金属高騰とアルミ缶

時々行く駅ビルの中に貴金属買取店があった。売れるような貴金属は持っていないけれど、買取価格は通りすがりによくチェックしていた。

昨年末から金の買取価格が9000円台で推移しており、大台に乗るのはいつだろうと、ソワソワしながら見ていた。今年のはじめに1グラム1万円を超え、ついに来た!と一人で盛り上がっていた。
ところが大台に乗ったあとは興味がなくなってしまい、駅ビルに行ってもしっかりとは確認しなくなってしまった。だって売るもの無いし。そのうち店も移転してしまい通りすがりにチェックすることも出来なくなった。
最近ふと思い出して金の買取価格を調べたところ、13000円が目前に迫っていた。どっひゃ。まだ値上がりしてたんだあ。

十万円金貨買っていたら今頃いい気分だったろうなあ、と思うものの当時は散々高いと言われていたので、結局買わなかったような気がする。

金だけじゃなく他の金属もうなぎのぼりだ。近所のスクラップ屋では銅の買取価格が1キロ1400円になっていた。しぇんよんひゃくえん。そりゃー銅線も盗まれるわけだ。

窃盗と言えば最近、近所のゴミ捨て場からアルミ缶が盗まれるようになった。

資源ごみの日の朝、決まった時間に軽バンで乗付け、キチンと分別して洗ってあるアルミ缶だけを車に積み込んで持っていく。洗っていないものや分別されていないものは手を付けない。持っていくのは5,60代の小綺麗な格好をしたオジサンである。きっとよいお小遣い稼ぎなのだろう。
選り好みするなよとも思うが一網打尽にされてもそれはそれで問題な気がする。

アルミ缶の買取価格を調べたら100〜200円と結構ばらつきがあった。高い買取業者を探して持っていくのだろうか。探すのも手間だし遠ければ時間もかかる。ガソリン代も高騰しているので、本当によいお小遣い稼ぎになってるのか微妙な気がしてきた。

泥棒の心配をしてやる義理はないのだけれど。

窃盗犯にむざむざお小遣いをあげるのも癪なので、窃盗が回収を済ませたあとに空き缶を出すようにしている。
幸い我が家が使っているゴミ捨て場は巡回ルートの最初の方らしく、7時前に盗っていくので、軽バンを見届けてからゴミ捨てしても問題はない。

金属スクラップの売上は本来回収業者のものとなるものだと思っている。チップも収入のうちみたいな感じで。キツイ仕事なんだからそれぐらいの役得があったっていいだろう。

何となくそう思っているだけなので、道端に落ちている缶を集めるのはどうだとか、分別不十分で回収されないものはどうだとか言われると、ごにょごにょとケースバイじゃないですかね、くらいしか言えなくなってしまうのだけれど。

そして今日も朝からゴミ捨て場の様子を伺い、軽バンが去るのを確認してから缶を出す。




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