序章

この世は様々な巡り合わせで出来ている。

私がこれから立つスタートラインには、今まで出会った人達がいて、そこでお別れをする人もいれば、一緒に走ってくれる人もいる。そして走り出したらすれ違う人や、そこから一緒に手を取って走ってくれる人もいる。

私はこの人生で何度もスタートラインに立っては、途中棄権したりゴールしたりしたが、また懲りずにスタートラインに立とうとする。もう走りたくないと、何度も思った。でもまだ見てない景色がある。見たい景色がある。追い越したい人がいる。だからまた走ることを決めた。

付き合いきれないと思ったら見放してもいい。スタートラインでさよならしたっていい。でもきっと、私の背中を押してくれる人はいる。私はその人達と一緒に、また走りたいと思う。