【5】杉山氏の文章にツッコミ始めたら逆に面白くなってきてしまった話

普段なら杉山氏の名前を発見したらクリックしないのですが、Googleアプリにおいて名が伏せられた状態での当文章を読んでしまったのが始まりです。読んでいくうちにボケとツッコミの様な感覚で楽しくなってしまったのでここに書き残そうと思います。

浦和のオリベイラ監督は「これからチームはよくなっていく」と強気を装ったが、両チームの力関係は、浦和の状態が今後いくら上向いても逆転は難しいと断言したくなるほど離れていた。

様々な要因あれど、昨季リーグでは浦和がホーム&アウェイで二連勝しているのだが、いくら上向いてもと言い切れるほど酷いと感じたそうだ。特に論理的な理由は見当たらない。ちなみにこの試合はシーズンの訪れを告げるスーパーカップの話である。

それは大物を獲得したという感じではない。ポドルスキ-、イニエスタに次いで、新たにビジャを獲得した神戸とは違う。川崎には神戸に負けないほどお金がある。2年連続優勝を飾っているので、その賞金だけでも40億円近くにのぼる。平均的なJクラブの1年分の予算に匹敵する額だが、その賞金は、ファンの存在なしには獲得できなかったまさに声援の賜。使い道には明快さが求められる。有力選手の獲得はその一番の方法だ。

現時点では神戸の様に親会社の莫大な金銭を広告料で換算したり、赤字を社長の鶴の一声で穴埋めすることは川崎にはできないし、ましてや独立採算の浦和には特に不可能だ。川崎は額面上では40億円ほどの賞金を獲得したかもしれないが、そこから様々な費用を捻出しないとならないので、移籍金のみに注ぐことはできない。

年間予算の多いビッグクラブは外国人枠増の恩恵にあずかりやすく、小さなクラブはあずかりにくい。その人件費は、相対的に日本人選手より高いからだが、その結果、Jリーグの上位と下位との差は開くものだ。昨季より今季の方が予算に比例した結果が生まれやすい環境にある。

Jリーグを追いかけてる者であれば分かる無茶苦茶理論である。J2でもJ3でも外国人選手はかなりの数が在籍しており、人件費は日本人外国人かという分別ではなく代表レベルか否か、過去の成績によって上下があるのは日の目を見るより明らかだ。

実際、Jリーグにはこの頃、ロベルト・カルロスに近い選手が数多くいた。ジョルジーニョ、レオナルド、ジーニョ、ドゥンガ等々、ブラジル代表でプレーしていた大物たちだが、スタンドには、著名な外国人選手見たさに集まるファンが目立ったものだ。イニエスタ見たさに集まったファンで、FC東京のホーム、味スタが満杯になるのと同じ理屈だ。神戸だけに任せておいていいのか。浦和はそれに続くべきクラブの筆頭ではないか。地味で面白みのないサッカーを展開している場合ではないと思う。

著名な外国人が在籍していないのに、浦和は入場料収入が1位なんですよね… 神戸や鳥栖の選手獲得戦略は特殊な事情によって成り立っているということは誰もが知る事実。Jリーグ開幕当時の懐古といったところでしょうか。

他にも首を傾げてしまう部分は多々あり、ぜひ突っ込んでみてください。多様な論がJリーグおよびサッカーに関して述べられていくのは大切なことですが、事実とは異なった誤認がタイトルの引きのみによって流布されてしまうことは避けたいと思うところです。

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