしあと キミのゆくさき 第7話)

瑞希は常に「いつか訪れる別れ」がある事を前提にして周りとの関わりを持っていました。だからこそ自分から他人に踏み込まないようにしようと心に決めていたようですが、ニーゴとの関わりではそうもいかなかったようです。「カーネーション・リコレクション」では奏の過去に踏み込んでいく瑞希の姿があり、「空白のキャンバスに描く私は」では絵名の過去にまつわる相談も受けている様子もありました。

ニーゴのメンバーは、過去に心無い言葉を浴びせてきた人たちとは違うと分かっていながらも、逆にその優しさが辛く苦しくさせるという想いを抱えているようでした。瑞希にとって自らの「秘め事を明かす」ことも「秘め事を抱え続ける」ことも、何かしらの苦しみに繋がってしまうように思えてきます。

(絵名なら、ボクが話しても、何も変わらないでいてくれる・・・・・・?)
(ずっと、ボクをボクのままで・・・・・・)
      (ボクのあしあと キミのゆくさき 第8話)

絵名は第8話にて「ずっと待ってる」と伝えていましたが、いつかその日が来るのでしょうか。瑞希が心の底から、自らの秘め事を「話しても大丈夫」と考え伝えてくれる日が。

救われてほしい・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう思いませんか?僕は思います。思いますよね。ニーゴの皆に対する気配り・気遣いっぷり。「気遣いの鬼」なのです。
現在は奏やまふゆ、絵名の3人が前に進む中で、瑞希だけが立ち止まってしまっている状態。

瑞希バナーのイベントの開催間隔がおよそ半年であるのを見ると、もうそろそろ新たなストーリーが見られるかもしれません。
プロセカさん、待ってます。その頃僕は社畜になっていますが新たな供給は待ち続けます。

「瑞希が暗い顔してると嫌なの。そういう顔見るたびにモヤモヤしちゃうっていうか・・・・・・」
「っていうか、瑞希だってそうでしょ」

「奏やまふゆが苦しそうな時、力になりたいって思うでしょ?」
      (ボクのあしあと キミのゆくさき 第8話)

ずっと一緒にいる、と心から伝える絵名の想いに応えられる日を祈って。

瑞希~~~~~~~~~~~~~~~~~~!
お前だけ救われないなんて無しだからな~~~~~~~!!!!!!

ボイスドラマ、聴いて、超かわいいから

ここまでニーゴの皆について一人一人見て行きましたが、ここから総括・・・の前に、オマケとしてボイスドラマも挙げておきます。

とっっっっっってもかわいいです。瑞希ちゃんが終始ノリノリです。
内容として「ニーゴの皆がメイド喫茶で働いていたら?」という妄想話です。すごいいいです。

奏ちゃんの小悪魔ビーム!!!びび、びび、び・・・ギャーーーー!!ウワーーーーッッッッ!!!
そういえば杏ちゃんの新しいフェス限の衣装を奏ちゃんに着せてあげると小悪魔っぽくなりますね。僕は死にました。
何度も昇天しますね!!!リピッちゃいたいです!!!!!!!←これは奏ちゃんのカバーじゃないです。

1日25回通います。曲作りのヒントつかめなくて「うっ・・・!!」てなってるのすき。終始可愛すぎ。お客さんのことご主人様って言い直すのめちゃくちゃすき!!!!!!!!!ァ!!!!!!死!!!!!!!!

えななん必死にオムライスに猫ちゃん描いててかわいいね・・・・・・ちゃんとラフとってから描けばよかったとか何とか言いながら描いてるのほんとうにすき。自分が納得いかないからやり直しを要求する無茶っぷりがいい。「お客さんのために最高の猫を描かなきゃいけないの!!」ですって!!私の為にですよ!!!そうコレを聴いてる我々豆腐の為にえななんが猫を描いてくれてるんですよ。感謝しなさい全人類崇めなさい。
良いって言われてないのに勝手に食うんじゃない!!待てが出来ない豆腐は躾が必要だな!!!!!

愛の力で美味しくなあれ。萌え萌え・・・・・・キュン。
愛の結晶ラブリー♥パフェッ!!!!!!!!!!!
25回頼みます。
需要変わってるよまふゆちゃん、でもこれはこれで・・・・・・良いっすね・・・。なんか、謎の圧を感じますけどきっと気のせいですね。だってそこに居るのは美少女だし。
ところでこのパフェ、一体何パフェなんでしょうか?僕は甘い物大好きなので基本オールオッケーなんですけど・・・という多分これつくったの瑞希ちゃんですよね?オムライス作ったのも瑞希ちゃんだもん。瑞希ちゃんが作ったものでしたら僕何でも食べます。最近歳のせいで生クリームが辛いとかんなこと言ってられっか

瑞希ちゃん終始ノリノリなのがとてもたまらん。瑞希ちゃんメイド喫茶のこと知り尽くしてて流石です。一生ついていきます。ニーゴのみんなのメイド仕事見られたのは貴女のおかげです
し~~~あ~~~わ~~~せ~~~な~~~の~~~~嗚呼~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
あなたのお陰で、私は16分24秒の間に2525回くらい天に召されました。

これを読んでる豆腐の皆さんも、ニーゴの皆のおもてなし、受けてみたくないですか?受けてみたいですよね。受けてみたいよね。おかえりなさいませとか行ってらっしゃいませとか言われたくない????私は言われたい。
ニーゴ好きの25人にアンケートを取ったところ、このボイスドラマは25人中25人が「最高だ。2525回くらい通う」と語ってくれました。ちなみにそんなアンケートしてません。25人全部僕です。

公式からのニーゴ供給は止まらねえからよ・・・

ボイスドラマだけだと思ってる方へ
そんなことありません。ニーゴの作業風景をお届け!とかいう8時間ギッチリの動画がなんと3本も公開されています。動画でモリモリになってしまうので、ここでは#1だけ埋め込んでおきます。

8時間の動画が全部で3本、丸々流したら1日終わります。僕も8時間垂れ流す時間が無いので聴けてませんが、「作業風景」としてかなりリアルな感じが出ていると思います。独り言が入ってたり、必要な時だけ話して後は沈黙だったり・・・実際の作業通話も割とそんな感じなので。
ニーゴの皆が普段どんな感じで作業しているのか気になる方は、この動画で一緒に作業してみては。ただし動画は8時間キッカリです。残業を抜いた労働と一緒です。計画的に。

総括

ニーゴはいいぞ。

ここまでダラダラ語ってきましたがこの一言に尽きると思います。
しかしながら、この記事だけではニーゴの良さを語り尽くす事が出来ていません。ここに書かれていない魅力もまだまだたくさんあります。
文字に起こすという作業について私自身がド素人なので、皆さんに魅力を伝える事の難しさがどれ程なのか身をもって味わっています。

ニーゴは今の私にとって生きる糧です。推しのために生きてます。推しに貢ぐために働いています(?)。つまり酸素なのです。酸素

ニーゴは酸素。これ重要。テストに出るからね。

最後の最後でかなり気持ち悪い文章になってしまいましたが、このへんで締めたいと思います。

私が大学時代に書いた卒業論文は26000字くらいだったと記憶していますが、このnoteはその文字数を遥かに上回りました。
私の大学時代って一体。

記事、長くなってごめんなさい。

・・・そんなこと心では思ってません。ごめん。

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