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【SNK】コラボ解説01【キミヒロ】

 というわけで、ニッチもニッチな『キミヒロ』懐古厨によるコラボの思ひで、今回は2017年11月~12月にかけて開催された「KOFネスツ編」コラボについて。
 タイトルでお判りのように、このコラボはネスツ編をベースにしているわけだが、同時にこれは『KOF』とのコラボとしては第2弾に当たり、先に開催された第1弾コラボの時点で、京(学ラン)と庵、真吾、それに舞の4キャラが実装されていた。確かガチャで京たちが出るだけで、ストーリー的なものは何もなかったと記憶している。
 とにかくそういうことだったので、『キミヒロ』世界ではオロチ編の話よりも先にネスツ絡みのエピソードが展開したことになる。
 で、気になるストーリーはというと……。

 ある日、街のあちこちで異常な火災が発生する。それが怪人による破壊活動かもしれないと考えたみなのん(=主人公の皆野くんの愛称な)たちのチームはさっそく現場に急行するが、そこにいたのは怪人ではなく、赤いグローブから炎を生み出す若者だった。
 いうまでもなくこの若者はK’で、本来いた『KOF』の世界からこの『キミヒロ』世界に飛ばされた時の衝撃でカスタムグローブが故障し、自身の炎を制御できなくなっていたのである。
 K’をはじめとしたネスツ組の面々は、転移の過程ではぐれた仲間を捜すためにそれぞれが独自に行動しており、やがてマキシマやウィップも合流するのだが、ただひとりクーラだけは、転移のショックで正気を失ってしまっている。K’&みなのんチームは、どうにかクーラを捜し出して救出しようとするのだが、その前にKUSANAGIが立ちはだかり……と、ここまでが前半のあらすじ。この時のコラボイベントは、前半と後半で分かれていて、ストーリー以外にガチャも切り替えがあった(と思う)。
 この時点ではまだコラボキャラが少ないため、特に目を惹くような絡みはないのだが、すでにこの世界にきて3か月はたっているという真吾が、まるで売れない芸人の妻のように、「草薙さんがちっともはたらいてくれないんです!」とみなのんたちに泣きついたり、マキシマが京に、「通販ショップのバイトでもやったらどうだ?」と明らかにSNKオンラインショップのネタをブッ込んできたりしていた。
 そして後半の第2部では、クーラを捜すみなのんたちが、アテナ、アンヘル、雛子、メイ・リーといった、同じくこの世界へ飛ばされてきた女性キャラたちと出会い、拳による説得によって学園に保護していき、最終的にアンチK’となったクーラを鎮静化させることに成功する。

 そんなこんなで、「ネスツ編とのコラボ!」と謳ってはいるが、最後までゼロやイグニスは出てこない。これはおそらく、舞台を『キミヒロ』の世界に置き換えて、原作と同じようなストーリーを繰り返すよりは、人気キャラを登場させることを優先させた結果なのかもしれない。
 第1部、第2部を通して実装されたコラボキャラは、ネスツ京、K’、マキシマ、ウィップ、クーラ、KUSANAGI、アテナ、アンヘル、雛子、メイ・リー、アンチK’、セーラー服アテナ、といったところ。
 ……けっこう多いな。
 個人的にこのへんで特筆したいのは、明らかに雛子がおかしいという点である。いや、もちろんアンヘルも推したいが、あえての雛子。
 原作でも浮世離れしたお嬢さま力士(?)として格ゲー業界全体でも異彩を放ってはいたが、この雛子、いきなり飛ばされた異世界で何をしていたかというと、ヒーローたちを相手に路上で相撲勝負を挑むという、やんわりとした辻斬り行為なのである。

可愛いよ、うん、可愛い。可愛いんだけどさあ……。

 しかも、みなのんたちのチームにいるエコちゃんとギャルを、勝手にヒーロー学園に創設しようとしている相撲部に勧誘するため、「相撲は美容と健康にいい競技なのですぅ~」とか、「相撲は万病に効くといわれてますから~」とかほざく始末。もはや相撲教。
 ……まあ、雛子にかぎらず、メイ・リーも道場破りとして学園に乗り込んできた時点で充分におかしいわけだが。

 繰り返すが、このコラボからちゃんとしたストーリーがつき、異世界から来た格闘家たちは暫定的に学園に住むことになる、みたいな流れが固まったように思う。
 ということで、次回のコラボ解説は『餓狼伝説』シリーズとのコラボについて。


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