見出し画像

自然観察 2020年8月21日

Location; Kanagawa Prefecture Nature Conservation Center, Atsugi-city

野外施設利用上の注意

動植物は採らない・持ち込まない
・ペットを連れて入らない
・生き物にエサを与えない
・観察路から外れない
・火気厳禁
・騒がず静かに歩く
・食事は🍙マークの場所ですませる
・ゴミは持ち帰る

とのことです。

要ヤマビル対策。
乾燥しているので、リスクは低そう。

要虫除け。

Gallery

池および雑木林

画像1

クロイトトンボ(E30)

代わり映えしないので、他は割愛。

画像2

ノコギリクワガタ(K14)

画像3

クロカナブンとモンスズメバチ(K14)

画像4

樹液に集まった虫たち(K14)

今日は、オオムラサキではなくゴマダラチョウを見ることができた。


キツネノマゴのお花畑(Y8)

ルリモンハナバチ

画像42

画像7

画像26

画像23

これだけ撮れれば十分だが、このピンク色の小さな花が咲いている間、ここにいてくれたらなあと思う。


その他のハチ

画像6

ハキリバチ?

画像13


画像14

ヤノトガリハナバチ?

画像19

画像15

チビドロバチ?

画像17

セセリチョウの仲間

画像10

イチモンジセセリ

画像11

ヒメキマダラセセリ?

蝶や蛾の仲間

画像8

ヒメウラナミジャノメ(Y8)

画像33

ヒメキマダラセセリ?(Y34)

画像24

オスグロトモエ(K8)

前を蝶が横切った。行った先を見ると、蝶ではなくこの蛾がいた。

バッタやキリギリス、コオロギの仲間

画像9

バッタの仲間(Y8)

画像31

ササキリ(Y24)

画像30

ササキリ(Y24)

画像38

ササキリ(Y25)

画像28

ウスグモスズ?(Y23)

キマワリが、この虫がここにいることを教えてくれた。

その他

画像12

トウキョウヒメハンミョウ(Y8)

画像16

カエル(Y8)

池の脇を歩いていると「チャポンッ」と音がした。池を見ると底の泥が少し舞い上がっている。カエルだろうか。少しだけ待つことにする。
すると考えていたよりも早く、落ち葉の下からカエルが顔を覗かせた。

画像25

イトトンボ(Y7)

画像41

イトトンボ(K2)

画像27

キマワリ(Y23)

画像29

蜘蛛の巣(Y23)

画像32

スケバハゴロモ(Y26)

画像40

カメムシの仲間とオオカマキリ?(Y28)(2枚を合成)

カマキリがゆっくりと距離を縮めていく。そして、この体勢で動かなくなった。
すると、カメムシが向きを変え、下に降り始めた。

カメムシ絶体絶命、カマキリにはチャンス。


結果↓

画像36

オオカマキリ?(Y28)

画像37

タマムシ(Y27)

画像39

チュウレンジバチの仲間(Y2)

画像40

ハエトリグモの仲間(Y2)

画像41

アオオサムシ(K9)

ササキリの声が聞こえない話

ササキリの写真の3コマ目は、オスが羽を震わせているシーンだ。しかし声が聞こえてこない。耳を澄ましても聞こえない。絶対鳴いていると思うのだが、聞こえてくるのは蟬時雨だけ。ま、写真は撮れたし、聞こえないのを蝉時雨のせいにして、それ以上は追究しなかった。

ササキリはいったいどんな周波数で鳴いているのだろう。

気になったので、家に帰ってからネットで調べた。
「ササキリの鳴き声 YouTube」なんて見ると、「音が聴こえませんが・・・」というコメントがあった。鳥のヤブサメの鳴き声でもそんな話があったっけ。

加齢で聞こえなくなるような周波数ということか。

この↑ページには、「13〜40kHzの声で中心周波数は22kHz」 と書かれている。

ほとんど聞こえないじゃん。声の周波数レンジの端っこの方とか、もしかしたら雑音みたいな部分だけを聞いていたのか。そして、それがササキリの声だと思っていたのか。

「カサカサカサ」みたいな聞き取りにくい声で鳴くのがササキリだと思っていたが、大きな間違いだったようだ。ま、間違いという言い方が間違っているとしても、聞こえ方には個人差がありそうだ。

若い人には一体どのように聞こえているのだろうか。

チュウレンジバチの同定

今日見たチュウレンジバチは、葉の縁に産卵しているようだった。

食草から同定を試みる。

シリグロチュウレンジというのがいる。食草(寄生植物)はミツバツチグリやワレモコウとのこと。そう思って写真をみると、ミツバツチグリの葉に見えてくる。

※ 余談だけど、寄生植物はおかしいでしょ。

パッと見、ルリチュウレンジのような青色光沢があって、しかも足が黒いのだが、そのような特徴が表れている写真がないと思った。そのため、いまひとつ自信を持って何チュウレンジか言うことができなかった。

↑今、ここを読み直したら、特徴が一致するではないか。

このサイトでチュウレンジバチとしているものの幾つかがシリグロチュウレンジのように見える。そのことも、迷った原因の一つ。

前に撮影したチュウレンジバチを見返してみる。(7月19日の記事参照)
場所は違うが、状況が似ている。横から写したものに、シリグロチュウレンジの特徴が出ている。

あれもこれもシリグロチュウレンジに違いない。

昆虫エクスプローラーが役に立たない領域に達してしまったということか。昆虫は難しい。よく見る普通の昆虫で、似たようなものがいない場合には、何と言えるけれど、それ以外は難しすぎる。

例の大学の研究室のやつも、特徴が一致する写真がない場合には、判断の役に立たない。というか、役に立たないことが多くなってきた。

ここに、黒っぽいチュウレンジバチの特徴を整理してみる。

チュウレンジバチ
頭:黒
前胸背:黒
胸下部:黄褐色もあれば黒色もあるのか?これがわからない。
腹:黄褐色(橙黄色)変異あり?
脚:黒
幼虫:バラ科(バラ科では広すぎる)バラの害虫。
ニホンチュウレンジ
頭:黒
胸:黒
腹:黄褐色
脚:黄褐色
幼虫:バラ科(バラ科では広すぎる)バラの害虫。
シリグロチュウレンジ
頭:黒、青色光沢(写真では青緑色光沢)
胸:黒、青色光沢(写真では青緑色光沢)
腹:黄褐色、暗色紋
脚:黒
幼虫:ミツバツチグリ、ワレモコウ

メスの産卵管鞘が黒い、メスしか見たことがないので、とりえずそれがわかればOK。

ルリチュウレンジ
頭:暗青藍色
胸:暗青藍色
腹:暗青藍色
脚:暗青藍色
幼虫:ツツジ、ツツジの害虫。

表にすれば解りやすいだろうと思う。というか、特徴を絵に描けばよいのだ。それが図鑑というものだ。

今、たまたま、アカスジチュウレンジについて書いているサイトを見つけたが、あれはアカスジチュウレンジではないな。そもそもチュウレンジではないと思う。

ミフシハバチ科とは奇妙な名前だなと思っていたところ、今日、ヨフシハバチ科というのがあることを知った。なるほど。三節葉蜂ということか。

「触角は3節あり、第1節と第2節は短く、第3節が長い」とある。

さて、問題のアカスジチュウレンジだけど、セグロカブラハバチだろうと思う。いやいや、それすら怪しくなってきた。

昆虫って難しい。

以上
t.koba


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?