ちびまる子ちゃんのエンディングが苦手な話

「アララの呪文」という曲名らしい。
今調べて初めて知りました。

結構な期間、エンディングとして流れていたので聞いたことがある人も多いと思うんですけど、苦手なのは歌のほうじゃなくてアニメーションの方なんですよね。

基本的にはまる子とたまちゃん、そしてデフォルメされた謎の黒ねずみに扮する爆笑問題の2人が踊っているアニメとなっておりまして。曲の途中で田中さんねずみがバランスを失って転ぶんです。それを見たたまちゃんはすぐに駆け寄ってあげるんですけど、まる子と太田さんねずみはその様子が気になりながらも踊り続けるんですよね。

なにが苦手って、ここ。
たまちゃんは基本的にいい子なのでこういう場面のときにすぐに動けるんだろうな、と。自分が目の当たりにしたことなら当事者で無くとも関わっていけるんだろうなと他人事のように思う反面、その様子が気になりながらも動かない、自分の立場ややるべきことを優先して他人への気遣いや優しさを発動できないまる子と太田さんねずみの態度への複雑な感情が発生してしまうのが、すごく苦手。

先に言っておくと自分はまる子と太田さんねずみ側の人間です。立場優先の優しくないタイプの人間。まぁ太田さんが優しくないかどうかは知らんけど。

いや、分かるんですよ。転んで泣いてる友達に駆け寄るかどうか、その判断に一瞬迷った結果諸々後手に回り、今更動くにも微妙なタイミングになって動けなくなったけど、気にはなる。気にはなるから見てしまうけど特に今から自分が行っても何もできないなぁ……ってなる状況。
もしくは全然知らない子だから関係ないわと無視したいけど、無視して自分の立場を優先し続けるのも、周りから見られてどう思われるかわかったものではないわと体面だけでも気にするフリをしとくような状況。
そんな状況になってしまうのは分かるんですよ……。だってこういう状況、学校生活で嫌というほど味わってきたから。そして自分はたまちゃんにはなれない。この歳になると流石にわかってしまう。

みんななんとなく覚えがあるでしょうということで細かい状況は割愛するけど、まぁあったよね、こういう状況。そして自分は間違いなく動かないタイプの人間だったよね。
そしておそらく、そうなる度、そのことを思い出すたびに複雑な感情になったところまでセットなんですけど、このエンディングはそのとき抱いた複雑な感情だけを追体験させて来るんですよ。
しかも結構的確に。エンディングのそのシーンだけだと多分10秒ちょっとしかないんですけど、毎回めちゃくちゃ長く感じられてしまうんですよね。

日曜が終わって月曜が来ることへの鬱屈とした感情になることをサザエさん症候群というらしいけど、個人的にはまる子ちゃん症候群だったなぁというお話。
そこまで複雑な話なのかといわれると微妙なんですけど、個人的にはまる子は結構クズだと思っているんで、「あぁ……こいつと一緒なのか……」と変えられない過去の行動について自責の念を感じるとともに、次元の向こうのキャラクターに嫌悪感を抱くなどする羽目になっている。

しょうもない後悔とどうでもいい思い出しで書き殴ってしまいました。爆笑問題は特に嫌いではないです。

この記事が参加している募集

アニメ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?