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恋愛の話#1 恋について

 こんにちは、守谷香実子です。もしかしたら『力の限りサピエンス』の中の『ゴッドマザー』という作品を読まれた方もいるかもしれませんが、そこで出てきた居酒屋の店主でございます。皆さんはゴッドマザーなんて呼ばないでくださいね。あんまり好きではないのです、だって、怖いですよね。ゴッドマザーと呼ばれている女なんて。
 今日は大方さんがお休みなので、代わりに私が「恋愛」と言うものについて、思ったことを書きたいと思いますわ。大方さんの文章は、あんまりおもしろくないでしょう。しょうもないことばかり書いてねぇ。だからと言って、私の文章も、あまり期待して欲しくはないですわ。箸休め的によんでいただけましたら幸いでございます。



 人間は心に生じた“あるもの”に「恋」と名前をつけたのよ。それは「好き」という気持ちと似ておりまして、また「本能」というには少し違うような気がするものです。個体のただの欲求だけにはとどまらず、「運命」や「縁」と言われるような世界の不思議に突然アクセスしたような感覚もあるのですね。単純なものではなくて、むしろ複雑でより難しく魅力的な世界に飛び込むためのスイッチが押され、新しい物語を書かなければならない使命感に駆られてしまうような感覚を「恋」と呼んだのでしょう。
 ○子が好き。○子とずっと一緒にいたい。○子を触っていたい。○子とお出かけをしたい。お話したい。同じ洋服を着て、同じ場所で同じ感情になりたい。恋をすると多かれ少なかれこのような気持ちになるものなのよ。口にすると恥ずかしくなるような、でも自分だけの特別な世界が抑制に耐えきれずあふれ出してしまうのなのよ。止められない新しい世界の膨張が起きているの。膨張した世界は自分の体内だけにはとどまれずに、勢いよく外側へ伝わっていくわ。
 神様は運命を決めている。神様はその膨張した世界のエネルギーを四次元の地図の上で確認し、運命の行き先を調整するのよ。「この気持ちはまっとうだ」「この思いはかなわない方がよい」などと、神様はすべてを決める権限を持っているのです。神様は運命の行き先を調整し、その行く末を見守ってくれている。かなわぬ思いはまた違うエネルギーに変えられるように仕向けてくれる。それを受け取るかどうかは自分次第なのですがね。
 恋とはよいものだと思いますか。頭で考える癖がついている人には、恋の運命の流れに乗ることが難しいと思います。自分の感覚に素直になるのは、恥ずかしいこともありますし、恋する自分を受け入れられないことだってあります。恋はまず自覚することが難しいですね。自覚できないと、それは「癖」となります。心の癖。これは恋ではない、このような恋はあってはならない、など、自分の感情に素直になれないと、それは心に変な癖がついて、より自覚が難しくなります。
 だけど、叶わぬ恋をたくさん経験している人もいますよね。恋する自分が悪いのだ、恋するこの心が、悪いのだと、恋の世界を否定して、あなた自身の人生さえ汚してしまうことだってあるかもしれない。でも、その心や人生の汚れがあなたの優しさになる。運命など軽視して、あなたが神様になり、愛を生み出すことだってできるのよ。

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