自殺予防週間
記事を読む前に……。
死にたい人は読まずに寝よう。
「まさかウチの子が自殺するなんて……」
多分、僕の両親もそう思っただろう。
子どもが自殺した親はきっとそう思うはずだ。
僕の兄は自殺した。
死はすぐそこにある。
今週は自殺予防週間らしい。
らしい、というのはツイッターを見ていてたまたま知ったから。
自殺遺族ですらよく知らないのだから、認知度は低い。
ACあたりが綺麗事満載のCMを流すかもしれない。
「身近な人に相談してみませんか?」
誰にも相談できない場合は、どうすればいいんだろう。
優しく明るいメッセージでも、人を追い詰めることがある。
逆にリストカットの動画が人を救うこともある。
自殺でググると、よくわからない電話番号がでかでかと表示される。
そもそも、自殺しようとしてる人が「電話を掛ける」という重い行為をできるだろうか。
仮に掛けたとして、繋がるだろうか。
自殺を留まる気になるような対応をされるだろうか。
有名人が自殺で亡くなると、テレビでは連日報道する。
「ネットの誹謗中傷が原因ですねえ」
「ネットは悪ですねえ、テレビを観ましょう」←ここまで直接的には言わないけど。
「心よりご冥福申し上げます」
そして
「何か悩みがある方はこちらの電話番号にお掛けください」
お決まりのフレーズだ。
うーん、(自殺に)引っ張られるー。
そもそも、自殺しても周りに悲しんでくれる人が、一人もいない場合はどうすればいいんだろうねえ。
そう思ってる人や思い込んでいる人は沢山いる、と思う。
SNSのフォロワーが数万人、数十万人いたとしても、本当に苦しいときに黙って寄り添ってくれる一人の親友の方がよっぽど価値があると思う。
そういう人はどこにいるんだろう。
「自殺は迷惑だからやめろ」と言う人がいる。
線路に飛び込んだ場合は電車が止まるし、アパートで自殺したら事故物件になる、など。
言い換えると「迷惑にならない死に方を選べ」と言っている。
迷惑にならない死に方なんて、あるのだろうか。
そもそも自殺する人は、生きていると自分は迷惑だから自殺するという考え方の人も結構いると思う。
迷惑という言葉が厄介で、生きていると自分は迷惑という所まで追い込まれた人には
「いるだけでいいんだよ」
的なメッセージは届かない。
生活保護とかのセーフティーネットは割と充実している国だけど、迷惑という言葉が人を追い詰めている。
そもそも、生活保護って清貧を貫かないと叩かれるし。
「うつ病や自殺しそうな人でも、一億もらえれば簡単に態度を変えるんだろ?」的な事を言う人がいるけど、誰が一億くれるんだろう? 言ったお前か?
色々書いたけど、やっぱり自殺は悲しい。
重い犯罪者とかの自殺は悲しまないかもしれないけど。
自殺予防って言っても、多分予防の仕方は人それぞれで一律に出来ないと思う。
下らない動画でゲラゲラ笑うのが自殺予防の人もいれば、暴飲暴食や自分の身体を傷つけるのが自殺予防の人もいるだろう。
身近な人に「死にたい」と言われたらこうしましょう的なマニュアルや本もあるけど、やっぱり人それぞれで対応が違うと思う。
僕は自殺遺族だし、自殺未遂もしたから、こうやってわかってる風なことを書いてるけど、これだって誰かを救うか追い詰めるかはわからない。
僕自身、最近全て嫌になって死にたくなったこともある。
そういうときは、寝るのが良い。
でも、眠れない人もいるからやっぱり人それぞれだなあ。
とりあえず、生きていてほしい。
それでは、寝ます。おやすみー。
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