見出し画像

1台のiOS機器で、ステーションモード接続したAZ-GTiを、SkySafariから制御できた

これまで、iOS機器でSkySafariからAZ-GTiを制御するには、2台の機器が必要だとされてきた。ところが最近、1台のiOS機器でそれができることに気づいた。まだわからないことが多いが、SkySafari側でアライメントから制御まで一通りできた。事前にSynScan(Pro,ver. 1.19.0)とSkySafari (Pro、ver. 6.8.0)をインストールし、AZ GTiをステーションモードでiOS機器と同じネットワークに接続できる設定にしておくことが前提(アクセスポイントモードでもおそらく可能)。これについてはいくつかのサイトに方法が書かれている。この状態で、

1) AZ GTiをホームポジション(架台と鏡筒を水平、鏡筒は西側北向き)にし、電源をon。

2) SkySafariを立ち上げる。

2) Setupで、Scope TypeをSkyWatcher SynScanではなくSkyWatcher SynScanLinkを選ぶ。これまで必要だったIPアドレスとポート番号の設定は不要(そもそも項目が表示されない)。

3) Connectを選ぶとSynScanが勝手に立ち上がり、しばらくすると処理がSkySafariに戻ってくる。ここから先はすべてSkySafariで操作できる。

4) 視野円を表示させておくと、視野中央が真北、地平線に移動していく。架台のホームポジションを方位・高度0°にアライメントする作業かと思うが、何故か少しずれている。これを調節する方法は不明。

5) 任意の星にGotoし、視野中央にくるように調節したらAlign。ただしなぜか視野中央から少し離れてアラインされる。さらに別の星でalignもできる。この辺りはいつものSkySafariの作業。ただし、alignを繰り返すことでアライメントの精度が上がっていっているかはまだ不明。また、望遠鏡の向きと現在の架台の向きが離れ過ぎているのでアライメントできない、と言われることが時々あるが、そうも思えない時にもそう言われるとこともある。どういう場合にそうなるかは不明。

連携が不安定なところや、アライメントが思い通りにいかないことがまだあるが、1台でできるようになったこと以上に、SkySafari側からアライメントできるようになったことがものすごく便利。これまで、SynScanのアライメント機能を使う必要があったが(本当か?前からできたのかも)、リストにある星しか選べないうえに、明るい星がちょうどいいところにあるのにリストに出てこない、2等星以下は固有名がわからないことがほとんどで使えない、など使い勝手がかなり悪かった。また、SkySafariでSynScanが立ち上がっているiOS機器のIPアドレスを設定する必要があったが、これが常に固定ではないので、いちいち調べて変更しなければならない場合もあった。これらがすべて解決される。さらにスムーズに連携されるようになるとよいが、一番いいのはSynScanを介さずにすむことか。

追記
Simulation Curriculumの公式コメントでは、
https://support.simulationcurriculum.com/hc/en-us/community/posts/360043835834/comments/360013636854
2020年11月時点ではSkySafari6plus/proでAZ GTiをネイティブサポートしていたとのこと。この時からできるようになったのかも。

追記2
アライメントしても視野円中央が視野中央に一致しない件は他にも報告されていた。
https://support.simulationcurriculum.com/hc/en-us/community/posts/360048089393--UX-Issues-Telescope-Direction-Not-Accurate-After-Alignment-Using-SkyScan-Link