見出し画像

楽しい楽しいロッドのお話

どんな釣り方でも大事なのは、やっぱりロッド。釣りの楽しさの根源を支えてる部分だ。
リールが必要ない釣りだってあるし、最悪リールなければ竿先に糸結んじゃえばなんとかなるよね。やりたくないけど。

子供の頃は父さんに買ってもらったロッドを漠然と使っていた。自分で初めて買ったロッドは、今はもうない渋谷上州屋のトラウトコーナーにあったスミスのマジカルトラウトMTS-TE50MUL。
これを当時流行っていたTIMBUCK2のメッセンジャーバッグに入れてよく電車釣行に行っていた。高尾の浅川国際マス釣り場がホームで、一番遠くて開成フォレストスプリングまで行ったっけ。めっちゃルアーロストしまくった思い出しかないよ。小町とか高いミノーぶち切られたなぁ…

それから別の趣味に移行して、しばらく釣りから離れてたんだけど、学生の頃からちょくちょくお世話になっていたイラストレーターの時川真一先生が監修したロッドが出ると聞いて、また釣りへの情熱が湧き上がり始めた。
その時のロッドはツララ × ジェットスロウのジェットセッター60ST。ルアーはもちろん、サビキにもちょい投げにも使ってる。万能サブロッドって感じで、奥さんに貸すことが多い。

ジェットセッター60STを入口にして、ツララというロッドメーカーを知り、フィッシュマン、Fin-ch、アゴプロダクツ、ボンバダアグア、インクスレーベルなどといったシマノ・ダイワ・アブガルシアと行った大手以外の釣具メーカーを知っていった(とか書いていて思ったけど、一番最初に買ったロッドはスミスじゃん。最初からズレてたんだな)。
そんなわけで、今持ってるロッドを一覧にするとこんな感じ。

・スミス マジカルトラウト MTS-TE50MUL
・ツララ × ジェットスロウ ジェットセッター60ST
・フィッシュマン ビームス ブランシエラ 52 UL Equality
・Fin-ch カナリアC68ML
・ツララ グルーヴィー 60S
・ツララ × ボンダダアグア フォルミーガ 47
・F.L.B Authentic × 長谷川商店 541LML シュパーブ

見返るとツララが多い。基本的に魚種を絞った専用ロッドは持ってない。唯一52ブランシエラは渓流ベイトフィネスモデルと銘打たれてるけど、沖縄でソルトで使ってオジサン釣ってるし。専用のほうがより解像度の高い釣りができるんだろうけど、そこまでレーシングな釣りは求めてない。釣行に行ける機会が少ないからなのかな。

ロッドパワーは今のところ控えめなものばかり。エリアトラウト、ライトゲームにそんなガチガチなロッドはいらないよね。ULだけで3本ある。フォルミーガ47は4.7ftのウルトラショートでウルトラライト。これでライトソルトゲームやると本当楽しい。強いのはジェットセッター60ST、カナリア68ML、あとシュパーブ。
キャストウェイト的にはカナリア68MLが重いものまで投げれる。軽いものは3gが使える限度じゃないかな。ベイトフィネスっていうけど、投げれるのと釣りができるのはやっぱり違う。

レングスはカナリア68MLが最長。長いロッドはどうしても仕舞寸法が大きくなるので嫌なんだ。一時期持ってた67サビアは仕舞寸法80cmだったかな。カナリア68MLは56cm。たかが30cmくらいの差だけど、持ち運びやすさは断然カナリア。そりゃあ軽いルアーも投げれたしキャスティングは気持ち良かったけどね……総合的な使い勝手はよくなかった。掛かるとぶち曲がるのも気持ちよさより怖さが優ってた。

グリップは長い方が好き。短すぎるのが嫌でジェットセッター60CTは手放してしまった。テレスコピックでコンパクトになってよかったんだけどね。重たいルアーやリグを投げる時はどうしても両手で投げたいし、大物がかかった時のいなしには長めのグリップがあったほうが固定しやすい。
フォルミーガ47はそのへんもしっかり長いのがいいんだ。カウンターウェイトの役目もあってバランスいいしね。52ブランシエラは北海道の渓流出身なので、シングルハンド前提になってる。ならやっぱり地元で使ってあげたいよね。北海道のネイティブトラウト、釣ってみたいなぁ。

さて、なんで今回ロッドの話をしているのかというと、前回新しいリールを買おうかなと思っていたんだけど、考えてるうちに「あれ、ロッドのほうが欲しい…?」となってしまった。我ながら「またロッド???」って感じなんだけど、ロッドのほうが欠けてるピース的に大きいんじゃないかという考えが出てきた。
対ロックフィッシュ用にハイギアのリールは欲しいけど、スペックとルックス両方で文句ないものはないし、来年頭にシマノの新作が出るはずで、そこらへんにバッチリ決まるのが来たら後悔するだろう。あとアルデバランBFSがXG化出来そうなので、しばらくはそっちで頑張ろうかなと。

となると、今持っていないロッド、ロングレングスで1oz余裕で投げられるようなロッドが欲しいなと思うようになった。もちろんロックフィッシュにも負けないパワーを持ってるやつ。
散々悩んで二、三本に絞っている。全部ツララ × ジェットスロウ。

・ポルタメント73C Jet Edition
・ジェットセッター69C
・ジェットセッター86C DS(通称:ハチロク)

最初はポルタメント73Cが気になった。しかしジェットセッターシリーズではかなり初期のモデルで設計が古め。ジェットセッター69Cは高感度のファストテーパーで対ロックフィッシュに向いてるけどレングスがカナリア68MLに近くて軽いルアーは投げれない。
そしてジェットセッター86C DS。ツイッターで冒険用品の水口さんに何回か質問していくうちに候補としてはっきりしてきた。
まずレングスは手持ちのロッドにはない8.6ft。そもそもルアーロッドとしては振ったことない長さだ。これだけのロングレングスなら今まで届かなかった沖合の岩場に潜むカサゴやアコウも狙えるだろう。ボトム感度も悪くないそうだ。
そしてキャストウェイトは驚異の1〜35g。いやいやどういうことなんだ。カナリア68MLにやや近いけど、どうやらフィネスリールでジグ単メバリング(もしかしたらフロートかも?)もやれるみたい。さらにいえば、メタニウムとかDCリールでPE4号リーダー60lbで60g(2oz以上!)投げれるとのこと。一体僕は何釣るつもりなんだ。
極め付けは仕舞寸法は56cm。スーツケースにも余裕で入るし、車の中や電車釣行でも邪魔にならない。やっぱりパックロッドはそれだけで魅力的だ。

そんなわけで、この半年の仕事の頑張りは(ほぼ)ハチロクに集約されることになりそうだ。実際に店頭で感触を確かめてから改めて考え直そうと思っているけど、今までしてきた釣りと比較するとほぼ一択って感じ。決まったらまた記事にします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?