見出し画像

【SNK】老人とコンボ【KOF】

 超高齢化社会となった日本……もし仮にぼくが現在の日本人男性の平均寿命と同じくらい長生きするのだとすれば、ぼくはあと30年以上も格ゲーをプレイすることになる。となると、やはり今のうちから老人でもこなせるコンボレシピを考えておかねばなるまい。なぜかは聞くな
 そこでとりあえず、『KOF XV』でのぼくの悪あがき建設的な取り組みについて説明しよう。
 ちなみに、弱パンチ=p、強パンチ=P、弱キック=k、強キック=Kね。

 大前提として、システムにあるクイック発動は使わない。使いこなせば強いのは判っているが、ぼくには使いこなせない、もしくは使いこなせるまでに時間がかかりすぎるのが目に見えているので(実際『XIV』の時にも使えなかったし)、最初からこの選択肢は捨てる。ぼくが何よりも優先するのはコンボの完走率――すなわち、実用的なダメージを叩き出すことが可能で、なおかつぼくが間違えずに最後まで完走できるシンプルなコンボでなければ意味がない。
 その観点で見ると、ぼくの場合はクイック発動はコンボの完走率をいちじるしく下げてしまうので使わないほうがいい。もし使うにしてもガードされた時の隙消しや生発動くらいにしておいて、コンボに組み込むのはあきらめておく。長い人生、あきらめると楽なことは多いのである。

 次はキャラ選びだが、長年の思い入れや外見、必殺技のコマンド、操作難易度などを勘案し、ファーストチョイスはキングさんに決定。は? 弾キャラ弱体化? 知るか!
 キングさんは通常必殺技がベノムストライク(空中版アリ)、トルネードキック、トラップショットの3種類しかない。加えて、2つある超必殺技のコマンドはどちらも236236。最低でも3キャラ覚えなければならないこのゲームの場合、必殺技の数やコマンドの複雑さはかなり重要なポイントといえよう。
 また、キングさんは近Kが2ヒットするようになっている。この手の技は確認が容易なので、ヒットしていれば3K(=スライディング)につなぎ、さらにキャンセルして必殺技へつなぐ。
 とにかくぼくのキングさんは、スライディングをキャンセルして必殺技に持っていくことしか考えない。しかも、ここで使う必殺技は8割がトルネードキックである。
 なので、ぼくキン(=ぼくのキングさん)の一番ベーシックなコンボは、

 JK→近K→3K→強トルネードキック

 となる。単純だがゲージ不使用のppppラッシュよりかなりダメージが出る。厳密にいえば、トルネードキックよりトラップショットのほうがダメージは高いが、スラからの入力難易度を考えればトルネード一択
 ただ、キングさんは遠間からベノムを連発して闘う時間が長いと思われるため、ゲージが貯まりやすいということをかんがみ、やや皮算用的にEX技を組み込んでみる。

 JK→近K→3K→EXトルネード→弱トルネード→トラップショット

 これ。もうこれが基本でいい。0.5ゲージで必殺技を3回も使っているので自分がちょっとうまくなったように感じられる。最後のトラップショットの入力が遅いと拾えなくなる点に注意するくらいで、難易度は非常に低い。こんなのでも4回ブチ込めば相手は死ぬ。これがぼくの老人コンボ

 あとはその時点で使えるゲージ量に合わせて、トラップショットの後ろに超必をつけ足していくだけでいい。何なら使う超必もサプライズローズだけでいい。サイレントフラッシュのことは忘れたほうが身のためである。
 厳密にいうと、サイレントのほうがサプライズよりほんのりダメージは高いのだが、サプライズよりも全体モーションがかなり短い。そのため、クライマックスキャンセルでイリュージョンダンスにつなぐことを考えると、モーション中に落ち着いてレバーをぐるぐるできるサプライズ一択
「いや、そんな慌てなくてもいいだろ?」という人もいるかもしれないが、ぼくは確実に慌てる自信がある。だからぼくは、サイレントフラッシュは最初からないものと考えている。

 ことほど左様に極力シンプルなコンボを目指しているぼくなので、たとえば画面端限定とか、そういうコンボは覚えない。あえて覚えない。画面端なら同じゲージ使用量でもっとダメージの出るコンボがあるのも判っているのだが、手に馴染みすぎて画面中央でうっかり使って窮地におちいったりしないよう、ハナから練習しないのがぼくの流儀。
 なので、もしネットの海でぼくキンに出会っても、
「こいつのコンボやっすいなあ。もっと伸ばせるだろ」
 などとは思わずに、
「ふむ……不確定要素を徹底的に排した実践的なコンボ選択か」
 という具合に、いいほうに受け取ってつかぁさい

 やる前からあきらめてるんじゃない、やる前から取捨選択をすませているだけだ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?