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ヒッチハイクで不法侵入そして世界遺産へ

2024/5/8


今日は「気が向いたら行く」と考えていた、ガルニ神殿&ゲガルド修道院へ向かう事に。

手段はヒッチハイクだ。

両地は同直線上にある
時刻9:00
まずはヒッチハイク・ポイントへ
アルメニア在住ロシア人の彼が私に訊ねる

「日本人はロシアを嫌いなんだろ?」

「そんなことはない、私はロシア人の友達もいる」
そう返すと
「良かった、日本は素晴らしい国だと思っている」
と、彼は嬉しそうに笑ってくれた
彼はガルニ行きのバス停で私を降ろしてくれて
「そのバスだ、早く乗りな!」
と促したが
「お金が無いから、またヒッチハイクするよ」
と私が応えると
その先の郊外まで送ってくれただけでなく
なんと小遣いまで渡してくれた

「もっとあなたとコミュニケーションを取りたい
しかし、英語が話せなくてすまない」

と、翻訳した英文を見せながら
ヒッチハイクの数だけ物語がある


ガルニ到着
かわいらしい村だ

早速、神殿へ


ここで誤算。まさか入場料が必要とは…。
無料だと思っていたのだが…


1,500AMD(約600円)払ってまで入る気にはなれず
『少しでも写真が撮れたらいいや』
と、敷地の裏手にまわる
素晴らしい景色
これだけでも来た甲斐がある
ん…?
おやおや…??




まさか…




おいおい
入れちゃったよガルニ神殿…!

ザル過ぎだろセキュリティ…


アルメニアがキリスト教国となって以降、それまでの精霊崇拝を意味する建造物が破壊される中、唯一残ったのがこのガルニ神殿らしい。その理由は解明されていない。

とはいえ、現在の姿は修復されたもの。
1679年に起きた大地震で結局壊れてしまい、19世紀に再建されたそうだ。


颯爽と退出


せっかくなので
ガルニ村を少し散歩




無知な私にとっては
有名な神殿も無名の教会も
等しく素晴らしい

ヒッチハイクは順調。小遣いまで頂いてしまい、不法侵入まで完遂する始末。


この勢いで一気に最終目的地へ。



とはいかなかった…



この先は突き当りにゲガルド修道院があるのみ。通りがかるのはツアーバスかレンタカーばかり。
地元の人らしき車は脇道に入ってしまい、なかなか止まってくれない。

現在地ガルニからは11km。

『最悪、帰りはガルニまで徒歩戻りだな…』

辿り着く前から帰りの心配をする。
何度ヒッチハイクをしても大抵頭を過るのは
『あぁ、これダメかもな』
という不安。


延々と歩きながらサムズアップするも
上手くいかず、5kmほど進む

ヒッチハイクをして面白いのは、その国や街はもちろん、地域によってさえも反応が違う事だ。
有効的か否かはドライバーの顔色でわかる。

なんとか乗せてもらえたが、乗車は約2分
それでも有り難い…!


ついに舗装がなくなる

久々に足が張ってきた。

ちなみにゲガルド修道院がどんな場所なのかは知らない。
ただ『ヒッチハイクで辿り着きたい』という気持ちだけで向かっている。
そのわりにはヒッチハイクにそこまで拘りがあるわけでもない。
要するに、苦労して目的地に着きたいのだ。
そうでなければ面白くない。


もはや意地になってきた頃、ようやく車が止まってくれた…!

無事に到着
助かった…

水とお菓子まで頂き、本当に感謝…!

ちなみにアルメニアは
美人が多い国としても有名らしい
まずは周辺から
そしていよいよ
ゲガルド修道院へ



うおぉ
これはすげーわ…







後から知った事だが、ここは世界遺産。
世界でも珍しく、巨大な一枚岩をくり抜いて造られた修道院との事。
外から石を運んで組み立てたわけではない。

そしてイエス・キリストの拷問に使用されたという“ロンギヌスの槍”が当初ここにあったとされる事でも有名らしい。
ゲガルドとは「槍」の意味だそうだ。


なんか急にかわいいのが出てきたな
修道院内には
無数に彫られた十字架や文字が



来て良かった
アルメニアで一番感動した場所だった



もちろん帰りも
この日も合計8人のドライバーのお世話になった

皆さん、本当にありがとうございました!


最後は徒歩約10km
ここまで来たら、あとは帰るだけだ


終わってみると
この日のステップカウンターは
43,796歩

旅を始めて1年2ヶ月にして
新記録更新だ


シャワルマとビールで自分を労う

目的達成した後の酒は美味い♪


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。