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【SNK】ロールパン【MI】

 2月14日といえば、『KOF』的にはアッシュの誕生日なわけだが、そっちはおそらく触れてくれる人がたくさんいると思うので、ぼくはせっかくだから2月13日が誕生日のチョコ大好きミニョン・ベアールを選ぶぜ!
 ……それにしても、海外勢にやたら熱量の高い『MI』ファンが多いのはなぜなんだぜ?

『MI』ではゲーム中にろくなデモがなく(「次の相手は○○です!」とかしかなかったしな)、ミニョンという少女がどんなキャラなのか、正直いってよく判らなかった。何というか……空気? 無味乾燥の空気? 味のしないガム? いや、ガムは存在感あるからやっぱり空気か。
『MI』のキャラクターストーリーでのミニョンは、「白魔術を究めるための精神的な強さを得るには肉体的な強さも必要」という考えのもと、KOFに参加することを決意したことになっている。ポヨンポヨンと可愛い音を立てて歩く魔法少女にしては至極真っ当な考えといえるのかもしれないが、実際にゲームをクリアして拝めるエンディングでは、なぜか彼女は世界平和のために大会に参加し、しかもそれに失敗したことになっている。確かにデュークをぶちのめせば少しは世界も平和になるかもしれないが、何となく入口と出口が合っていないような居心地の悪さがある。
 とにかくそんな感じで、初代『MI』でのミニョンは(彼女にかぎらないが)、何だかいろいろとふわっとしていてなおかつ薄味だった。

 ただ、近年のキャラでいうならナジュドを見ればお判りのように、ぽっと出てきた新キャラが何のフックもなくお馴染みのキャラたちの中にうまく溶け込むのはなかなかに難しい。要するにミニョンのキャラを立たせるには、ほかのキャラ、できればすでにファンに認知されている人気キャラとの絡みというか因縁というか、関係性が必要だった。
 それを踏まえての『MI2』では、(ミニョンが一方的に)キャラかぶりのライバルである(と思い込んでいる)アテナに勝負を挑み、前作から悪い意味で目立っていたハイエナに勝負を挑み、さらには妹であるニノンに馬鹿にされ、という具合に複数のキャラクターとの間に関係性を持たせた。それによって、ちょっと天然気味で鬱陶しく、空回りしがちだが妹思いで実はひそかに天才かもニノンとの関係性で、ミニョンにもややくどいくらいの味がついたような気がする。さすぼく

 以前もどこかでいった記憶があるが、『MI』シリーズについては初代の時点でメディアに出ているもの以上の設定がなく、『MI2』を作る段階であれこれいろいろなものを追加していったわけだが、ミニョンに加えてニノンを登場させたこともあり、『MIA』公式サイト用のサイドストーリーを書くに当たって、彼女たちの背景にもそれなりに肉づけをした。初代の頃からあったミニョンの祖母が魔女だったという設定と、フランス系とおぼしいこの姉妹の名前をうまく活用して、「ベアール家の先祖は魔女狩りを避けて新大陸にやってきた」ということにしたのもそのひとつだが、これもさすぼく、何となくそれっぽくまとまった気がする。

今あらためて見ると、ウチのムッスメくらいのサイズ感だな。そこそこ大きい。

 このサイドストーリーでは、ミニョンたちはマルセイユで療養中の家族(末の弟)を見舞うためにフランスにやってきたことになっている。もし『MI3』が開発されていれば、このショタっ子も参戦させる可能性がなかったわけではないが、今のぼくならそんなにしつこくベアール一族をこすったりせず、みんなが待ち望んでいる『風雲』シリーズからニコラ・ザザを登場させるだろう。
 というか、ぼくは実際、アデスに狙われる高名な科学者たちのひとりとして、名前だけでもニコラを登場させる気でいたのである。無念!

でもスペル間違ってたことはこすり続けるからな。

 というわけで、とりとめもなくミニョンの話でした。

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