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その道具に熱はあるか

※今回の記事は、ゴ◯クサスやハ◯テンといったAmazonの釣具カスタムパーツの検索結果を汚染し続けるメーカーを腐す記事です。

釣りを始めてある程度わかってくると、リールのカスタマイズに行き着くのはみんな経験していると思う。ハンドルノブの交換に始まり、ラインローラーへの注油、ハンドルをより軽量なものに変えて、果ては本体バラバラにしてドライブ・ピニオンギアの脱脂からのグリスアップ。僕はこれでリールひとつダメにしかけた(16アルデバランBFS)。
幼少期をフルカウルミニ四駆と過ごしたせいで"改造"という言葉にたまらない魅力を感じてしまう。肉抜きとか、カーボンステーとか。みんな好きだったでしょ?
僕はピカピカのステッカーでドレスアップするのが好きだったよ。結果めちゃくちゃ遅くなっちゃったりして、それはご愛嬌だ。

で、釣具のカスタムパーツなんだけど。これについてはすげー根深い話だなと思っている。なにがって偽物、パチモンが横行し過ぎっていうところが。
しかもパチモンメーカーがさも自分たちがオリジナルですと言わんばかりの商品を出しているわけで。パクリ元もひとつだけじゃなくて、人気ブランド複数のを出している。リブレとか、スタジオコンポジットとかね。ひどいところだとパクリ元の説明文ごそっと流用したりするぞ、グリ◯チみたいに。

でもみんな買うんだよ。安いから。定価2万円くらいするハンドルと同じ見た目のが5000円で買えちゃうから。それをひとりで楽しむんならいいんだけどさ、SNSとかでこれみよがしに写真をアップしてる訳。それがもう最高にダサい。

気持ちはまぁわからないでもない。かくいう僕も一度、その手合いからパーツをひとつ買ったことがある。メーカーいっちゃうけどFMATE WORKSのオフセットクラッチ。中古で買った18バンタムのクラッチが破損していたので応急処置も兼ねて買ったんだけど、まぁスムーズに切れない。正確に言えば、切れないわけじゃないんだけど、5回に1回は切れない。多分接点の調整をちゃんとしてないから、わずかでもポイントがズレると真っ直ぐ下にパワーが降りていかずに切れない。アイデアだけパクっただけなんだろうなーっていうのがよく分かる。
こんなんじゃ釣りなんかできねーよ、とKDWのオフセットクラッチにしたらさ、クラッチが切れないなんて一度も起きない。

17カルコンBFSから使ってるけど、ここのクラッチは本当に素晴らしい(24スティーズのブランキングなしver.の発売はまだですか!)。

この一件で僕はもう二度とパチモンメーカーの道具は買わん、と決めた。
アイデアを思いつき、ゼロから形にできる人の才能・技術・情熱は素晴らしい。それを丸パクリするだけで商売が成り立つやつがいるのが腹立たしい。おまけに業界自体がそれを良しとしている雰囲気も嫌だ。
メーカーのテスターやってる人がFMATE WORKSのクラッチ使ってるの見て「正気かコイツ」って思ったよ。

確かに、高い道具はおいそれと買えない。特にカスタムパーツになんてお金かけるなら本体や、そもそも釣りに行きたい。
でも、だからって人のアイデア丸パクリしてるヤツが金儲けのためだけに作ったもので満足していいのかよ、と思う。偽物は偽物だよ。
2万円が5000円で買えたんじゃない。5000円が5000円で買えただけだ。

どうせゴメ◯サス買う人はずっと買い続けるんだろうし、せめて自分は、オリジナルに敬意を払い続けたいと思うのだ。

ところでDLIVEのカラーオーダーはまだですかね!!!

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