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【SNK】オロチっす!【KOF】

 ようやく次のDLCとして裏オロチチームが発表された。実装されるのは8月なのでまだ先だが(これを書いているのは6月下旬)、コスチュームからしてノーマル版の単なる色替えではなく、これまで設定だけ存在していた八傑集としての正装がベースになっているので、それだけでもうわくわくが止まらない

しかしワークパンツ、てめーはダメだ。インバネスに合わないんだよ!

 というわけで、裏社といえば「じっとしてろぉ!」であり、「じっとしてろぉ!」といえば「Hold You Still! ~夢見るタンクバスター~」なわけだが、今回は裏社でも『メタスラ』でもなくオロチ一族のお話。
『KOF』におけるオロチは地球意思と定義されていて(地球の妖精?)、要するに人間ではない。超自然的、形而上学的な存在であり、たとえ21世紀であっても人知のおよぶ対象ではない、という感じに描写されている。
 なので、オロチ復活をもくろむオロチ一族というのも、おそらくだが、オロチとは直接的な血縁関係のようなものはない(私見)。そもそもオロチは実体を持たない精神生命体みたいなもので、雌雄の区別もなければそれ以前に繁殖行動すら必要ない永遠不変の存在のはずだしな。
 あれこれ推察するに、オロチ一族というのは、それこそ人類が文明を持ち始めた頃から、「自然を大切にしない生き物はけしからんな」というオロチの意向に共感し、オロチから何らかの力をあたえられたごく一部の特別な人間たちのコミュニティなのだろう。実際、当時発売されていたムックでのQ&Aでは、「オロチに魅入られた者たちの共同体」と語られている。
 そして、オロチからあたえられた力は血によって受け継がれていくものであり、それを絶やさないため、もしくは血の濃さをたもつためかもしれないが、一族は血族結婚を繰り返してきた(これもムックに記載されている)。
 つまり、オロチ一族というのは、ふつうの人間と同じように生まれて同じように死ぬ。ただ、オロチの血の影響で、常人にはない力を持っており、かなり閉鎖的なコミュニティの中で暮らしているものと思われる。

 そんなオロチ一族だが、意外にもゲーム中には登場しない。一応、GBAの『EX2』に、ゲーニッツ復活をもくろむオロチ一族のひとり、グスタフ・ミュンヒハウゼンというイケオジが登場したが、本編では八傑集以外のオロチ一族は未登場だったと思う。
 また、『XIII』の開発初期段階では、オロチの力を利用しようとするサイキたちの野望を阻止するため、庵、オズワルドとチームを組んでオロチ一族最強の男が登場する予定があった(ムックのモノクロページに小さく載っている)。実際には庵と組んだのはいつもの秘書コンビだったわけだが、これも開発期間のことを考えれば仕方のないところだろう。

 ちなみに、オロチは現在の人類を滅ぼす方向性で考えているのだが、おそらくオロチ一族も人類の中に含まれるはずなので、遠い未来にオロチが真の復活を遂げた日には、オロチ一族も滅亡確定。まあ、たぶんオロチにとってのオロチ一族は、人類を滅ぼすための道具でしかないのだろうから、「狡兎死して走狗煮らる」の言葉通りということか。

まあ、きみらオロチだけど、ふだんの生活は自然から搾取する現代人そのものだしな。

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