μ-210を双眼RFTにしたい(5)

Alan Gee telecompressor mark II を知る

さらに調べてみると、2003年にはすでに、F10のシュミカセ用のレデューサであるBaaderのAlan Gee telecompressor mark II (AGmk2)が使えるかもしれないという情報があった。


いろいろと頼もしいことが書いてあって、曰く、

・”低倍率問題”を一発で解決する可能性が高い。
・とにかくAGを使えば、かなりの低倍率が得られる。
・双眼装置で使える。詳細はAlpine Astro (http://www.alpineastro.com/optical_accessories/optical_accessories.htm)にある。
・Zeissの双眼装置とダイアゴナルを使って合焦できる(ただしミューロンで、ではない)。他の双眼装置でも大丈夫。

しかしその後、μ-210で実際に使えたという情報は見つからなかった。とはいえ、これほど脈のありそうなのは他には見当たらず、Teleskop Serviceから購入して試してみることにした。

Alan Gee mark II + Baader T2 amici prism + Binotron-27

マニュアルには、F10のシュミカセに使えばF5.9とある。そこまで行けば万々歳だが、果たしてどうだろうか。

図6ではちゃんとダイアゴナルと双眼装置(ただしBaader mark V)で使う前提で説明がしてある。素晴らしい。Baader mark Vの光路長は123mm (T2 dovetail込み)というから、127mmのbinotron-27でも大丈夫かもしれない(追記: mark Vは本体のみでは112mmとのことで、本体だけ(Power Switchなし)で127mmのBT-27より15mmも短い)。BT-27が使えれば、ELSよりもよい像質で広い視野が得られるだろう。まずはマニュアルの双眼装置用のセットアップの通りにBT-27で組んでみた。


アミチプリズムと双眼装置をT2延長リングとT2 dovetailで最短になるようにつなぎ、そのT2リングの中にAGmk2を入れる。しかし残念ながら、このセットアップでは焦点位置を最短にしても合焦しなかった。でもBaader Mark Vならいけるかもしれない。買わないけど。

というわけで、やはりELSに頼ることにした。