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通信制大学と通学制大学の違いについて考えてたけど、途中から通信制の感想になっちゃってる話。

2021年10月から社会人学生として「八洲学園大学」で勉強することにしました。仕事する身で毎日通えるわけないので通信制です。通学しないで学修できるアレです。おうちでやれるタイプ。来校不要のアレです。
とにかくアレなんです。わかるかね。アレで通じたら素晴らしいことです。

まだ頑張ってます。いや半年しか経ってないのにもう音を上げたのかよって思われるのも嫌なので書きました。
目指すは司書資格取得。お金と時間の余裕があれば学芸員あたりも勉強したいなと。社会教育主事と社会福祉主事は任用資格で公務員にならないと効果を発揮しないから、私には縁もゆかりもないものですけど「履歴書には『社会福祉主事(任用資格)』みたいな感じで書ける」というのを「初年次セミナー」をやってくれた教員から聞きました。「取れるものは取っといたほうがいい」は間違いではないようです。
ただ、ほしい資格の勉強だけだと最短4年では卒業できるわけありません。そもそも卒業までの単位が足りません。八洲学園大学に正科生1年として入学した私は124単位(基礎科目30単位、専門科目64単位、自由選択科目30単位、計124単位)を取得しないと卒業すらできないし、学士の学位なんて授与されませんし、そもそも「司書の国家資格」は大卒前提なので資格取得もできません(別の方法でも取得できますが同じくらい時間がかかります)。
リカレント編入とか科目等履修生とかじゃないです。ちゃんとした「一年生」。オンラインセミナーで知り合った方の言葉を借りるなら「女子大生」です。在籍期間中は何歳になっても「女子大生」を名乗れるのです。
こいつはすごいことです。学生証がある限り学割も使えます。まだ使ったことないけど。

社会人学生が学問と仕事とを両立しながらやるのってクソほど大変なんだなっていうのは、入学してすぐに思い知らされました。「働きながら4年で卒業する人はまずいない」とも言われてますし、この通りにやるには、毎日寝る時間削ってレポート書いたり調べたりをしなきゃいけなくなるわけです。寝る時も教科書と一緒、なんてこともあり得るかもしれません。実際に「生涯学習論1」の教科書と一緒に寝てた時期がありました。一度レポート書くのに1時頃まで起きてたこともありましたが、これはダメでした。
半年で16単位(7〜8科目)の履修を目標にすれば理論上(すべての科目を2単位のものとして、4年で128単位が取得できることになる)最短4年で卒業可能なんですけど、仕事も頑張る働き者だと、どう考えても余裕があるようには見えないです。真綿で首絞められる感じになるのでおすすめできませんし、おすすめしません。よっぽどの猛者だったらやれるかもしれないけど、ご家族や一緒に住んでる方と相談してからにしたほうがいいです。
私は最初、この「最速かつ、ひとつも単位を落とせない」上記の計画で予定を組みました。無計画のアホだと気づいたのは「初年次セミナー」最終スクーリングが終わったあとの感想レポートが帰ってきた時です。

「急がば回れ」ともいわれるとおり、しっかりと理解をしていく道筋の方が、最終的には良い結果に繋がるものと思います。
「初年次セミナー」担当教員の質問回答より

開講科目が春と秋とで変わるから、やらなきゃいけない基礎科目と司書課程の科目だけ書き出して、単位取得したやつにチェック入れることにしました。
今期、当初は取る予定がなかった「臨床心理学概論」なんてもの取ってますからね、、シラバス見ないとわかんないもんですね。
あとね「医学一般」みたいなやつも取りたいんです。

通学制と通信制の授業の違いについて

授業態度、出席率、その時の課題や小テスト、課題レポート。みんな単位に関わる大事なものですね。通学制でも通信制でもここは変わらないと思います。
通学制だとレポートってどれだけ書くのか知らないんですけど、聞いた話では出席すれば単位は落とさなくてすむだとか、同じ学部で学生や教員と直接話ができるとか、仮に授業に出られなくても「今日やったこと」を友達や同じゼミの人から聞ける可能性がある。来週のコマで前回のおさらいをやるかも怪しいし、もう理解してる前提で進められる可能性はあるにしても、この「友達から聞ける」は、通信制にはない大きなメリットなんじゃないかなと。他にも生で話が聞けるから、その場で疑問を解消したり(できないものもあるでしょうけど)、質疑応答ができたりするのも通学制の特権だと思ってます。反対に講義中の会話がすべて「外国語」だったり、教員が板書しなかったり(高校時の生物担当教諭がこのタイプでした)、板書しても単語だけであとは参考書読めよみたいに突き放すタイプだったり(聞いたことないけど)、などデメリットも多そうな感じはあります。

ただ、通信制って「質問してもその場で答えが返ってこない」可能性のほうが高くて。スクーリング授業でチャット機能が使える場合は別なんでしょうけど、よく聞く「放送大学」はどういう形で質問の回答してんだろうなと。
八洲はスクーリング形態の科目で「チャット機能」が使えます。そこで学生が発言して出席取るとか、積極的な発言を評価するとかいった感じで使ってるそうです。レポート作成に役立ちそうな参考資料や教科書そのものをそこで紹介する、なんてこともあります。結構楽しいですよチャット。
で、聞き逃し対策(?)の「再配信」「オンデマンド」機能もあります。「再配信・オンデマンドでも可(要課題レポート提出)」としている科目もあるそうで、2021年秋期に取ってた3科目がそれでした。予定があってライブ参加できなかったじゃまいか! どうするよ? って時に便利です。聞き逃したって時にも便利そうです。ただし教員によっては「ライブ受講のみ出席扱い」なんてのもあるので、この辺はシラバスで確認しないと成績に影響するようです。休みの確認は確実に必要ですね。

学校行って授業さえ受ければ単位は落とさないんでしょうか(出席率で判断?)。そんな教員なんてほんとに存在するのかどうかもわかりませんが、探せばいるのかもしれません。ちゃんと探してないので想像ですけど。仮にいたら悪魔なのか天使なのかわかりませんね。授業内容を理解せずに単位が取れるなんてのは聞いたこともないですけど。
一般的な大学の講義を知らないから憶測で書いてます。間違ってるところがあれば「ここ違いますよ」って教えてください。

対面授業なのか、レポートの嵐になるのか

通学制、ここまでレポートに追われることってあるんでしょうか。現役で通学してる大学生を知らないので、このあたりほんとにわかんないんですよ。
あと理系(医学・理工学系問わず)だと実験とか研究とかが入ってくるんですかね? このあたりほんとよくわからない…でも実験結果のレポートって書きますよねきっと。仮説から入って検証して、結果みたいな。
1単位科目は最低1回、2単位科目は最低2回。科目履修の試験がテストではなくレポート形式の場合、最低でも2回もしくは3回レポートを提出しなければならない
八洲はこんな感じになってます。他の通信制を置いてる大学が八洲と同じかどうかはわかりませんが、授業中の小テストや課題などがないぶん、課題レポートが多めなのかもしれません。
2単位科目(最終試験はレポートと仮定)を8科目ほど取ったとします。すべてを落とさないできっちり取ることができれば、16単位が取得できます。
ただ、この16単位(8科目)をぜんぶレポートとなると、仕事の休憩とか通勤時間とか(車通勤だとそもそも執筆ができない)、帰ってから寝る前の間も勉強しないと間に合わないレベルだと思ってます。よっぽど好きな分野もしくは時間が取れる方であれば別なんでしょうけど、一般的に考えるとこのやり方は効率がいいとはどうしても思えません。しかもこれだけで24回もレポート(8科目×最低3回)を書くことになります。半年で24回です。6ヶ月に24回、2424。同時進行しないと絶対終わりません。24って「ぷよ」かよ。大連鎖したいですね。

レポートの問い・文字数制限はいろいろありますけど、1,000字以内のものってあんまり聞きません。ものすごく凝縮した内容だとしても800〜1,600字とか、多くて2,500〜3,600字とか、逆に要約のみまとめるにしても1,000字以内で収めるのは無謀というやつです。私がやったことあるのは1,600〜2,500字程度とか、ひとつの問いに対して700字程度を4つ(計2,800字になる)とかでした。

諸経費と実習 現地で学ぶかパソコン越しか

もろもろかかるお金。キャンパスが遠いとそれだけ交通費もかかりますよね。ただ、知らない土地だと周りの名所とかお店とか気になっちゃう。学生ですからね。
通信制は「通学」の必要がないことも魅力のひとつだと思ってます。冒頭に書いた通り「通学不要」なので定期代など通う時のお金は一切かかりません。その代わり(と言うのは少し違うかもしれないけど)、上述した課金があるのかもしれません。八洲はあらかじめデポジットとして課金するスタイルが取られます。この課金分は付属図書館の資料郵送の時に使うとか、各種証明書発行の時とかに使うそうです。授業の保険(実習)も当然払います。他の通信制を置いてる大学はわかりませんが、八洲と同じような感じなんでしょうか。
社会人として働きながら通学するんだと夜でも開いてる大学を選ぶしかなくて、ちょっと興味があった「臨床検査技師」の受験資格を得られる大学はどこだと調べてみたことがあって、該当ページを開いて「そっ閉じ」した記憶があります。「学費(+交通費)がとんでもない&絶対に残業ができないか早上がりを使わないといけない」ことになってました。それに現地に行かないとできない実習がつきまとうので「昼間働きながら夜間通学する」=「寝る時間がどっか行く」という無謀な挑戦をするところでした。危ない危ない。
ということで通信制を選びました。臨床検査の分野も興味のある分野で間違いはないんですけど、貯金叩いても足りるかどうかが怪しかった。だから八洲を選んだんです。ここは生涯学習学科しかない。
「奨学金使えばいいじゃん」とは誰も言いませんでした。親に出してもらうつもりも当然なくて。今CMでやってる「学費足りない〜どうしよう〜」みたいなやつをちょっとやってみようかと思って調べてみたら、なんと八洲学園大学は対象外。この時点で貯金を確認、毎月の貯金していかないと学費が払えなくなる可能性が出てきました。

通信制は通信制でも、実習しなきゃいけない科目もありました。私は取ってないんですけど「博物館実習」と「社会教育実習」なんかが該当してました。他にもレポートで「実際に図書館を訪れた利用経験」とか「実際に資料に触れて」とかあるので、単にオンライン上だけじゃないんだなと。参考資料探すのに周辺の市にある図書館を何件かはしごしてますし、電子化についても地元図書館でコソッと聞いてきましたら「ここでは導入が難しい」ですって。悲しいな〜
教科書とにらめっこするのは通学も通信も同じだと思ってますが、講義形式がそもそも違うのでは? 2つ前の項でも書いた通り「スクーリングも来校不要」を謳う通信制はすべての行程(実習除く)をパソコン上で行なうことができますが、90分ぶっ通しでパソコンとにらめっこです。なので疲れます。目薬必須かもしれません。あとブルーライトカット機能がついた眼鏡があるといいかも。

サークル活動に参加できない代わりに、オンラインで交流会がある場合も

大学生=キャンパスまで行って勉強、だと思ってたんですけど、こんな世の中(いつまで続くのかしら)なので通信制にした…なんて方もいるかもしれませんね。いやわかりませんけど。
「夢のキャンパスライフが待ってるぜひゃっほい!」なんてことにはならないです、通信制。当然サークル活動も同好会もなしです。いきなり撮影が始まるとか学園祭があるとか、ドラマ「ガリレオ」のように研究室に刑事が転がり込んでくることもありません。
……おや、これじゃあ華やかなキャンパスライフが送れないじゃまいか。どうしてくれるんだ。大学=サークル活動じゃないのか、大学=ゼミで研究じゃないのか、そういえば卒論ってどうなんだっけーーーと思ってたのは間違いで、

八洲は「オンラインセミナー」が毎月あります。他の通信制を置いてる大学がどうなのかはわかりませんが、八洲は毎月「オンラインセミナー」を開催してくれます。年度末には教員が「交流会」を開いてくれる時もあるようです。
ある時は入学したての学生に向けてのセミナー、ある時は履修登録〜学修の進め方、成績発表はこうですとか、シラバス公開はこの日以降になりそうですとか。学事予定も絡めた大事なことを教えてもらえます。またある時は学生同士の交流会へと発展するセミナー。
オンラインでも画面の向こうに学校の職員がいる。教員の声が聞こえる。カメラとマイク不要のシステムなので学生の顔と声を拝むことはできませんけど、画面の向こうにいるのはわかります。さすがチャット機能。
なんだ、ここキャンパスじゃん。研究室なくてもキャンパスだった。

と、こんな感じ。
通学制と通信制の違いじゃねえの? と思った方いらっしゃると思います。私は通学制の大学を知らないのですべて憶測で書いてます。ぜんぶ想像です。これが夢です。
いや違いますね。これは途中から「通信制大学」になっちゃってます。タイトル通りのことが起きてます。


あ、大事なこと忘れてました。

通信制大学でも「大卒」扱い 学位もきちんと授与される

通信制大学でも「大卒」扱いになります。就職で不利になるとか「通信講座じゃなくて?」とかって言われることもあるみたいですけど、
ちゃんと認められてる「学校」だし「教育機関」だし。卒業までの単位数は通学制とまったく同じなんだから、扱いも同じにしてくれないと、かなりおかしなことになりますからね。かねてから期待されてきた「e-ラーニングシステムの遠隔授業」とはなんだったのかってなります。こうなると、今の状況下で行わざるを得なくなってるオンライン授業もおかしいことになります。
あと「学士」ももちろん授与されます。入試はどうあれ、卒業までの道のりが違うだけ。あとはぜんぶ一緒

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2021年秋期の成績ですけど、単位を落としたものはありませんでした。
個別でメールが届くことはないので各自で確認お願いしますのスタイルなので、ログインするまでわからないという恐怖がありました。
怪しかったのは「生涯学習論1」。これテストじゃなくてレポートだったら、絶対落としてたと思う。ってくらい、行政のことがわからない人でした。
いや、わかるんだけど「深くまで掘ってくとわからなくなる」が正解です。人に説明できないレベルの理解度なので怪しくて。
逆に楽しかったのは「図書館概論」。ここから「司書って貸出だけの人じゃないんやな」がわかって楽しかったです。

私は卒業を諦めませんからね。ちゃんと卒業しますからね。

いただいたサポートは「自分探し(できてないけど)」のために使わせていただければなぁと思ってます。