23星

アップテンポの曲が頭の中で鳴っていた。山道の途中では黄色いSLのような汽車が走っている。工事車両の用だ。バイトが入った。ぱっと見気付かなかったが美人だ。バイトだとは思わなかった。制服を渡し作業に入る。外は土砂降りだ。入口玄関は開けっぱなしだが雨は入ってこない。そういえばここに来た理由。。夜マンションから飛び降りたんだっけ。二人で飛んだが思い出せない。ベランダの布団に同時につかまり助かったんだ。入った部屋がここっぽい。定時になり今日の業務が終わった。例の美人は机の上そのままで帰って行った。『お疲れ』の笑顔も美人だった。財布も置きっぱなしで出て行った。赤いジャンパーを着てたっけ。私は新聞紙を畳んで片付けた。


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