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生徒満足度92%達成!沖縄県うるま市のICT教育「ネット授業・ネット部活」が創る学びの新しいカタチ。〜2022年度の振り返りと2023年度の展望〜

こんにちは!スタッフの石川レンです。

学校法人角川ドワンゴ学園うるま市教育委員会がタッグを組んで
沖縄県うるま市島しょ地域の小中学生に向けて繰り広げている「ICTを活用した特色ある学校づくり事業」についてご紹介します。

「あれ?ICTってなんだっけ?」と思った方、簡単に言うと「情報通信技術」のことを指します。

これを活用し、島内外の人々や企業、団体とつながり、子供たちに新たな学びの機会を提供しているんです。

3年目を迎えた2022年度は、生徒満足度がネット授業で88%、ネット部活で92%を達成。

どんな活動をしてきたのか、ご紹介したいと思います。

ICTを活用した学校づくり、その背景と始まり

うるま市の島しょ地域は、人口減少が急速に進んでいます。

小学校や中学校の生徒数も減少し、子どもたちの交流や体験、課外活動の機会が限られてしまうという課題が出てきました。そんな中、2020年に「ICTを活用した特色ある学校づくり事業」がスタートしました。

角川ドワンゴ学園が持つICTを活用した学校運営のノウハウを活かし、うるま市教育委員会と連携。

地域の子どもたちが多様な価値観を学び、自分たちの手で地域の課題を解決する力を育むという目標を掲げました。

それが「ネット授業」と「ネット部活」です。

これらの活動を通じて、子どもたちが地域の魅力を発信し、教育の地域格差をなくすことを目指しているんですよ。

2022年度の活動、その軌跡と成果

さて、そんなプロジェクトの2022年度、どんなことに取り組んだのでしょう?

ひとつひとつご紹介させて下さい。

①【ネット授業】で世界とつながる

ネット授業では、前年度から5コマ増の年間32コマで実施。

1学期には生徒同士がワークショップで自分を表現し、他者との違いを受け入れる体験学習を行いました。

そして2学期には、なんとエストニア共和国の子どもたちとのオンライン交流授業を行ったんです。

子どもたちは、自分たちの生活環境や働く人々について、フィールドワークで学んだことを発表し合いました。


最後の3学期には、「note」というメディアプラットフォームで自分たちの気づきや学びを発信。

noteのディレクターからフィードバックをもらいながら、学んだことをわかりやすくまとめて発信する力をつけました。


②【ネット部活】で自己表現のスキルを磨く

ネット部活も大活躍!前年度は継続参加する生徒が5名程度だったのですが、2022年度にはなんと最大参加人数が70名(前年度比約7倍)に!

様々なワークショップを行い、参加生徒が自己表現のスキルを磨きました。

また、「うるま“島人(しまんちゅ)クリエイター”プロジェクト」を開始し、お笑い芸人やタレント、VTuberなど著名人をゲストに迎えて、コンテンツ制作・発信のスキルを身に付けました。

年度末の成果発表会にはFacebook Japanのスピーカーを招いて、メタバースがもたらす未来と可能性について学びました。


「自分の良さや強みをより認識できるようになった」

年間を通して、参加生徒の中から非常に高い満足度を達成しました。


例えば、ネット授業に対する満足度は平均で88%、そしてネット部活に対してはなんと平均92%。

さらに、参加生徒の「創造的思考」や「効果的なコミュニケーション」などのスキルについても、

年度開始時と終了時で行われたライフスキルアセスメントにより、
ネット授業・ネット部活を通じてその平均値が上昇したことが明らかになりました。


特にネット部活に参加した生徒の対人関係スキルや創造的思考力が大幅に向上したという結果が出ています。

「生徒の視野が広がるような取り組みが多数あった」と先生からの声も


さらに、活動を実施している学校の教職員からもポジティブな反応が寄せられています。

「普段の授業ではなかなか出来ない体験をさせてあげられて良かった」、「生徒の視野が広がるような取り組みが多数あった」という声が挙がっています。

また「生徒が制作した成果物を地域に掲出するなど広がりを持たせたい」という提案もありました。


ネット部活に参加する生徒の保護者からも、活動の継続を望む声が全員から寄せられました。

さらに、参加した子供たちについて「パソコンなどのICT機器を活用する能力が向上した」、「自分の良さや強みをより認識できるようになった」、「自分の住んでいる地域をより好きになった」という変化を感じたとの回答が多数集まりました。

自由回答でも、「学校卒業後も引き続き関わりを持ちたい」「思春期の子にとって、家庭とも学校の先生とも異なる、斜めの関係が生まれたことが良かった」といった、肯定的な意見が寄せられています。


2023年度の見通しと目標

それでは、2023年度にはどんな活動を予定しているのでしょうか。新たな年度に向けてのプランニングと目標を見ていきましょう。

「こどもウェルビーイング」の実現を目指して

さらに、今年度は「こどもウェルビーイング」を実現するために、大学と連係し、オリジナルの独自指標を作成し、測定していきます。

「こどもウェルビーイング」って知っていますか?

【こどもウェルビーイングとは】
子どもたちが安心して希望や夢を持って生活できる状態を指します。
これは大人になったときの雇用、収入、健康などに影響を及ぼす重要な要素で、OECD(経済協力開発機構)が世界の教育の目標として2030年までの達成を目指しています。

しかし、15歳以下の子どもたちのウェルビーイングに関するデータは国際的にも不足しています。

そのため、2023年度のうるま市ネット部活では、大学と連携してこどもウェルビーイングの指標を設定し、ネット部活に参加する生徒のウェルビーイングがどの程度実現されているかを通年で測定する全国的にも新しい取り組みを予定しています。


うるま市といえば「教育のまち」を実現したい

以上、2022年度のネット授業とネット部活の結果と、2023年度に向けた期待に満ちた展望をお伝えしました。

私たちは、生徒たちが自分自身の能力を最大限に引き出し、その可能性を広げるための活動をこれからも続けていきます。

2022年度の活動で得た経験と成果を活かして、2023年度も更なる成果を上げることを目指しています。角川ドワンゴ学園とうるま市教育委員会は、子どもたちが多様な学びの機会を得ることで、彼ら自身の成長だけでなく、地域全体の活性化につながると考えています。


2023年度も、沖縄県うるま市島しょ地域の「ICTを活用した特色ある学校づくり事業」をぜひご期待ください。


詳細はプレスリリースよりご確認下さい。


取材も随時受け付けております!
ご取材をご希望の際はぜひご連絡ください🙏

学校法人角川ドワンゴ学園 担当:経験学習部・事業広報 石川レン
MAlL:g_ren_ishikawa@nnn.ac.jp


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