【特別note無料公開】好きじゃない出来事の良い側面が見出せない。。。日本に住むせおりさんから、パイサーン師への質疑応答
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3月17日から4月6日まで、タイのNGOプッティカーが主催する「オンラインで気づきを育む」というプログラム(第3期、FB非公開グループ)が行われています。
普段お寺に行ったり、瞑想会に参加できなくても、日常の中で気づきを育むこと目的に、パイサーン・ウィサーロ師による朝と夕の生配信があります。朝には今日の宿題が出され、夕方には質疑にリアルタイムで答えていらっしゃいます。
3200名以上の方が登録していて、私もその一人なのですが、とても貴重な学びになっているのですよねー。
今回私も新たなチャレンジということで、生配信があったら聞いて即ツイッターを連続であげるということをしています。
それぞれの日の宿題をあげてみますね。(タイ語はパイサーン師の直筆)
この連続ツイッター。毎日まとめてモーメントであげくださっているのが、せおりさん。(せおりさん、いつもありがとうございます!)
毎日このツイートをご覧くださって、宿題に取り組んでくださっているせおりさんから、3日目の宿題に関して、こんな質問がありました。。
そこで、パイサーン師へ英語で直接コメントしてみよう!と思い立ち、せおりさんは英語が達者でいらっしゃるので、ご質問を英語で書いてもらい、私のFBからコメントしておきました。
ちなみに、タイ人も毎日たくさんいろんな質問があって、夕方の回答にはすべて答えられるとは限りません。生配信なので、時間も限られていますしね。
昔、ラジオ局にリクエストで投稿してみて、読まれるかな〜、とドキドキする、あんな感じになりました(笑)
その日の夕方には、パイサーン師、直接さおりさんの質問には答えられませんでした。しかし、回答にはこの質問と関連するようなお話でもあったので、「なるほどー!あの話と関連しているな」と、てっきり回答されたものと思っていました。
が!!昨日(4日目ですね)、配信された質疑を聞いたらびっくり!! がっつりバッチリ丁寧に、さおりさんの質問に答えてくれているではないですかー☺️
これは、高速翻訳ツイッターではもったいないと思い、先ほどその部分をがっつり訳しました。
さすがのパイサーン師。こういう球を投げ返されたかー、と嬉しくまた学びでいっぱいです。
さおりさん、ぜひお読みくださいね。皆の学びとなる質問をありがとうございました。そしてこの皆様にも学びのシェアをさせていただきます!
では、どうぞー!
(04:35ー09:06)
質問をいただきました。
この質問は、日本の方からの質問です。
「ひどい出来事に対して、
どのようにプラスの側面を見つけたらいいのか。
例えばミャンマーでのロヒンギャに対する暴力や
フランスで起きた政治的な暴動だったり」ということでした。
私が感じるプラスの側面とは、こうです。
ロヒンギャに対するいろんな出来事。
それらは私たちに多くのこと、教訓を教えてくれます。
私たちが何かに「執着」したり、とらわれたりした時、
国だったり、民族だったり、宗教だったり。
自分が良いものだと思っているものであっても、これは私たち
仏教でも同じことですけれども、それに執着してしまうことが
悪しきことを生んでしまうのだ、という学びを得ることができるのです。
良きことをなすということ、それに執着してしまうとき
全く逆のことをしてしまうことがあるわけです。
様々な出来事は、私たちに注意を促し、私たち自身が
良きものと思っていてもそれに執着してしまってはいないかと
「執着による害悪」を思い起こすきっかけとなるのです。
私たちがどんなに良きこと、と考えるものであっても、です。
宗教だったり、理想だったり。
それらに強くしがみつき、執着するとき
生じることは、それらとは全く逆になってしまうでしょう。
暴力であるかもしれません。
ブッダも教えてくれています。
執着するに値するものなどない、と。
例えブッダの教えであっても、です。
それらは川を渡るための筏のようなものであって、
川を渡った後に筏を担ぐ必要はない。
筏はおいておけばいい、とたとえられました。
執着することによって、害悪が生じます。
フランスでの暴力も同じです。よく分析してみると
私たちに教えてくれるものがあります。政治の政策だったり
経済状況だったり、人々の感じ方だったり。
それらが暴力にまでつながってしまうことがあり得るのだ、
ということを。
国を統治する人、リーダーシップを取る人は、
それらのことに意識をおいて国を治めなければ、
経済的な貧しさに直面している人のことにも
意識を向けていかなければ、
人々を圧迫して厳しい状況に追い込んでしまうことがあるのです。
生じてしまった出来事は、
私たちに教訓を伝えてくれます。
それが良き点、ですね。有益な点といえましょう。
他国の出来事であってもそれを教訓とし、
私たちや私たちの国のことを考え、
行動していく時に、そのようなことがないようにするには
どうしたらいいかを考える、
そのきっかけとなります。
それがプラスの側面を見る、ということですね。
日本の方は、もう一つ質問をしてくださいました。
それは
「怠けること、怠惰なこと、それのプラスの側面を
どう見つけたらいいですか?」ということでした。
私は、プラスの側面あると思いますよ。
それはね、怠け癖のある人は、高血圧症で悩む人は
少ないと思います。
逆に性格的に生真面目な人
几帳面すぎる人は、血圧が高くなる傾向がありますね。
脳の血管が切れてしまったりすることも
珍しくありません。
とても真面目で勤勉、あれもこれも休まずにやり続けて
怠けていられない。やるときも真剣に深刻になってやる。
怠けるということも、いい側面があるのですよ。
もう一つ怠けることの良き側面と探せるとすると
怠けがちな人は、何をするのにもゆっくりです。
それは、メリットと捉えてもいいものなのです。
イギリスの有名な哲学者である、バートランド・ラッセルは
“ In Praise of Idleness” という文章を書かれました。
「怠けることを讃えて」という意味です(笑)
メリットもあるんですよ。
怠けがちな人はおそらく「スローライフ」になっていると思います。
スローライフ。
これは今の忙しい世の中では逆に、
多くの人が関心を持ってきている生き方になってきています。
怠けがちな人は、スローライフがあっているでしょうね。
「スローライフ」という生き方を思いついたり
考えついた人はきっと、怠けがちな性格の人だったのだろうと
思いますよ。
怠けることということも、メリットがあるのです。
怠けるということ、正しく、適切な時と場所において
できるならば、それは有効に活用することが出来るのです。
大事なのは、
怠けることを使いこなせているかどうか?です。
こういう視点でメリットを見てみては
いかがでしょうか。
ーーーーー
いががでしたでしょうか?
2つの回答とも、パイサーン師の深い慈悲と智慧が伝わってくるのではないでしょうか。まさか、怠けること、という一見デメリットしかなさそうなテーマを、怠けることを使いこなすことへと昇華なさる展開になるとは!私も予想できませんでした。
これからもプログラム続きますので、生配信がある時に、タイミングを見てツイートしていきます。
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