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2020年9月29日の日記

大学時代にバイト先の人と飯を食べることになり、終業後、夜10時半に入って適当になんか食べた古い町中華に行ったことがある。今日はそのお店に行った。たぶん10年ぶりとかになると思う。

入店早々、ソーシャルディスタンスとか関係なく狭いカウンターに7人ばかりぎっちり詰まっていて面食らう。消毒用アルコールも特にない。狼狽つつも、カウンターの隅っこで餃子をゆっくりと、確実に包んでいくマスクを付けた青年に「二階って空いてるんですか?」と尋ねると「二階もいいですし、カウンターでもいいですよ」とのこと。まあ別にいいかと思い、そのままカウンターに座った。昔からあるお店だからか間隔も狭いし自分の体は不必要なまでにデカいしでなかなか緊張する。

このお店の名物は炒飯と餃子だという。炒飯が750円で、餃子が500円。ふたつ頼むとランチメニューより高くなるけれど、カウンターに座った先客の半数は炒飯と餃子を食べていた。お店のおばちゃんに注文する。おばちゃんは口元を覆うタイプのクリアシールドをつけていた。厨房の奥で中華鍋をわっしわっしと振るう店主らしいおじいさんは何もつけてなかった。おじいさん、コロナ罹ったら間違いなく重症化しそうな年齢なんだけど大丈夫なんだろうか……と心配になるが、おばちゃんと餃子包みの青年がきっちり対策しつつもやってないということはきっと命をかけて中華を作ってるという、やっぱりそういうことになるのか……? マジか……緊張……

しばらくして炒飯と餃子が到着。

炒飯はパラパラとしていて塩味が効きすぎているということもなく、かなり食べやすかった。餃子はギッシリと餡が詰まっていて、肉と野菜のバランスがちょうど良かった。両方ともたしかに評判になるのも頷けるし、自分よりあとから入ってきた人たちもつぎつぎと炒飯+餃子を頼んでいくのも納得。

常連さんらしきおじさんが入店しては昼から酒を頼んでいき、なかには何も注文していないのにビール瓶とグラスを秒で出されるおじさんもいた。町中華ってこうでないとな、と思いながら店をあとにした。餃子は持ち帰りも承ってるらしいので、また来たい。

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