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一年生になったら♪:4月

入学を祝う会も終わり、いよいよ通常登校。

大きなランドセルを背負い、毎朝スクールバスに乗り込んでいく。
緊張しているのか、強張った表情で乗り込む我が子。

こちらまで緊張が伝わって来て「大丈夫かしら・・・」と、ドキドキしながら見送った。
でも、帰りはバスを飛び降りるなり、親の横を通り過ぎ、友達と遊び始める程、仲良くなり、私は思わずズッコケた(笑)

帰宅すると、楽しかった出来事を目を輝かせて喋り倒す娘。
ノカンゾウや食べられる山菜を摘んで遊んだこと。
とにかく、給食が美味しくてたくさんおかわりしたこと。
校庭や体育館でのレクが楽しかったこと。

でも、友達になれたと思った子に突然「ついて来ないで!!」と怒られ、どうしたらもう一度仲良くなれるのか、何で嫌われてしまったのか理由が分からず悩んでいること。

毎日、帰路の車の中から、寝る前まで喋り倒していた。

そんな日が4日程続いた頃。

帰宅した娘は「今日、お母さんに会いくてなって泣いちゃったの」と話して来た。

娘に話を聞くと、仲良くしている友達はいるし、先生は優しいし、楽しい。けど、お母さんが居ないから寂しいとのことだった。

泣いている所を見られるのは恥ずかしいし、怒られるかもしれないから、こっそり、ひっそり泣いているらしい。

先生に思い切って、寂しい気持ちを話して、みんなの前で思い切り泣いても良いと伝えたが、幼稚園の時、泣くと先生に「赤ちゃんじゃないんだから、そんなことで泣かないの!」と怒鳴られたことを思い出してしまい、怖くて泣けないというのだ。

幼稚園の時の担任の先生は、厳しい先生だった。何かするとすぐに怒られるものだから、明日着て行く洋服でさえ「先生に怒られないかな」と心配しなければいけない程だった。
ストレスが溜まり、何かと理由をつけては休むことも多かった。

そんな「先生」という存在にトラウマを抱えている娘も、小学校の先生は何が違うと感じつつ、怒られる恐怖が勝ってしまい、学校でも上手く感情が出せないようだった。

どうしたら安心して通えるのか一緒に考えた。

学校は、持って来ては行けない物は特にない。ゲームやぬいぐるみ、携帯電話など持ち歩いてる子どもが多く、自己管理を各々きちんとしている。

そこを踏まえて、私は一つ提案をした。
お気に入りの、ぬいぐるみにお母さんの香水をちょっとかけて持って行き、寂しくなったら抱き締める。

ぬいぐるみなんて、持って行ったら、先生に怒られると恐れ慄いていたが、他のお友達も持って来ていることを知り、その提案に賛成してくれた。
早速、ぬいぐるみを選び、ちょっと香りをつけてあげた。その日は登校したが、次の日。

朝から腹痛と頭痛を訴え、お休み。
熱はない。気持ちの問題だ。

その日は半日、布団で眠り眠りから覚めるとスッキリ元気になっていた。 

そんな日を週に1〜2回繰り返し、時には学校まで直接送迎したり、ゴールデンウイークが開ける頃には、休まず登校できるようになっていた。


・給食がとにかく美味しい!!
・先生が優しい。大きな声で怒る先生は誰もいない。
・お勉強が楽しい!先生がたくさん花丸くれるのが嬉しい!
・お友達がたくさんできた。
・図書室の本が面白い。

娘の口から毎日こんな話が聞けるようになった。
毎日、大事に関わってもらっているんだと感じ、先生方には感謝の気持ちでいっぱいになった。


先生、ありがとう🍀


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