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アニメのキャスト交代に思うこと


うりくらです。
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さて、今回は私の好きなアニメ・声優にまつわる所感です。

後を絶えない声優のキャスト交代


近年、「2.5次元」「アイドル声優」のジャンルが確立されるに伴い、声優の表舞台へ進出されるようになって久しいです。露出が増える一方で、その多忙さやプレッシャーから休業や廃業の報を聞く頻度が増えたと感じるのも私だけではないでしょう。
大御所の三ツ矢雄二さんが『ABEMA Prime』で警鐘していたのも記憶に新しいです。(そういう三ツ矢さんが表に出るタイプの声優じゃないか、という意見もSNSで散見されましたが)

今、30代や40代で残っていられる声優さんは先があるけど、20代でバタバタしている新人の声優さんはある意味、明日がない。そういう子たちがきっちりと残れるように使う側が考えていかないと。(中略)『マルチに活躍したい』って判を押したように言ってみんな入ってくる。そういう仕事があればやって、自分の首を締めちゃって自滅する。1回これをチャラにして、“声優は裏方で、芝居をする。そのキャラクターを生かしていく仕事なんだよ”という根本に、使う側も戻ってもらいたい

三ツ矢雄二「“声優は裏方”という根本に使う側が戻ってもらいたい」 相次ぐ声優の体調不良、業界を変えるには“ブームの終息”が必要?
https://news.yahoo.co.jp/articles/e31a33ab9b9740879c6a4be3a23822584b4b5cf7


「マルチ性」という突出した才能


かくいう私は、「BanG Dream!」プロジェクトを通じて、声優の中島由貴さんを応援し始めた1人です。周知のように、前任の遠藤ゆりかさんの引退を受けて今井リサ役を引き継ぎました。

自分に飛びぬけたなにかがあるわけじゃないから。だったら全部を柱にしちゃえばいい。そうすれば建物だったら安定感あるじゃないですか。

ROCK AND READ girls 003 p57
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0771907/

前述のインタビューは2020年6月に刊行されたものですが、三ツ矢さんの話す内容とも一致します。仕事である以上、求められたら誰でも応えようとしてしまうものだと思いますし、実際にこなしてしまうのは驚くべきことですが、だからこそオファーする側がコントロールしなくてはならない、というのも納得できます。

初めて中島さんを認知してから、かれこれ3年ほど経ちますが、私が見てきただけでも、

  • アニメ、ゲームの声優

  • 2.5次元ライブ(デレマス、バンドリ、ドルショウetc.)

  • ソロの音楽活動(CDリリース、ワンマンライブ、アニサマ)

  • YouTube(ゆきめぐTV、ふたりげ~む、和歌山県etc.)

  • ラジオ(かわラジ、あうスタetc.)

と、かなり多岐にわたっています。彼女のタフさは、本人の努力、元来の負けず嫌いな性格や、あるいは同居する母親のサポートも少なからず寄与していると推察されます。

処方箋はあるのか


私が述べたいのは、彼女たちをただ称賛するだけでなく、今までの水準を当たり前に要求することを、ちょっと立ち止まって考え直す時期にきているのでは、ということです。アニメが放送されれば、ラジオがあり、イベントがあり、音楽系のコンテンツならライブがあり……。(もちろん、売る側にも都合があるとは思います。)もちろん、出演されるみなさんが、作品に愛をもって演じてくださることは嬉しいですし、イベントなどで裏話や生のアフレコが聴ける機会は貴重だと思います。しかし、いくら「推しは推せるうちに推せ」と言われても、やはり推しが自分の意思によらず休業や降板を余儀なくされることほど、悲しいことはありません。

本質的に言えば、日本の経済が上向いて、きちんと配分されてゆとりある状態で声優のみなさんが満足に生活していけることだと思います。(そうなるともはや声優業界の話だけではなく、政治的な話になるので深くは言及しません。)総合的にいろいろ考慮した上で、やはり制作側が変わるのが近道だ、という趣旨での冒頭の三ツ矢さんの発言になると思います。

では、私たちにできることはといえば。「購入することはその企業(の未来)への投資」という意識で普段生活している私ですが、応援したい対象に一番還元できる形で、応援するのもいいと思います。いずれにしても、安心して応援できるような環境になることを願ってやみません。

ぼんやりとした結論ですが、長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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