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騙されない自信はどこから?

騙されまいと思っていても、騙されるときは騙される。
そんなふうに考えると怖いと思う今日この頃。

特殊詐欺の被害者が言う。
「騙されない自信があった。」

クレジットカードが店で使われているので、クレジット消費者協会に連絡するように言われ、最終的にはお金を騙し取られたのだった。

被害者は、非通知の電話には出ないようにしていたとのことだが、番号が通知されていたので電話に出てしまったようだ。
知らない電話に出てしまったことが、最初に犯した間違いである。
電話詐欺防止の対策の一つとして、「知らない番号からの電話には出ない」ということが言われている。
なぜ、知らない電話番号に出てしまったのか。そう考えると残念でならない。
個人的には、高齢者宅の固定電話は、どこかが補助を出して全て留守番機能付きのものに交換したらよいのではないかと思う。また、番号表示付きであることも重要だ。このあたりのことを調べて下の方に書いたのでよんでもらえればと思う。

クレジットカードの不正使用で、なぜキャッシュカードを封筒に入れて保管しなければならないのか、わからないが、封筒に入れさせてすり替える手口は既知のものであり、被害者もそのような詐欺の手口については聞いたことがあっただろう。「騙されない自信があった。」のだから、そのくらいの知識は持っていたに違いない。

三井住友カードによる説明

不正利用が疑われるケースと対処法

不正利用に気づくのは、普通は、請求されたときである。

手もとにクレジットカードがある場合、店頭での不正利用は考えられないのではないかと思う。可能性があるのは、偽造カードか。

不正利用に気づいたらどうするか。

カード会社に連絡して、カードの利用を停止する

クレジット消費者協会ではなく、カード会社に連絡する。

繰り返すが、カード会社に連絡する、だ。

ちなみに、一般社団法人日本クレジット協会なる団体なら存在する。

「協会から消費者のみなさまに向けた注意喚起」をクリックする。

こ注意として、「日本クレジット協会、会員、クレジットカードの国際ブランドを騙っての情報詐取にご注意ください」とある。

ページを開くと、「日本クレジット協会に連絡させる不審な電話にご注意ください!」とある。

クレジットカードの加盟店従業員(問題の事件ではドン・キホーテの従業員)をかたってお客様に電話をかけ、「クレジットカードが不正に利用されているおそれがある。」または「偽造カードのおそれがある。」などとして、日本クレジット協会に連絡を指示し、云々とある。
協会によると、個人情報やクレジットカード番号、有効期限等を確認する事案だそうだ。上の事件では、キャッシュカードとクレジットカードを騙し取られたわけだ。

キャッシュカード詐欺盗

キャッシュカードを騙し取られる被害については、キャッシュカード詐欺盗として、警視庁のサイトに記載されている。

また、形は異なるが、「あなたのクレジットカードが使われている」に注意するようNHKが注意喚起している。

首都圏限定のニュースか。

サンテレビニュース

「クレジットカードをだまし取った疑い」とタイトルに書いておきながら、実際はキャッシュカードをだまし取ったとのこと。ま、いいけど。
キャッシュカードを受け取った犯人は逮捕された。特殊詐欺グループによる犯行らしいが、グループはまだ捕まっていない?

封筒すり替え詐欺に注意

https://www.shinkin.co.jp/seibu/about/outline/important/pdf/chuui_cashcard_2.pdf

by 全国の信用金庫

⚠️「キャッシュカードを封筒に入れてください」は詐欺⚠️

ということだ。

これはクレジットカードでも同じ。

⚠️「クレジットカードを封筒に入れてください」は詐欺⚠️

カードは封筒に入れない。
他人に渡さない。
暗証番号はメモしない。
人に教えない。
(by 全国の信用金庫)
ということだ。

少なくとも、これを守っていたら被害は防げたであろう。

高齢者特有のパニック

もっとも、「矢継ぎ早に告げる切迫した声」との記述があるので、被害者は早い段階で冷静な判断ができなくなっていたのではないだろうか。

高齢者が車を運転していてアクセルとブレーキを踏み間違えて事故を起こす。
なぜ、間違いに気づかないままアクセルを踏み続けるのか。なぜ、ブレーキに踏み替えて車を止めようとしないのか。常々疑問に思っている。
自分なりに考えたのだが、高齢になると、ちょっとしたことがパニックの引き金になると思われる。例えば、自分は失敗しないと自信を持っていたことに関して失敗してしまった場合。脳が柔軟性を失っているので、ありえないことが起きてしまったと思ってしまって、脳が暴走するのである。若い人ならちょっとあせるくらいで、落ち着きを取り戻せるのかもしれないが、高齢者の場合は、修正がきかずに暴走してしまうのではないだろうか。そうなった場合、脳の思考が止まっているか暴走しているかなので、一旦落ち着いて考えようとかいう思考が働かない。
自分から見たら頭が真っ白で何も考えられない、体の自由が効かない、自分をコントロールできない、そんな状態になるのではないだろうか。そして、脳が勝手に何かをやらかすのである。
以上は、最近考えている仮説である。誰か証明した人はいないだろうか。

詐欺の話に戻る。
高齢者は、脳の処理速度が低下しているので、矢継ぎ早に何か言われると処理が追いつかない。そのため、パニックになりやすいのではないかと思う。
これこれこのような場合は詐欺ですよ、上に書いたような「封筒に入れて」は詐欺ですよと事前に学習していたとしても、少しあせっただけでパニックになり、そうなると記憶へのアクセスが遮断されてしまうので、学習したことを思い出せないのだろう。

詐欺と気づいて未然に防止できる人も多いようだが、そのような人はまあまあ脳が健康な人なのだろう。逆に、騙される人は、脳が硬くなっているのだろう。脳の処理速度が低下しているのだろう。認知機能が衰えているのだろう。

騙されないと言う人が危ない

大阪府警本部によると、「だまされへん そんなあなたが狙われる」とのこと。

クレジットカードの不正利用が疑われる場合は

カード会社に連絡して、カードの利用を停止する

被害者には悪いが、このような対応もできずに結果として言われるまま騙されて、何が「騙されない自信があった。」だよと思う。
高齢者の中でも脳の機能が低下してしまった高齢者は騙されやすいのではないだろうか。
「自分は騙されない」と思っていても、パニックになるとコントロールを失ってしまい、結果として騙されるのだ。

あくまでも仮説ではあるが、そのようなこともあると考えて行動してもらえればと思う。

固定電話に番号を表示する方法

ナンバー・ディスプレイ対応電話機の導入と、ナンバー・ディスプレイの契約が必要。
ただし、70歳以上を対象に月額利用料と工事費はタダになるようだ。

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NTTのおかげ。

対応する電話機への買い替えは、補助金を利用したい。
そういうものがあれば、だが。

防犯機能付き電話機購入に対する補助金

岡山市

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北九州市

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迷惑電話防止対策機能付電話機の例

パナソニック VE-GD27

https://online.nojima.co.jp/commodity/1/4549980615317/

税込 7,369円

メーカーの説明

補助金をもらえば数千円の出費。それで詐欺の被害を減らせるのであれば、安い買い物だろう。

ただし、補助金は年度の予算が上限になっていたりするので、補助金をもらえないなんてことにならないよう注意が必要かも。

おまけ 政府広報「電話でお金の話は詐欺」

還付金詐欺にも注意が必要。

t.koba

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