見出し画像

【SNK】夏の思ひで【キミヒロ】

 夏が来れば(3年前のきょう、7/31にサービス終了したことを)思い出す『キミヒロ』。
 このゲームのメインストーリーについては公式サイトにアップされているので、「そんなゲーム知らなーい」とか「遊んだことなーい」とかいう悪い子たちも安心なわけだが、『キミヒロ』のもうひとつの魅力はいうまでもなくコラボストーリーである。それも自社コラボ(他社とのコラボは確かちぃたんコラボくらいしかやってなかったような気がする)。

頭おかしい。世が世ならリュウのコスプレしたしんじょう君とぶつけてやりてえ。

 謎の隕石の落下を契機に特殊な能力に目覚めた少年少女が、ヒーローに変身して世を騒がす怪人たちと戦うというのが『キミヒロ』の大まかなストーリーである。そして、そのおもな舞台となるのは、超人能力に目覚めた少年少女がヒーローとして自分を鍛える場であると同時に、怪人出現に際してヒーローたちを派遣する機関でもある「ヒーロー学園」である(エグゼビア学園みたいなもんだと思えばおおむね間違いない)。
 主人公である皆野くんは、ストーリー冒頭ではただの一般人だったが、とある事件に巻き込まれたことから強力な念力発火能力「ライオンハート」に覚醒し、新米ヒーローとして学園の一員となる(この世界では能力名=ヒーロー名らしい)。

 で、肝心の自社コラボ。
 まあ、SNKのゲームなら当たり前なのだが、サービス期間中、『KOF』や『サムスピ』をはじめとした格ゲータイトルとのコラボが定期的に組まれ、人気キャラたちがガチャに登場するのと並行してコラボストーリーも展開された。
 パターンとしては、この世界(=『キミヒロ』の世界)とよく似た異世界(『KOF』の世界や『餓狼』の世界)から、一般人ともヒーローとも怪人とも異なる、それでいて強大な戦闘力を持った「格闘家」や「侍」といった連中がやってきて騒動が巻き起こり……という感じ。
 ただ、『キミヒロ』のコラボがSNKファンにとって喜ばしかったのは、これまた当たり前といえば当たり前なのだが、コラボ相手が自社IPであり、おそらくコラボキャラの使用に関する制限がほとんどなかったおかげで、イベント期間が終了したあとも、ストーリーに登場したコラボキャラの大半がそのまま『キミヒロ』世界に居座ったということである。ストーリー的には、この世界へ飛ばされてきたのはいいが、もとの世界に戻る方法が判らないため当面はここで生きていくしかない、というふうに説明されていた。
 加えて、この世界では、格闘家も侍もヒーローたちと同レベルの戦闘力を持っている特殊な存在であり、とりあえず彼らを保護して無用のトラブルを回避するため、友好的に話し合いのできる連中はあらかた学園に集められ、学園の職員寮や学生寮、あるいは屋上(!)で集団生活を送ることになる。ぼくがしばしば屋上組といったりするのは、真吾やロックのように生徒として学園で学ぶこともできなければ、アンディや舞、キムのように職員としてはたらくこともできない、ただ毎日屋上でだらだらしている覇王丸やK'のような現代社会不適合者のことなのである。
 もちろん、原作のほうで悪役とされるようなキャラたちはこのかぎりではなく、街に潜伏して悪だくみをしたりするわけだが(ギースとか山崎な)、そうでないキャラたちはほぼ全員が学園で暮らすことになる。
『キミヒロ』のコラボストーリーの何がいいかといえば、パラレルとはいえSNK公式が自前でブチ上げた、きちんとキャラを把握した上でのわちゃわちゃ感である。コラボキャラが増えれば増えるほどそのにぎやかさは増していき、見ていて本当に楽しいものだった。

 だがしかし、その自社コラボストーリーに関しては、なぜか公式サイトにもアーカイブがない。個人的にこれは非常にもったいないと思っているのだが、だからといってそれをここでスクショからセリフを抜き書きしてアップする、というのも違う気がする。
 なので、これまでに開催された各コラボイベントのあらすじや登場キャラ、ファン目線での「ぬおお……!」となるようなポイントなどについて、少しずつ記事にして残していきたいと思っている。
 ただし、初期におこなわれたコラボについてはストーリーらしいストーリーがなく、単にコラボキャラが実装されただけだったため、まずは本格的なストーリーがつくようになった『KOF』コラボ第2弾、2017年11月に開催された「KOFネスツ編」から解説していく。

 あ、解説はまた後日からスタートね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?