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ブルーアーカイブ The Animation 第5話の感想と気になりポイントについて


はじめに

このnoteは表題のアニメについて、個人的な感想や気になった箇所を纏めたものとなっています。
そのため、あくまで個人の意見や感想である点をご承知おきください。

また、アニメの範囲に限らずに言及することがあるため、
ブルーアーカイブ全体のネタバレが含まれる可能性があることにご注意ください。

なお、執筆者は文章を書くことに慣れておらず、また本noteも文章のクオリティを期待するようなものではないことをあらかじめお伝えさせていただきます。

※本note内で利用しているアニメ画像はブルーアーカイブ公式Youtubeチャンネルにアップロードされている本編映像をスクリーンショットしたものとなります

ざっくり感想

それではさっそく個人的に気になった箇所の感想から。

ホシノの独白

ヒフミを見送るシーンにて、アビドスが他学園からの介入をコントロールできない旨を伝えていましたが、その後の釘をさすシーンはゲームと異なりホシノの独白という形に変更されていましたね。

これにより、事の深刻さをアビドスのメンバーに強調するシーンがなくなったことになりますが、この改変の必要性をそこまで感じないこともあり、どのような形で今後に波及していくのかが少し気になりますね。

独り言を呟くホシノ

アルの寝不足描写

今後の計画について話す便利屋でしたが、アルが寝不足で集中力を欠いている描写がゲームよりも強調されていましたね。

また、柴関ラーメンへ出かけることを話す際、ハルカが何かを言おうとしている描写が挟まれていましたが、それが後の柴関ラーメンに仕掛けた爆弾の件に繋がっている可能性を考えると、アルが計画を理解していないことがより感じられる面白いシーンになっていたと思います。

※あくまでゲームとの差異や演出面に着目した話なので、アニメ初見に関わらず、1回目の視聴で感じる範囲の話ではないとは思います

寝不足なアル

アビドス生徒会室

ノノミがホシノの過去について話すシーンでは、生徒会室の前にいるホシノが描かれていましたね。
ノノミの話している内容とのマッチもそうですが、ホシノの用事のことも考えるとより深みが出ていて良い描写だったと思います。

ハルカと柴大将

アニメで追加されたハルカと柴大将の会話シーン。個人的にこういった描写が後のシーンに繋がってくると思っているので、そういった意味でも興味深いところでした。

ちなみに、会話の内容はパッと聞くとラーメンを柴大将に奢ってもらっているのかな?とも思いましたが特に明言もしておらず、ハルカはただ1人につき1つのラーメンが贅沢だということしか話していないので、具体的にどういう意味の会話なのかは個人的にはよく分かりませんでした。

柴関ラーメン爆破後

ハルカの暴走で柴関ラーメンを爆破してしまったわけですが、その後の描写はゲームと少し違いましたね。

ゲームではアルがムツキの勢いに乗せられて口走ったセリフをセリカに聞かれることで引くに引けなくなり、アウトローを志す気持ちも相まって戦闘に突入するといったところでしたが、アニメでは外堀が埋まりつつ便利屋メンバーと対策委員会との間で板挟みになるというちょっとかわいそうさが増した描写になっていました。

便利屋側のケアという意味で色々と考えられた結果なのかなと思いますが、制作的にあっちを立てればこっちが立たずといった雰囲気を感じたシーンでもありましたね。

また、対策委員会と便利屋がまさに戦闘を開始するというところで、迫撃砲を撃ち込んで風紀委員会が参戦してきましたね。
対策委員会と便利屋との戦闘が丸っとカットされていましたが、個人的には今回で対策委員会vs便利屋、次回をフルに使ってvs風紀委員会かと思っていたのでその点は少し意外でした。

気になりポイント

以下、個人的に気になった箇所をピックアップ。

頼りない先生

ヒフミを見送るシーンでは先生がみんなを励ましていましたが、話すにつれて自信がない様子が滲みでていましたね。
ブルアカアニメを見ている限り、生徒側に寄った描写がメインな関係上、視聴者が先生の恩恵を感じづらい構成になっているものと個人的に考えていますが、そんな中での先生の頼りない姿なこともあり、どうも個人的な先生のイメージと少し離れてきているように感じました。

また、ノノミとの会話時にはホシノが変わったのは自分の影響かな、といった冗談を言っていたりもしましたね。
これについては、作中で先生が実績と信頼を培ってきた上での発言なのだろうと思いますが、視聴者視点では前述の生徒メインな構成の関係もあり、急に勘違いした冗談を言ったと思ったら生徒からのヨイショ(フォロー)を貰っているように見えてしまうな、と思ってしまいました。

ゲームでは戦闘の指揮をプレイヤーが執っていることもあり、先生への感情移入や実績などへの理解が深まっていますが、アニメではそういった要素が薄いため、このあたりはもう少し見せ方に工夫をした方がよかったんじゃないかな、と思ってしまうような内容でしたね。

自信なさげな先生

ハルカの価値観

ゲーム通りに柴関ラーメンを爆破したハルカですが、アニメでは対策委員会との初遭遇後に正体が判明すると即始末しようとしたり、各所でアルを第一に思考をしている描写が挟まれていたため、個人的にはよくケアされていてよかったんじゃないかな、と思っています。

ただ、ヘイトを買うシーンであることは間違いないので、アニメ初見でこのシーンを見た人の感想は概ね当然だろうと思います。
一応ハルカ視点で見ればその行動理由は理解できないこともないですが、それとこれとは話が違いますからね。

ちなみに、参考までにハルカの行動理由を解説するなら、ざっくり下記の内容が入ってくるんじゃないかな、と思っています。

  1. キヴォトスではアニメ1話であったように銃撃や爆破が日常茶飯事なので、店の爆破についても現実との価値観が大きく異なる
    ※その辺を歩いている市民も実は腰に手りゅう弾をぶら下げていたりする

  2. キヴォトスの中でもハルカがいるゲヘナ学園の治安は最悪の部類で、お弁当のおかずを巡って対戦車ロケット砲が飛び交ったり、列車のハイジャックや施設の爆破なども日常茶飯事

  3. ハルカは幼い頃からいじめられており、それをアルに助けられたためアルの役に立ちたいという思いが強く暴走しがちで本人に悪意はない

  4. キヴォトスには先生(主人公)以外の大人はおらず、学校の教育についてはBD映像を使って学習しているだけのため、倫理観が育まれる土壌がとても薄い
    ※大人については正確には違うが意味は伝わると思うので割愛

  5. キヴォトスの生徒はみんな子供である

※上記背景情報があるからヘイトを向けるのはおかしいという意図ではなく、あくまでハルカ側の行動理由について着目しているだけであるため、その点はご注意ください

激怒しているセリカ

柴大将に危害を加えたことについて激怒していたセリカでしたが、アニメではボイスと表情などの描写があることからその激怒具合がより深刻に伝わってきました。

割とやりすぎなのでは?と思うくらいな描写にも感じましたが、この後のvs風紀委員会戦のこともあり、どんな形でこの感情を和らげていくのかが気になりますね。

アニメ制作の視点について

少し言及したくなったので項を設けてこちらにて。

ここまでアニメを見てきた現時点の評価ですが、個人的にはなかなか楽しめているものの、客観的に見た場合のクオリティとしてはOVAレベルというのが適当な出来なのではないかと思っています。
その理由として、作画や戦闘描写などの品質の問題がありつつも、個人的にはアニメにおける主人公の不在が大きな原因なのではないかと考えています。

ゲームでは主人公である先生が自分の分身となり、戦闘指揮やセリフの選択肢を選ぶことで感情移入と自己投影が進むような作りになっていましたが、アニメでは自己投影先として描かれているキャラが存在せず、宙に浮いた視点から俯瞰するような作りになっていました。

個人的にはアニメや漫画などの創作物はいかに感情移入をするか、といったところが大事な要素だと思っており、その入り口として一番簡単なものが主人公を置いてそこに自己投影させることだと思っているので、そういった意味でブルアカアニメはその構成自体に現状の原因の一端があるのではないでしょうか。

現時点でのアニメの評価は一定数純粋に楽しめている層はいつつも、既プレイ/アニメ初見のどちらからしても芳しいものではないということは否定できないと思っています。
素人考えではありますが、これが例えば先生視点で独白などを交えつつ心情が伝わる描写が多く描かれていたり、逆にシロコ視点で物事が進むといった思い切った構成であれば、より感情移入や自己投影が進みつつゲームとの差別化もでき、既プレイでも新鮮に視聴ができたのではと考えてしまいます。

しかし、実態としては上記と似た構成にはなりつつもゲーム時のセリフや描写に拘りすぎていて、綺麗な流れを形成できているかというとなかなか難しいだろうというのが正直な感想です。
少なくとも、個人的にアニメとして楽しむことのできる範囲ではありつつも、ゲームで感じた時の感情を再び抱くことができるような作りではないように感じます。

現在の評価はより複雑な多数の要因から出来上がっていると思いますし、その現在の評価が芳しくないことからこういった意見が頭をよぎっている訳ではありますが、もっと気合が入ったアニメになっていればと思わない日はないですね。

おわりに

色々なお膳立てが詰まっていた第5話でした。
前回の予想に反して戦闘に突入しなかったのは少し意外でしたね。

次回は風紀委員会戦ですが、丸々戦闘という訳ではないものの今までで一番戦闘にフォーカスした話になると思われるかつ、場面としては柴関ラーメン前から動くことはないと思いますので、どういった描かれ方になるのかが気になりますね。

次は第6話ということでお話も折り返しですし、前半の山場でもあるためそのクオリティについては期待したいところです。

ということで、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また次回があれば軽い気持ちでお付き合いいただけると幸いです。

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