Popper No. 27
C major, Allegro (126, 96)
ポッパーはこのエチュードを「全体をa springing bow:跳ね弓、 (spiccato) (スピッカート)で」演奏するようにという指示で始めている。第一の目的は余計な雑音の無い心地よいスピッカートを鳴らすことであり、次の目的は、手を縮めて再び素早く開くことですべてのポジションにおけるシフトの練習をすることである。その際、次のハンド・ポジションのために音程を損なってはならない。これらの目的のため、また弓と左手の協調性を確保するため、各グループをインテンポで弾き、ポジション移動の前に短く停止ことをお勧めする。これは、弓が左手を待つことを確実にするためである。もちろんフルテンポで演奏する時にはなにも聞こえないようにすべきである(No. 6を参照)。このエチュードのさらなる目的は、繰り返される音符において、動くハンドポジションと動かないハンドポジションの入れ替えを練習することである。アクセントは他の音よりも大きな刺激を右腕から与えられなくてはならない。以下のアイディアは55小節目のオクターブの練習のために有用である。:オクターブスケールだけを取り出し、経過音なしで、第2指と親指で、それを練習する。55小節の最初の音を見つけるために、四ポジションに第2指を置き、その後に初めて親指を持ち上げる。このすべてを、四分休符のうちに行わなくてはならない。
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