無料コンピ企画:ダブル展開について

今回のコンピ企画、「配信とCDのダブル展開」という点について、「CDだけだったら参加したかったのに」という声も多数頂きました。
意図が少しでも伝わったらいいなと思い、少し書きます。
まとまりのない文章ですみません…

ダブル展開にした理由は3つあります。

1. 宣伝としての無料CD配布が一般化してきた事に伴い、"貰ったけど聴かないで捨てる"という声も多くなってきた

紙より手に取ってもらいやすいという理由もあるのだと思いますが、フェス等で無料配布CDを配る様子も良く見かけるようになってきました。
個人的には大好きなのでもっとやってほしいと思う反面、捨てる人も多いという話を聞いて「ただ配るだけ」になっているのは勿体ないなと思いました。

貰ったけど聴かない理由として考えられるのは、大きく分けると
・そもそも聴く気が無い
・CDを再生する機器/プレイヤーに取り込む手段がない
の2点になるのかなと考えました。

まず、CDを再生する機器がないのであれば、WEB側で聴けるようにすればいいじゃん!という単純な発想です。
また、聴く気がないならどうしようもないか?というと、そんな事は全然ないと考えていて、少し入口の敷居を下げることで、入って来てくれる人もいるのでは?と考えています。

今回は、「CD側にQRコードを貼付し、いつも使っているスマホで聴けるようにする」という事で、少し敷居を下げられるのではないかと思い、このような形をとっています。

2. 気になっても、自ら進んで音楽情報を収集する人が少なくなっている

別に自分で調べなくてもSNSで勝手に情報が流れてくるし、自ら手を動かす必要がなくなってきているとは思います。

理想だけ述べると、そういったリスナーが自ら進んで音楽情報を収集できるような環境を作っていけたらいいなと思っていて。
ただ、今の状況で場所だけ提供しても、大きな変化は起こりえないと考えています。

まずはその第一歩として、「音楽を聴く」の次に「そのアーティストの情報を閲覧する」という行動を習慣づけていけないか?と考え、今回は「WEBサービス側に、収録アーティストの情報をまとめておく」という方法をとっています。

楽曲を聴いて、簡単にそのアーティストの情報が見れるのであれば見る!という人は少なからずいるかと思いますし、アーティストの情報をまず見て、そこから楽曲を聴くという、もう1つの入口を提供できるのでは?とも考えています。

3. 「配信」に対して良くないイメージを持っている人も多い

配信って、新しい音楽に触れる手段としてかなり優秀な手段だと思っています。

ただ、少し前に(期間制限があるとはいえ)「無料で聴き放題」サービスが流行した影響もあって「ただ垂れ流すだけのサービス」と認識している人も結構いるのではないかと思います

大手サービスに登録するだけで人の耳に入ると思ったら大間違いですし、その認識も間違いではないとは思うのですが、それって別に「配信」に限った事ではないですよね?

無料にしろ有料にしろ、CDにしろ配信にしろ「ただ配置するだけ」では人の耳になんて届きませんし、ライブだって「ただ企画するだけ」では新しいリスナーが足を運んでくれることもないのでは…?

結局のところ、「配信/CDリリース」を目的とするのではなくて、あくまでも一つの手段として、「自らの音楽にアクセスするための動線」をうまく引いてあげないといけないと思うのです。
そのための入口と考えた時に、「配信」ってコスト的にも、リスナーからのアクセスしやすさという意味でも、とても優秀ですよね?
という事を少しでも認識してほしいと思っています。

本企画で初めて「配信」を触れる方もいると思うので、これをきっかけにもう一度考えて見てほしいなと思います。


だらだらと書いてしまいましたが
本コンピレーションアルバムに限らず、僕ら第三者は「1つのきっかけを与えること」しか出来ないので、これ自体を「目的」とするのではなくて、次に繋げるための「手段」として活用してもらえたら嬉しいです。

こんな事したら面白いのでは?
それは違うんじゃないの?などなど、ご意見あったら是非聞かせてください。
https://ws.formzu.net/fgen/S66036530/


支援してやってもいいよ!という方がおりましたら是非こちらから…コンピ制作費などに利用させていただきます。