扉の向こうにあった恋 「Open the Door!」 【おっさんずラブ考察感想1】

こんなにハマってしまうなんて思ってなかったよおっさんずラブ!!

おっさんずラブのストーリーと牧凌太という人間についての感想と考察です。話の順に書いてるし牧凌太への見解にだいぶ主観入ってるので苦手そうなら回れ右で。

劇場版初見→ドラマ購入&周回→オフィ本購入→劇場版おかわり×2→劇場版オフィ本購入を初見から5日でしてしまった女のドラマ感想。死体の鮮度が高いうちに感想を吐きます。牧メインのドラマ感想。劇場版の感想は別の記事で。


イケメンで、仕事ができて、真面目で、沸点が低くて、そしてとても優しくて、とても臆病で、とても強くて、とても弱い牧凌太。

そんな彼が春田創一と出会って、恋をして、悩んで、もがいて、強くなって、弱くもなって、幸せになるまでのお話。

春、おしゃれなバーでアパレル女子との合コン。そこで春田に出会った頃はまだ「ちょっと気になる」程度だったと思うけど春田の人懐っこいところやみんなに愛されるところに段々と惹かれていった。たぶん春田から営業の虎の巻を貰ったのが「恋」だと決定づける大きなキッカケだったと思う。春田にその気はないだろうって分かっていても惹かれてしまう。好きにならない方がいいとか思ってたのかな……思ってたんだろうな……

「そっち側」の牧が合コンに参加してるのもしんどいよ……ちなみに春田は合コン自己紹介で「恋がしたい!」って言ってます  

きっと牧は恋を自覚しても諦めようとするか蓋をしようとする性格だと思うんだよなぁ、、、恋をすることに臆病になってしまう、自分の恋心を悪いものだと思って後ろめたさを感じてしまう。気持ちを伝えたところで「押しつけ」だって思っちゃうんだよね。

だって春田の中では自分は元々恋愛対象じゃないから。言っても困らせるだけだから胸に秘めていようって我慢しちゃうんだよ。

ルームシェアする?って誘われたときもまだ牧から春田への気持ちは恋愛1.5友愛8.5くらいだったと思う。


ルームシェアするようになってより春田に近くなって、お調子者でバカでだらしないけど、明るくてバカで真っ直ぐで、とてつもないお人好しってところが見えてきて。

きっと春田があげた虎の巻も純粋に後輩の世話焼いてやりたいっていう、優しさよりももっと真っ直ぐな気持ちから来てたと思う。

だから相手が牧凌太じゃなくても同じように面倒見てたと思うし牧も自分が特別じゃないとは分かってたんだよね、その「困ってる人を放っとけない」っていう春田らしさが表れたのが部長を庇って鉄骨の下敷きになったシーン。お人好しの対象は自分じゃないけど、惹かれる要素としては十分だった。だから普段クールで表面的な感情しか見せなかった牧があそこまで取り乱して、あんな顔をした。

牧にとって春田はとっくに「失いたくない人」だったんだね。

元々牧は「そっち側」の人間だし、春田はノンケだし、これは妄想だけど武川と同じ営業所に配属してちょっとセンチになってたとも思う。けど部長が春田に好意を持っていてアプローチをしてることが分かって抑えがきかなくなって風呂場キス。

(行間の読みすぎ?思い込み?かも知れないけどキスシーンでシャワー掛かりながらキスしたの、思いを打ちあけたら戻れないこと、牧の恋愛は犠牲を伴わなくてはならないことの暗喩だと思ってる)


バスタオル持ってきて、ドアの向こうに姿が見えてからドアを開けるまでの7秒間。この「向こう側から扉を開くまでの間」にいろんな意味が込められてるんだろうな、、、好きだと伝えたいけどギリギリまでの葛藤、迷い、不安。そして1話のサブタイトルは……?

「Open the Door!」

…………いやいやいやいやもう好きでしかない。すみません。公式ありがとう。牧がドア開けて向こう側から春田のいる側に来なかったら春田と牧の恋は始まっていなかったわけで、ドア開けてこっち来てよって…………春田から牧へのメッセージだったんだね…………

この「1話では牧側から春田側」というの、よぉぉぉく覚えていてください。


まだまだ牧も若いなぁというか、微笑ましく思っちゃうな、、、「カーッとなってキスしたものの冷静になって考えると順番間違えたなって今ごろ後悔してる」牧が見たいです。

あと全話観てからまた観ると武川マジでキツいな……元恋人が同じ営業所来るって……オフィ本で眞島さんも仰ってたけど部長の電話とか牧の自己紹介とかどんな気持ちで聞いてたんだろうな……



2話、残業中春田からの返信待ってて通知来た瞬間あわててスマホ開く牧すごく健気で、それだけで春田のこと好きなんだなぁって伝わってくる……

マイマイに胸の内を漏らすシーンも好きになっちゃいけない人とか可能性のない恋とかさ……ほんと……恋愛に対して臆病にならざるを得ない、最初から諦めないといけないって分かりながらも好きになっちゃう、でもその「好き」の気持ちからは目を逸らさない。

嫌になるのも部長の気持ちを知って思わず春田にキスしてしまった「止められない自分」であって春田を好きになっちゃったことに後悔はないんだよね……

でまたマイマイは牧の想い人が春田って察して好きになっちゃいけない人なんていない、って言うけど牧はたぶんマイマイは自分の好きな人が春田だと思ってないって考えてマイマイのセリフ受け取ったんだろうな……

ソファで寝てる春田に毛布掛ける手から優しさ滲むってすごいよなぁ……あと牧の性格からして牛乳冷蔵庫に入れるの優先しそうなのに先に毛布掛けてるのがとてもすき。牧はとってもとっても優しい子。

告白取り消すシーン。牧の「冗談ですよ、あるじゃないですか男子校のノリみたいな」に対して春田の「気付けなかった俺も悪いな」はある意味でダブルミーニングだと思ってる。現在進行形で気付けてないんだよなぁ……春田がノンケだってわかってても「男同士でキスとかマジで無えから」はキツかっただろうな……  告白取り消したのはあくまで春田に伝えるのはやめたけど諦めたわけじゃなかったんだと思う。

ランチミーティングに乗り込んだのも部長に突っかかったのも春田を取られたくないって必死だったんだろうな……キレ牧と口調荒れ牧大好きでしかない。春田に心掻き回されてんだね。

またさ~ケンカ売る第一声が「部長に春田さんは守れません」なの最高じゃない???守るって……守るって…………

部長とのごちゃごちゃの日の夜わんだほうに居たのって春田が来るってわかってたからかな……それともなんとなぁく顔合わせづらかったからかな……どっちにせよときめくな…………

春田の罵詈雑言に黙って耐える後ろ姿がなんか……牧を表してるな…って思った 

たぶんそこで諦めようって思ったのか……  いままでぜんぶ言い訳しないで一人で耐えてきたのかな…………強い子だよ牧は……強くて優しくて、好きな相手は心の底から大切にできるのにいつも自分のことは二の次で。辛い思いするってわかってても春田への好きは曖昧にしない、真っ直ぐで、でもほんとは弱いのに黙って耐える強さを持ってる子。


好きにならないほうがよかったっていうのはある意味で牧の本心。恋愛対象にすらなってなくて、こんなに辛くて傷つくだけの恋、しない方がいいって誰でも思うよね……

可能性がないなら、優しくしないでくださいがあまりにも切実で……目に涙溜めながらの普通には戻れないです、そうだよね……春田は友達みたいに戻れないのかなって言ったけど違うんだよね……  友達に戻れたらどんなに楽だろうか。

でもそれは牧にとってはきちんとフラれるより残酷なことで。

好きになる前には戻れない。牧はきっと春田の飾らない素直さとか、素の、春田が元々持ってるキャラクターに惹かれたから。そこを見ないなんて出来ない。

だから、普通になんて、戻れない。



毎回挟まります武川感想。春田が物件紹介で詰まってるときの大体、育った環境が違う他人が一緒に暮らすなんて無理があるんだよ  ていうのと、結婚とかは?に対して食い気味で興味ないなって即答、ていうか、本当に愛し合ってるならわざわざ結婚なんて形に拘る必要ないだろ、っていうのしんどいよな……武川も「そっち側」だもんな……強がりっていうか、望んでも手に入らないのを痛感させられて、それを繰り返していくうちに諦めになったんだろうな…………


優しくて、臆病で、不器用で、強くて、弱い、そんな牧に春田が早く気付いてくれるといいな。



2話の感想が長くなりすぎたので一旦ここで〆!!続きます!!!!

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