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「後悔」は未来を描くエネルギー、自分を信じなかった傷跡

今まで生きて来て、「後悔したことは?」という質問に対し「後悔したことなどない。」と答えていた。確かに上手くいかなかったことは山程ある。人から見れば選択間違いと思われる行動も沢山取ってきた。しかし、それらから様々な経験を与えてもらったと捉えている。後悔をしたところで過去には戻れない、そんな考えは私にはない、とさえ考えていた。しかし、そんな私にも初めて『後悔』という気持ちがあることを知った。後悔という感覚は「あの時」に戻され、なんだか間違えて生きている感覚にさえなり、「なぜ」や「やっぱり」などと無意味な時間に捕われてしまう。

私の後悔。それは中学時代に憧れていたCGの勉強に進む道をなぜ貫かなかったのだろう。という事。その一点である。しかしそのような夢を抱いていた事さえ最近まで忘れていた。

幼少期から絵を書く事が好きだった。絵の賞もいくつかもらった事がある。漫画家になりたいと思い、小学生の頃、お小遣いで画材を買い、漫画家になる本を買い漁り親に内緒で投稿していた。しかしある日、親に投稿していた原稿をこっそり読まれてしまいショックだった事から漫画家になる夢をあっさりやめた。恥ずかしかったのだ。内向的な性格で、自分が好きなことはあまりはっきりと発言できないタイプであった。

その性格のまま中学生となり、あっという間に進路を決める時期になった。その頃、私はファイナルファンタジーやキングダムハーツなどゲームにはまっていた。PSからPS2になりCGの美しさに心を奪われた。『ゲームクリエーターになりたい』そう強く思った。CGを学びたい。と。

しかし「それを学んで仕事はあるのか?」「好きなこととお金を稼ぐことは違うんだよ?」という大人の問いに私は自信がなくなった。まだ「オタク」なんて言葉が流行る前であった。ゲームの世界に魅了される事を「異種」と判断されていた。正直浮いていた。周りの世界は漫画、アニメなんてダサい。ましてや女の子がゲームなんてヤバいやつ。年頃の女の子なら男の子、恋愛、結婚、女同士の評価。それらができないとハブラレル。私は弱かった。今なら付き合わない選択ができるが、当時は一人になる事が怖かったのだ。結局、色々と考え、色々と教えてもらい誰もが憧れる『美容業界』を選んだ。その道こそが『自分が人と同じになれる方法』と判断したから。自分で自分の可能性を信じてあげられなかったのだ。そして自分の好きな世界を心の奥底に仕舞った。

結果、色々とボロボロになった。このことについてはまた別の日にでも話たいと考えている。

そして今、訳あって、動画編集の道を選んだ。プレミアプロ 、アフターエフェクトに触れ、かっこいいオープニングや文字、アニメーションなどを勉強し始めている。人物を描いたりする能力は何十年と封印してしまったので下手くそになった。しかし『CGを学びたい』結局この道へ辿り着いた。ここへ来るまでに随分と遠回りしてしまった。なぜ素直に本当にやりたかったことを貫かなかったのだろうと笑いさえでる。初めて生まれた後悔。

もしも、昔の自分と話せるのなら、人になんと言われようと自分がやりたいことを貫くべきである。仕事なんて、沢山あるし自分の力でどんな可能性も切り開けるぞ!そして、今の世の中はCGが当たり前になっているんだぞ!と教えてあげたい。

何年経っても人間の本質は変わらず、ごまかしていると心が壊れてしまう。勿論。無駄なことなどは1㎜もない。様々な経験があり、今ここにいる。しかし一番大事なのは、何が好きで、楽しいと感じるか。乗り越えたいと思える壁にぶち当たる事ができるか。


私は今、後悔を知り、自分が好きな世界を取り戻した。だからたとえ困難であっても乗り越える意欲で満ち溢れている。その先の光しか見えない。


今もし将来に悩んでいたり、本当はやりたかった事があるのなら年齢など気にせずドンドントライしてほしい。そうする事で自分の人生に色が沢山ついてくると信じてみて欲しい。


自分を信じれず後悔という傷をつける人が少しでも減ると良いと思い投稿しました。最後まで読んでいただき有難うございました。


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