ドミニオンはデッキ構築ゲームではないかもしれないというお話

先日レート上位勢であり最近は「ぐらわん道場」などでも活躍しているぐらわんさんがこのようなツイートを行いました。

この構築練習は非常にいいと思います。とくに玉座-馬、購入権のバランス、首謀者の使い方、金量やbuyの入れ方などなど、“令和的”な構築を学ぶ上ではいいサプライだと思います。

んでこれについたリプがこちら

画像部分抜粋

ターン数が劇的に短縮されている点にまず驚くと思います。ゲーム終了ターンが一気に縮まった代わりに、本来このサプライで練習できるはずだった購入権の入れ方や首謀者の使い方などは一切なく、ひたすらに玉座馬丁実験を回すだけのゲームになってしまいました。

この2つを見るとゲームに対する感覚の違いというのが見えてきます。

前者は「どうやって強いデッキを構築するか」ということに重きを置いているように見受けられます。言い換えればどうやって勝利点を獲得していくかを中心に考えています。そのためには首謀者による初動の安定や祝祭によるお金や購入の増加が必要不可欠なわけです。

一方の後者は「ゲームに勝つこと」に重きを置いています。馬丁実験+玉座で3山が高速で枯らせることを前提として、能動的に3山を枯らし相手に構築をさせずに勝利することができます。この考え方は「どうやって属州を取るか」「どうやって勝利点を稼ぐか」といった通常のデッキ構築とは全く違う思考です。

こうした思考はある程度構築ができるようになってきたレート60前後のプレイヤーがさらに一段階強くなるうえで必要な思考なんじゃないかなと思います。デッキを作ってゲームに勝利するのではなく、ゲームに勝つためのデッキを想像し構築する、さながら最後の詰めのような作業をゲーム開始から実行することが、さらに強くなるためには必要なんじゃないかなと思った次第です。

少し気を付けた方がいいこと

このサプライでの正解は玉座馬丁実験による即効戦術でしょうし、そういった馬丁を用いたゲームメイクというのも勝つうえでは必要になってくるでしょう。

しかし、あなたがまだレート60になっていないなら大事なのは前者です。前者はドミニオンのデッキ構築でよく使う汎用的なテクニックが多く学ぶことができますが、後者は強力な反面使える状況が限定的です。ドミニオンがまだ十分にうまくなっていないのならば汎用的な構築理論をより多く習得し、幅広いサプライで勝てるようになったほうがいいでしょう。

サプライを見て特定の結論を出すのではなく、それはどのような状況で使えるのか、やや劣るが別のサプライで使えるテクニックはないか?を考えることでより効率的に強くなることができるかもしれません。

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