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【SNK】コラボ解説24【キミヒロ】

 前回に引き続き『ヒロインズ』コラボ。いつの間にかさらわれていたユキちゃんを捜す京サマ&みなのんたちは、何やかんやあって牛柄ビキニ姿の不知火舞と激突、見事に勝利する。


 俺の……勝ちだ!
トリ
 ってカッコつけてどーすんだよ!? アンタやりすぎだぜ、おい!
イケメン
 不知火先生! 大丈夫ですか!? しっかりしてください!

 あ、あなたたち、強くなったわね……。先生、とっても嬉しい、わ……。でもこれで、甘江さんも、た、助かる、はず――。
エコ
 ……え? ど、そういう意味です、それ?

 ――うっ。
ギャル
 あ。完全に失神した。

 え!? おい、ユキの居場所はどこだよ!? せめてそれだけ吐いてけよ、おい!?
ギャル
 あ~あ……草薙パイセンが調子に乗ってやりすぎるから……。

 お、俺のせいかよ!?
トリ
 いや、どう考えてもアンタのせいだろ。

 京サマが火加減を間違えたせいで、あれこれ事情を知っているはずの舞を完全KOしてしまい、手がかりを失う一行。
 一方その頃、当のミルキーベイブは、ユキちゃんをかついで倉庫街を走っていた。

ミルキーベイブ
 えっほっ! えっほっ! えっほっ!
ユキ
 う、うーん……。
ミルキーベイブ
 ん? 目が醒めたすか、ユキ先輩? おはよござりす。
ユキ
 ここは……? ――えっ? ど、どうしてわたし、縛られてるの?
ミルキーベイブ
 おらのべごのためだっちゃ。おどなしくしててけろ。
ユキ
 ええっ? ど、どういうことなの? 京!? 京ーっ!

 実はミルキーベイブは、大事な牛を人質に取られ(牛質かな?)、心ならずも悪の手先としてはたらかされており、その事情を知っていた舞も、教え子のためにあえてみなのんたちの前に立ちはだかったのだった。そういう事情と舞の牛柄ビキニの間に何の関係があるのかはまったくもって意味不明だが。
 そんなこととは露知らず、とりあえずミルキーベイブを捜して彼女のバイト先である牧場へやってきたみなのんたち。

みなのん
 ……知らなかったなあ。この街の郊外にこんな牧場があったなんて。
イケメン
 甘江はここでバイトをしてるんだな?
エコ
 わたしたちはそう聞いてたけど……ね、光ちゃん?
ギャル
 うん。――でも、見た感じどこにもももっちの姿はないような……。

 ちなみにギャルがいっている「もももっち」とはミルキーベイブこと「甘江ももも」のアダ名である(たぶん)。このギャルはすぐに他人を勝手なアダ名で呼ぶ癖があるのである。

ユリ
 あれっ? もしかして京くん? みんなどうしたの、こんなところで?
みなのん
 あっ、ユリさん! ……に、クーラちゃん。おふたりこそどうしてここに?
ギャル
 つか、エコちゃんもさ、まずはふたりのこのカッコにツッコミ入れなよ。

 おい、もうハロウィンは終わったんだぜ? 何なんだよ、その浮かれたカッコは?

確かに浮かれてんな! と思ったが、法被姿は『MI2』が初出だしな……。

ユリ
 んー……面と向かってそう聞かれると、何て答えたらいいか迷うんだけど……。
クーラ
 クーラ、よく分かんない。気づいたらこのカッコだったし。
イケメン
 ……おい、皆野、酉原。やはりおかしくないか?
みなのん
 う、うん。不知火先生もそうだったけど、ユリさんやクーラちゃんまで……。
トリ
 確かにな……ふつうだったら絶対にこんなカッコしねーだろ、ふたりとも。
イケメン
 もしかしてみんな別人なんじゃないのか? パラレルワールドがどうのという――。
みなのん
 ど、どんなパラレルワールドなの、それ? 牛柄ビキニとか法被とか……。
トリ
 だがよー、あの不知火先生は、ちゃんと俺様たちの先生みたいだったぜ?
ユリ
 んー? ナニナニ? 何のハナシ? わたしでよければ相談に乗るけどー?
みなのん
 そ、相談ていうか……僕たち今、ユキさんのことを捜してるんですけど。
ユリ
 ユキさん? 京くんのカノジョの? あの子がどうかしたの?

 誘拐されちまったんだよ! こっちはその行方を追ってここまで来てんだ!
ユリ
 誘拐された? そっかー……でもあれだよ、思ってるほどそんな大変じゃないから、ね?

 はァ? 何いってんだよ、アンタ!?
ユリ
 わたしも誘拐されたことあるけどさ、わりと何とかなっちゃうもんよ? 大丈夫大丈夫、ユキちゃんだってそのうちひょっこり戻ってくるって。
みなのん
 ……誘拐された経験なら、森沢さんも豊富だと思うけど、そういうものなの?
エコ
 あはは……少なくともわたしの場合は、ほっといてもどうにもならなかったかな?
クーラ
 え~、クーラだったら誰かに助けにきてほしいけどなー。
ユリ
 あのね、クーラちゃん、世の中そうそううまくはいかないものなんだよ? わたしの時だって、結局おにいちゃんたち、わたしのこと助けられなかったんだもん。実際にわたしを助けにきてくれたのは、金髪美人のキングさんだったしさ。
クーラ
 いいな~。クーラも助けられたーい! セーラが来てくれないかなー。
ユリ
 う~ん、だけどクーラちゃんの場合は、保護者があのマキシマさんだからねー。どこに捕まってても簡単に見つけ出して、壁を壊していきなり回収にきそうじゃない?
クーラ
 そんなのつまんなーい! おじさん金髪の美人じゃないもん!

 さっきからゴチャゴチャうるせぇんだよ! 何が金髪美人だ、冗談じゃねえ! 俺のユキはな、金髪ぽっちゃりに連れ去られて行方不明なんだよ! カノジョを拉致られた俺の身にもなれ! マジで苛つくぜ、おまえら!
イケメン
 く、草薙さん、落ち着いてください。こういう時こそ冷静さを――。
ユリ
 あのねえ、京くん、気持ちは分かるけど、こっちはアドバイスしてあげてるのよ? なのにその態度はないんじゃない?

 どこがアドバイスだよ!? 要するに、このままほっとけっていってるだけだろ!
クーラ
 ぶーっ! そもそもこの人、ばんばん火を出すからクーラ嫌い!

 上等だぜ! おまえらまとめて丸焦げにしてやる! かかってきやがれ!
みなのん
 どっ、どうしてこうなるの!? 何かみんなおかしいよ!

 少しずつ事態の異常さに気づき始めるみなのん。登場人物たちの行動原理に違和感を覚えつつも、ユリ&クーラというありそうでなかったタッグを相手に戦うことを余儀なくされるのであった。
 続く!

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