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2020年5月30日の日記

3ヶ月ぶりに髪の毛を切った。3ヶ月前は“Yu-Koh β”の1日目に行く直前に切った。なんだかとても昔の出来事に思える。
散髪中に理髪師さんから話しかけられるのは苦手というか、世間話の探り探り感があまり得意じゃないのだけれど、家族や友人以外と会話をするのがひさびさだったので存外楽しかった。
職場近くにあるその理髪店は、いろんな企業が在宅勤務を始めた影響か、お客さんがぜんぜん来なかったらしい。でも、今日明日からようやく忙しくなるという。

使っていたベッドシーツがボロボロになり、鶏そぼろみたいなカスを撒き散らすようになってしまったので、無印良品で新しいベットシーツを買った。外に出ると入場制限をしていて、早めに入っておいて良かった。

神保町に行った。先日読んだ南條竹則の『ギョウザとわたし』で言及されていた「スヰートポーヅ」というお店を目当てに行ったけれどまだ休業中だったので、近くにあった「SANKOUEN」で大餃子定食を食べた。美味しかった。

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神保町はそれなりに人が多く、皆平時のように古本屋で本を物色していたりしていた。自分も目当ての本があったので、書泉グランデと三省堂を回った。三省堂は混雑していた。
本棚と本棚のあいだで本や雑誌を物色する人びとの背中をぬるりぬるりとすり抜けていると、そういえば自分はこういうふうにして過ごしていたな、と感慨深くなった。外出自粛により忘れかけていた感覚を思い出し、内心フッヘッヘッ……と楽しくなってしまった。

目的の本を買ったので神保町から秋葉原に徒歩で向かった。一年半前に買ったデスクトップPCの内部清掃をいい加減したかったので、帯電防止用の手袋やブラシを探した。
秋葉原はいつもよりかは若干少ないとはいえ、それでも人が多かった。ゲームセンターなどは閉まっているけれどそれ以外のお店は開いていた。
いつものように、あきばお〜の店頭に広げられた激安スマホケースや製造中に何らかの不備があって投げ売りされているアクションカメラ、その他怪しいガジェット類を、中国語のBGM(調べてみたら台湾のアイドル歌手が1999年に出したアルバムらしい。初めて知った……)を聞きながらどれどれと見たり、トレーダーやソフマップに入っては狭い棚と人びとの間を巡ってゲームソフトの中古価格を確認したりした。

「棚と棚、人と人とのあいだをくぐり抜けよ。」
……と心のなかの架空の偉人(たぶんジャンル問わないdig全般の偉人)が言うので「うむ」と思った。


なんというか「たまにある休日の過ごし方」という感じで、今までの外出自粛が嘘だったかのような街の賑わい、人びとの振る舞い方、自分の行動の仕方で、本当にこれで良いんだろうかという気持ちに一瞬なってしまった……けれど、まあ別に良いのかなという気持ちもある。若干不安ですが……

だいぶ歩いて疲れてしまったのでルノアールに入店した。ほぼほぼ満席だった。街を歩く人たちもそうだったけれど、みんな楽しそうに会話をしていて、なんだかそれがとても良かった。

そんな感じでした。

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