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観察眼

前回のnoteにも♡をくださった方がいる。
私は承認欲求が高いのかもしれない、と思う。
なんにしても、このような駄文に目を通してくださり、恐悦至極である。

今回の写真はコスモス。
北海道では秋桜が咲き始めている。
同じ土地に5年以上住んでいるが、ここにコスモスが咲いていたのか、と発見しカメラに収めた。

タイトルの「観察眼」、自慢ではないが私は持ち合わせていない。
恥ずかしながら、同僚が髪を10cm切っても、染めても、ほぼ気づかない。
人並みに化粧品には興味はあるが、誰かがメイクの色を変えても勿論気づかない。
言い訳をするならば、昔から見た目で人を判断しない、という癖がある。
私にとって外見は名前と同じで、その人固有のものと捉えている。
ジロジロ見たり、自分の尺度で判断すべきではないと考えているためである。
今となってはこの考えが邪魔をし、人の変化に気づきにくくなっている。
仕事上、最低限の観察力はあるとは思うが、これまでの考えとは切り離して、今後はコミュニケーションのためにも克服したいものだ。

というのも、先日嬉しいことがあった。
今年4年目になる後輩が、夜勤明けに自身のプリセプティに声をかけていた。
「おはよう!髪染めた?良い色だね、似合ってる!」
「おはようございます。ありがとうございます、グレージュにしてみました!」
プリセプティも嬉しそうに答えていた。
この後輩、今年初めてプリセプターを担っている。
新卒の頃からみていた後輩が毎年プリセプターとなっていく様は、こちらとしては実に感慨深い。
その後輩は新卒の頃、感情があまり顔に出ないタイプだった。
焦っているのか、困っているのか察知しづらく、事故にはならずともフォローの手が遅れることがあった。
勿論、フォローする側が汲み取る必要もあり、彼女自身だけの問題ではない。
しかし自己表現をするタイプではなく、言葉も少ないため他部署のスタッフの誤解を招いてしまう一面もあった。
(自部署のスタッフは彼女の個性を理解しているため、特段問題はない)
そんな彼女が、自分のプリセプティを気にかけて声をかけていた。
プリセプティの変化に気づき、恐らく誰よりも先に言葉に出していた。
たったそれだけのことだが、成長をみた気がして本当に嬉しかった。
私は感極まり、朝から泣きそうになった。泣きはしなかったが。

そしてこの後にプリセプティをじっくりみてみたが、やはり私の腐った目では
「うん…ちょっと色変わった…ね…?」
という程度で、言われてもろくに気づけなかった。
まったく、我ながらがっかりである。
ただし、よく見ると染める前の色と違うことはわかった。(嬉)
どこか違う、確かに違う。
変化前を知らないと変化には気がつけない。
俯瞰的に捉えることも大切だが、小さな変化に気づくことで、相手をよくみていることを知らせることになる。
私はあなたを気にかけている、と伝える。
気にかけてくれる人がいるのは素敵なことだ。
それを言葉に出して伝えられるのは素敵な能力だ。
後輩に肖り、私自身も変化を言葉にして伝えられるよう、これから観察眼を磨いていきたい。

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