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俳句

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2022年1月の記事一覧

俳句 寒夜

「犬小屋も 静かなままの 霜夜なり」

寒さが厳しい夜、犬小屋へしっかりくるんだ

湯たんぽを入れました。少しでも暖が取れる様、

毛布も追加しました。

俳句 怪しい空模様

「帰宅時間 少し早めて 霙道」

危ぶんでいた通り、霙が落ちて来ました。

このまま夜に向かい気温が下がると、

雪になるかも知れません。

俳句 寒くても

「ブランコに 滑り台にも 着ぶくれて」

子供は風の子 の言葉通り、小さい子は

とても元気です。公園内を駆け回り、遊んで

います。沢山着こんでいるので、丸く

なった姿が可愛い~

俳句 遠い日

「降る雪や 告げぬまま終えし 恋もあり」

胸の奥底にかすかに残る面影。あの時

キチンと、心を決めれば良かった!

時々思い返しては、悔やんでいました。

俳句 冬の一日

「冬深く 図書館ただただ 静かなり」

差し込む日差しが、背中に当たります。

吸い込まれそうなほど、音の無い世界。

皆さん何を調べ・どんな本を読んで

居られるのでしょう?

俳句 別れ

「手袋の まま握手する 空港に」

ローマにしては珍しい寒さです。

日本に帰る友人を、見送りに来ました。

彼女は買ったばかりの、赤いスエードの

手袋が気に入った様です。

俳句 冬の茶室

「冴え返る 点前柱の 曲がりかな」

しんしんと寒い日でした。炉中の火だけでは

温度が上がらず、ストーブがありました。

台目の席です。柱は南天と聞き驚きました。

俳句 待春

「届きたる 園芸雑誌 春隣」

厚い園芸雑誌が到着しました。

頁を繰ると胸が弾みます。何を

植えようか・・・

そろそろ春に向けて、準備をする

頃です。

俳句 感動

「皇后さま 供えし花よ 阪神忌」

阪神大震災の後、両陛下が被災地へ

お出ましになられました。

その折皇后さまが、御所に咲く水仙を

供えられました。その優しいお姿に、

涙がこぼれました。

俳句 寒中

「年長の 客へ楽焼 手あぶりを」

指先まで冷たい日でした。太陽が

出て居るのに、手袋が欠かせません。

そんな日の客に、珍しく手あぶりを

出しました。お客様は大層お喜びでした。

俳句 茶室

「炭つげば 茶室の客の 声ひそか」

半東として、蹲踞に水を足しに行きました。

茶室の中からは、緊張した空気が漂います。

聞きなれた人の声ですが、落ち着いたもの

と感じました。

俳句 星

「冬の夜 換気の窓に 星一つ」

オミクロンのせいも有り、頻繁に

換気をしています。

そんな時ふと美しい星が見え、一瞬

和みました。

俳句 親友

「降る雪に 単身赴任の 友思う」

家族を東京に残し、寒い所で働く親友。

今年の豪雪で「どうしているだろうか?」

気にかかっています。

食事は日常の暮らしは、家族同様気に掛ける

日々が続きます。

俳句 冬の夜

「若き日の 映画見終わり 冬深し」

高校生の頃感激した映画を、時々

観返します。あの頃とは違った、新しい

感動に包まれます。やはり名作は、時を

越えるのでしょう。