【SNK】コラボ解説25【キミヒロ】
『ヒロインズ』コラボの3回目。ミルキーベイブを捜して牧場にやってきたみなのんたちは、些細なことでユリ&クーラと激突。今回はその勝利後から。
エコ
あの……ユリさん? それで結局、ユキさんはどこにいるんですか?
ユリ
そんなこと知らないよ、わたしたち。知ってるなんてひと言もいってないでしょ?
みなのん
え? あ、いや……確かにそうだけど……。思わせぶりに現れたのに無関係なの……?
クーラ
分からないことがあるならおじさんに聞けばいいよ! クーラたちはいっつもそうしてるよ? 困った時のモミアゲ頼みだよ!
ギャル
いやー、モミアゲさん並みに便利なはずのセクレトが、なぜか使えなくってさー。
ユリ
じゃあもう神頼みしかないんじゃない? 占い師に占ってもらうとかさ。
エコ
あ、それいいかも! 最近この街に、 よく当たるって評判の占い師がいるんだよ!
京
冗談だろ? ここで頼るのが占いとか、勘弁してくれよ、ったく――。
ロバート
ユリちゃん! 姿が見えんと思ったらこないなとこにおったんかいな。
ユリ
あ、ロバートさん! もしかして迎えにきてくれたの?
ロバート
ユリちゃんのためやったら、たとえ地球の裏側でも迎えにいったるで? ――せや、学園に戻る前に、ふたりっきりでドライブでもどや?
ユリ
ドライブもいいけどさ、わたし、おなか空いちゃった。
ロバート
ほな焼肉でも行こか? ワイが奢るよって。な?
ユリ
うん♪ じゃあね、みんな!
エコ
あ、はい、お気をつけて……。
みなのん
さすがロバートさん、飛燕のように現れて疾風のように帰ってったね……。
クーラ
あー……いいなぁ。迎えにきてくれる人がいて。クーラのことも、誰かが
迎えにきてくれないかな~。
K’
……てめェ、どの口でいってやがる?
ギャル
あ、今度はけーくん登場。
クーラ
あっ! K´! クーラのこと迎えにきてくれたの?
K’
迎えじゃねェ、回収だ、回収。勝手にほっつき歩きやがって……。だいたいてめェは――。
クーラ
ねーねー、K´! 帰りに商店街でイチゴ味のシャーベット食べてこうよ!
K’
……聞いちゃいねェな、このガキ。
京
…………。……はっ!? ぼーっとしてる場合じゃねえ、俺もユキを迎えにいってやらねぇと――。この際だ、神頼みだろうとかまいやしねえ! 行くぜ、おまえら! 俺についてこい!
エコ
草薙さん! そっちじゃないです! こっち! わたしが案内しますから!
京
え? あ、お、おう……。
イケメン
かなりテンパってるな、草薙さん……。この展開じゃ無理はないが。
みなのん
何だかんだでそのまま流しちゃったけど、確かにおかしいよね、ここまでの展開。ユキさんをさらった動機とか、何よりみんなのあの恰好とか……。
イケメン
ああ。あまりに支離滅裂すぎる。まるでたちの悪い悪夢を見ているようだ。
トリ
今はまだいいけどよ、もしここで、例の八神庵が出てきたらどうするよ?
イケメン
考えたくもないな、そんな可能性。そうなったら完全に収拾がつかなくなるぞ。
みなのん
……もしかして、八神さんまでヘンな恰好で現れたりして。……あはは。
トリ
それ、笑えねーぞ、祐樹……。
その頃、ミルキーベイブによって倉庫街に運び込まれたユキは、オロチ四天王のひとり、荒れ狂う稲光のシェルミーと、なぜか猫耳をつけたレオナの前に引き出され、なぜ自分がさらわれたのかを聞かされていた。
ユキ
つまり……わたしはその、オロチというのを復活させるために必要な依代なんですか?
シェルミー
違う違う、依代はこっちで用意するのよ。あなたは復活に必要な精神力を
効率よく集めるためのアンテナ役。
レオナ
……厳密にいえば、アンテナ役だったクシナダの生まれ変わりでしょう……?
シェルミー
あら、あなた意外と細かいのね。そういうディティール、気になるタイプ?
レオナ
別に……。
ユキ
と、とにかく、話を整理すると、わたしはそのクシナダの生まれ変わりで、京は昔からわたしを守ってきた“三種の神器”のひとりということ?
シェルミー
クシナダの生まれ変わりまでは合ってる、うん、それで合ってるの。けど、“三種の神器”はあなたを守るんじゃなく、オロチを倒したり封じたりするのがお仕事。
ユキ
え~……ちょっと残念。京はわたしを守ってくれるんじゃないの?
シェルミー
悪いけど、わたしたちオロチ一族だって大昔から神器たちと戦ってきてるわけだし。
レオナ
……この話、別にあなたと草薙京の時を超えたロマンスじゃないのよ……?
ユキ
……てへ。
シェルミー
とにかく、これで自分が置かれた立場が分かったかしら、お嬢さん?
ユキ
はぁ……何となく。
シェルミー
あー、よかった。2時間もかけて説明した甲斐があったわ。
ユキ
……京って、わたしにいろいろと隠していたことがあったんですね。
レオナ
それはおそらくあなたのためよ。あなたを巻き込みたくなかったから……。
ユキ
それは……うん、分かってますけど。でも、打ち明けてほしかったなって……。
シェルミー
そう、そうなのよ! 基本、男には女にも覚悟があるって理解できてないの! ……何だか深く語りたくなってきちゃった。ちょっと待って、すぐお茶用意するから♪
ミスX
待て!
シェルミー
あら? ちょうどよかったわ、あなたもガールズトークに混ざらない?
ミスX
何がガールズトークだ、ふざけるな! 状況というものが分からんのか!? ……それと、そこの女! 貴様はもう少し危機感を持て! 誘拐されて縛られているくせに、紅茶やおしゃべりを楽しむ余裕がどこにある!?
ユキ
べっ、別にわたしは楽しんでなんか――そ、そもそもあなたは誰なんです!? ……見たところ、時代錯誤で口の悪い大柄の女装家さんみたいですけど……。
シェルミー
ああ、この人はね、あなたのカレシの――。
ミスX
ほおおおおおお!
シェルミー
あきゃ~っ!
ミスX
余計なことはいわなくていい! ……のよ! 俺……わたしはミスX! 謎の女格闘家だ! ――いいか、女! 貴様は所詮、京を釣るためのエサにす、すぎないのよ! 用がすめば解放してや……あげるわ。それまではせいぜいおとなしくしていろ! ……というか、おまえらもこいつを甘やかすんじゃない!
シェルミー&レオナ
……はーい。
ユキちゃん誘拐事件の裏で暗躍していたのは、謎の女格闘家ミスXだった。はたして彼女の正体は!? 京をおびき出そうとする彼女の目的は何なのか!? というか、なぜレオナまでいっしょになってわけの判らないことをやっているのか!?
謎が謎を呼び、事態は風雲急を告げる! 待て、次回!
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