2021年9月18日の日記
久しぶりの日記になりますが、今回はずっと粉瘤の話をします。粉瘤が憎いので……。
もともと背中にニキビができやすい体質なせいか、半年前か、もしくは一年以上前か、そのくらいの時期に、背中に粉瘤らしき米粒サイズの白いおできができているのを見つけた。そのときはニキビに思わずそうしちゃうようにえいやと無理くり潰そうとしたのだけれど、粉瘤は頑丈で、ぜんぜん無理だった。ググって手術して取るのが一番いい、ということを知る。でもこのために病院行くのもなと思って、ずっと放置していた。そもそも両手の指先の先っぽになんとか届くような位置だったし。
異変が起きたのは先週日曜日。なんかかゆいしちょっと痛い、なんか変だなと思って、頑張って鏡で確認したところ、ややデカくなっている。あとすこし赤い。土曜日に温泉施設に行ったのが原因か、それともほかに原因があるのか。
水曜に皮膚科に行って見てもらったところ、粉瘤が炎症を起こしているとのことだった。しばらく化膿をおさめる薬を飲んで、軟膏を塗って、土曜日に見せに来てください、メスでちょっと切って出しましょうと言われる。人生初手術になるのか、それまで大切に扱わなきゃなと思いながら風呂に入って、風呂から上がって、一応鏡で確認したら膿が若干出ていた。もう爆発しとるやんけ! おそるおそる白いどろっとしたものを指先でぬぐってにおいを嗅いでみるとこれがまあくさい。簡単にたとえるなら、足の指の爪の垢をもう少しキツくさせたような感じで、こんなくさいくさい爆弾が背中にあるのか……? これがまた爆発したら、服はどうなる? 布団は……? と恐怖する。軟膏を塗って、絆創膏を頑張って貼って(マジで指が届かないので大変)、寝る。こうしてれば大丈夫だろう。
……が、そうは上手くいかない。ちょうど肩甲骨寄りの場所にできたので、そのまま寝転がると、腫れた部分が、こう、絶妙に“ぐにゃり”と潰れて痛い。なんとか患部に圧力がかかりすぎないように工夫しないと寝れない。椅子に座るときも、背もたれによりかかれないので、なんかずっと固まった姿勢になる。そもそも腫れて皮膚が突っ張ってる感じがあり、前かがみになって物を拾おうとしたり、手を伸ばして何かを取るといった動作が若干しづらく、全体的にぎこちない動きになる。そのせいか、徐々に徐々に肩こりがひどくなっていった。
膿が多少出て、その傷口はふさがったとはいえ、患部を触ると指先がなんとも臭くなる。何度か電車内で遭遇する体臭がかなりきつい人のにおいの源ってこれなんじゃないのか? となり、みんな粉瘤が悪い、炎症化した粉瘤はマジでクソと思う。
ちなみに、粉瘤そのものに害はないそうなのですが、炎症化すると腫れたり痛くなったり、溜まった角質や皮脂等が化膿して一気に臭くなったりするそうです(ググって得た知識)。自分は背中にニキビができやすい体質だから、炎症化する前から存在は認知していたけれど、人によっては目に見えない場所にできることもあるだろうし、こうなってから気づく人は実際多いだろうなと思う。
憎いぜ、粉瘤……! その気持ちが高まるあまり、イメージトレーニングと称してYouTubeで粉瘤を取り出す動画を初めて見た。歯石を削る動画や角栓を取る動画、耳かき動画などと並んで密かに見ている人が多いそうだけれど、自分がこの手の動画を見るのは初めてだった。巨大患部のは流石にヴィジュアル的にきつそうだから自分と同じくらいの大きさのものを……と思って再生。人体って……凄いっすね……という気持ちに。
そして今日、午前中に病院に行って、上裸になって診察室のベッドに寝転ぶ。局所麻酔をかけてもらったため、メスで切開されたときの痛みは一切なかったものの、粉瘤を出すときが痛かった。お医者さんが患部周辺の肉をギュウギュウとつねりまくり押しまくる。ギュウギュウとやられるたびに、嘘でも誇張でもなく「オッ!?」「オーウッ!」「ぎえ…」などといった声をあげてしまう(我慢してても背中を押されまくるのでマジで出ます)。一分かそのぐらい続いて、処置は終了した。せっかくなので、どんなものが出てきたのか見せてもらえばよかったかもしれない。本当にもったいないことをした。
(さまざまなうめき声を出したせいか、自分のちょうどあとの男児が「痛いのやだな」と不安そうに診察室に入って行き、ややあってから「痛くしないで~」とギャン泣きしていて、かわいそうやら申し訳ないやらの気持ちになった。もちろん、本当に痛い治療をしていたかもですが)
お医者さんの話によれば、今回は溜まっていたいろいろなものを出したけれど、袋そのものは取らなかったらしい。粉瘤手術動画やクリニックの紹介では袋そのものを取るケースが多いようなので、そこは意外だなと思った。これはこの皮膚科の先生の技術的に取ることができないのか、それとも炎症を起こしているので取ることが難しいのか、どちらなのかはわからない。
とりあえず、しばらくは薬を飲んで化膿を防止、傷跡のガーゼを取り替える必要がある。ガーゼの貼り方は今まで適当にやっていたつもりが、今日お医者さんから褒められたので、まあ大丈夫だろうとは思う。服に血やらなんやらがつくかもしれないのが心配だけれど、そこは分厚くすれば大丈夫だろう。
本当は傷跡をとじないで米粒サイズの脱脂綿に膿とかを吸わせて毎日病院で交換、という処置がしたかったそうなのだけれど、連休なのでとりあえず経過観察ということになった。
患部にシャワーをかけてはいけないということなので、しばらく入浴に気をつかう必要がある。自分はいつも湯船につかりながら30分ほど本を読んでいるけれど、これもしばらくはなしにしようと思う。お風呂の蓋の高さが本当に目線の高さにちょうど良くて、これが自分にとって一番快適な読書姿勢なんだけれど仕方がない。もちろん、温泉などもしばらく避けたほうが良いとのこと。
粉瘤、なんかそれらしきものがあるなと思ったら病院に行ったほうがいいと思います。寝にくいとか肩こりとか、ここまで変な支障が出るとは思わなかった。
「“30歳近くなったらうんこ漏らす”はガチ」
「水分とらないと痔になるから水分はとったほうがいい」
「歯医者には定期的に行ったほうがいい」
「粉瘤は早めに診てもらったほうがいい」
……以上の4つは本当に大切なことなので、もしインターネット上に何か文章を残せるとしたらこの4つ以外ないんじゃないかと思う。それ以外は割とどうでもいいかもしれない。なぜなら本当のことだからよ……
あとは地元のイタリア料理屋さんで人生初手術記念として美味しいラザニアを食べたり、かじるバターアイスを買ったりしました。
そんな感じでした。
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