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『夜光亭の一夜』読んでみた。 #あなたの推し本教えて 22人目

こんにちは、青波麗です。
まず、以下ツイートをご覧ください。

ということで、今回はフェル博士@B8NnqeMQr8t32jqさんの推し本「夜光亭の一夜」をご紹介します。

「なぜ彼は彼女の彫物を持つ男を殺したのか?」問いかけられた瞬間、心はすでに江戸時代の街角へ飛んでいました。泡坂妻夫の「夜光亭の一夜」は、あなたを今の時代から遠く、幕末の江戸へと連れて行きます。そして、あなたはその時代で起きた数々の事件を目の当たりにし、自分自身が推理することで、物語はますます深まるのです。

「夜光亭の一夜」
泡坂 妻夫

泡坂妻夫が贈る「夜光亭の一夜」は、13の短編から成る物語で、主人公の宝引の辰親分が謎を解き明かす様子を描いています。奇抜なトリックと逆説に満ちた至高の一冊、それが「夜光亭の一夜」です。それぞれの事件は、関係者の一人称視点から描かれ、彼らの感情と葛藤をリアルに感じさせてくれます。

私が感じた魅力①
時代を越えて心に響く物語

「夜光亭の一夜」の最大の魅力は、その物語が現代の私たちにも深く響くところです。江戸時代の風俗や習慣、そして人々の生きざまが詳細に描かれており、一瞬でその時代に引き込まれます。時代を問わずに楽しめるミステリは、誰もが一度は手に取ってみる価値があるでしょう。

私が感じた魅力②
洗練されたプロットと深みのあるキャラクター

この本の魅力は、その洗練されたプロットと深みのあるキャラクターにもあります。特に、主人公の宝引の辰親分は、見た目はごく普通の岡っ引きだけれど、その鋭い洞察力と解決へと導く推理は、読者を魅了すること間違いなしです。そして、それぞれの短編が異なる視点人物から描かれることで、物語は多角的に描かれ、その一方で、辰親分の人柄や魅力がさらに引き立ちます。

私が感じた魅力③
文体の美しさと読みやすさ

泡坂妻夫の美しい文体も、この本の大きな魅力の一つです。静かで落ち着いた語り口は、読者を心地よく物語の世界へと引き込みます。物語は複雑で深いですが、その文体のおかげで誰もが楽に読むことができます。

「夜光亭の一夜」
を読んでほしい人

  • ミステリ好きな人

  • 時代小説に興味がある人

  • 文学的な文章に触れたい人

  • 新しい視点で物語を楽しみたい人

それぞれの事件は、事件関係者の一人称視点で描かれています。これにより、物語は新鮮な視角から見ることができ、あなた自身がその時代を生きているかのような感覚を得られます。また、それぞれのキャラクターがどのように物語に関与し、それがどのように展開していくのかを見ることで、普通のミステリとは一味違った楽しみを感じることができます。

「夜光亭の一夜」
を読むことで待っている未来

「夜光亭の一夜」を読むことで、あなたの未来は一層豊かになるでしょう。物語を追うことで得られる推理の楽しさ、登場人物とともに解き明かされる人間の心の謎、そして作者の織り成す美しい言葉によって、あなたの想像力や感性はより深まり、人生を豊かにする新たな視点を得ることができます。

まとめ

歴史、人間の心、謎解きの楽しさを一度に満たす「夜光亭の一夜」。あなたも是非、宝引の辰親分と共に謎解きの旅に出てみてはいかがでしょうか?

今すぐ「夜光亭の一夜」を手に取り、一緒に江戸時代の世界を探索しましょう。物語はあなたを待っています。

#あなたの推し本教えて は、読書をこよなく愛する方達の推し本を、私が実際に読んで率直レビューするというTwitterで行っている企画です。読書好きの方は私(Twitter:@urara_aonami)をフォローして是非楽しんでください!

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