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誰か私に気づいて。【アメリカフウロ】

こんにちは、うりぼうです。

気持ちのいい春の気候(*^_^*)……と思っていたら、急に暑くなってびっくりしました。
うーんなかなか身体がついていきません…^^;

植物たちもこの急な気温の変化に、「え?まだ種の準備してないわ!」とか「うわ!花を咲かすのが遅れた!!」とかバタバタした日々を送っているのかもしれませんね^^

さて、今回は春から夏にかけてよく見かける野草「アメリカフウロ」を紹介します。

彼らもまた「あつ~っ」と思っているかもしれません。

どんな野草?

「アメリカフウロ」はその名の通り北アメリカからやってきた、フウロソウ科フウロソウ属の帰化植物です。

道ばたや畑など色々なところで見かけるので、出会ったことがある人も多いかもしれません^^

うすいピンク色のかわいいお花です

彼らの最初の発見は1932年(昭和7年)のこと。京都市南部で牧野富太郎先生が見つけ、報告したと言われています。

アメリカからやってきた「フウロソウ」の仲間なので「アメリカフウロ」と名付けられました。

ところで「フウロソウ」ってどんなものなのでしょう?

私は園芸品種はほとんどわからないので調べてみたところ、「フウロソウ」という名前の植物はこれ!という固有のものがあるのではなく、色んな種類があって、その仲間を「フウロソウ」と呼んでいることがわかりました。

「ゲラニウム」と呼ばれる仲間だそうで、「〇〇フウロ」という名前が多いそうです。

【余談】
「ゼラニウム」は知っていたので英語の読み方の違いかと思ったら、分類が違うようです。

もともとは同じフウロソウ属に分類していたものが後から分かれたので、区別のためこのようになったそうですよ^^

 ・「ゼラニウム」はテンジクアオイ属
   またの名をペラルゴニウム
 ・「ゲラニウム」はフウロソウ属

なーるほど!😲

「フウロソウ」の仲間は大体どんな花を咲かせるのかはある程度想像がつくのですが、「アメリカフウロ」は特に在来種の「ゲンノショウコ」に似ていると言われています。

参考までに「ゲンノショウコ」を見てみましょう。

岡山県で出会った白い花のゲンノショウコ
ピンクの花のゲンノショウコもあります。

う、う~ん、に、似てる?!といえば似てるような気も……^^;

花びらに筋が入っているところなどは似ているかもしれません。

「ゲンノショウコ」はお花が大きく1㎝ほどですが、「アメリカフウロ」は5mmくらいの小さなお花を咲かせるので、実際に咲いているのを見たことがあればすぐに区別はつきそうです。

また、「アメリカフウロ」は「ゲンノショウコ」の葉よりも切れ込みが深く、これもまた特徴の一つになっています。

「ゲンノショウコ」は薬草として有名なのですが、「アメリカフウロ」もまた、ネイティブアメリカンの間では神聖な薬草として用いられたりしていたそうです。

実際のところ「アメリカフウロ」について薬草としての効能ははっきりしていないそうですが、日本でも沖縄県で古くから薬草として利用されてきたようですよ^^

また、「アメリカフウロ」をトマトやジャガイモの青枯病の防疫に利用する研究も行われたりしているそうです。

結果として、青枯病を防ぐことに効果があった様子。

沖縄県では薬草として用いられていることから、人体被害もないと考えられているようです。

人の生活になにかしら良い影響を与える、という面では似ていますね^^

葉っぱを楽しむ🌿

「アメリカフウロ」の葉は切れ込みが深いというお話をしましたが、この葉っぱ、なかなかのおしゃれさんなのです^^

見てください、この特徴的な葉っぱ!!
まちなかのその辺に生えていれば、ひと目でアメリカフウロだな、とわかります。

丸いようにも見えるけど、
何とも特徴のある葉っぱです。

葉の先っちょを線でつなぐと、まん丸になりそうな葉の形。キク科の葉っぱのような深い切れ込みが特徴的です。

その上この葉っぱ、縁が赤くなったり紅葉したりもします。

最近撮った縁取りおめかし姿はこちら。

このみごとな縁取り!!

縁取りの赤から緑へのグラデーションがとても美しいです^^

私の個人的な感覚になるのですが、「アメリカフウロ」の葉っぱは観葉植物と言ってもいいのではないかと思っています。

ほら、ちょっと「モンステラ」に似ている気がしません?!
(しない!という声がたくさん聞こえる気がします^^;)

花言葉「誰か私に気づいて」

なかなか特徴的な葉っぱと可愛いお花で、春には視線を釘付けにしそうな「アメリカフウロ」ですが、意外にも花言葉は「誰か私に気づいて」という、ちょっぴり切ない言葉になります。

存在感は抜群そうなのですが、お花が小さいことでこのような花言葉になったのかもしれませんね。

種はぴょーんと飛ばす!

「アメリカフウロ」は種をぴょーんと飛ばすことも特徴のひとつです。

実際に写真を紹介したいところなんですが、写真がありませんでした(T=T)

実物はまた別の機会に紹介することにして、今回はまだ熟していない種を載せますね^^;

この部分が果実の部分です。
熟すと黒くなります^^

「アメリカフウロ」の若い果実はこんな感じで作られます。根元の丸っこいもののひとつひとつに種子が入っています。

果実が熟すと黒くなります。

やがて真ん中の長い部分が下から裂けて、上へ捲り上がると同時に、この丸っこい中に入っている種をポーンと遠くへ飛ばしてしまうのです。

投石器が近いかな?!というイメージ。

文章では伝わりにくいのでイメージ図を描いてみました。

(実際に見たわけではなく知っているだけなので、細かい部分は間違っているかもしれませんが、おおよそは合っていると思います。)

なかなかの投げっぷりなイメージです^^;

もし熟して黒くなった種を見つけたら、ちょっと触ってみてください。
勢いよくポーンと飛ばしてくれるはずです^^

この種の飛ばし方は、先ほど似ていると紹介した「ゲンノショウコ」も同じだったりします。

やっぱり仲間なんですね^^

おわりに

今回は「アメリカフウロ」を紹介しました。

葉っぱのおしゃれ具合が素敵!

「アメリカフウロ」は花壇や道ばたをはじめ、身近なところによく生えている野草です。

今ちょうどお花の時期ですので、きっとかわいいピンクのお花がすぐに目に入るはず。

一度見かけるとけっこう目に入るので、「花言葉うそやーん」となるかもしれませんが、お花の小ささなどで花言葉を感じて頂ければ嬉しいです^^

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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