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烏という漢字のなりたちのファクトチェック続編、中国では何と言っているかを調査、そして日本でほぼ完全な答えにたどりつく

この記事では、どのようにして調べたのかを含めてダラダラと書きます。結論を知りたい方は末尾のリンクを見てください。

検索語「カラスという漢字の由来」を中文に翻訳します。翻訳には、DeepL翻訳を使います。

汉字 "鴉 "的由来

鴉もカラスの漢字ですが、調べたいのは烏の方です。

汉字 "烏 "的由来

今 DeepL 翻訳すると、「乌字的由来」と翻訳されます。AI は日々学習して進化しているってことですか。

ここは、汉字 "烏 "的由来 で調べた流れで書きます。
Bing で調べます。言語の設定を「中文(簡体字)」に変更。

メニューが全部中国語になってしまいますが、ページ右上の「日本語」をクリックすれば日本語表記に戻りますので心配いりません。

さて、Google検索です。

Baidu百科の烏の説明 がヒットしました。

DeepL 翻訳して、一部を抜粋します。

カラスの特徴である「くちばしが開いている」「目がない」という2点から、古代人が鳥の形をしたこの絵文字を作ったのだという。

DeepL翻訳が、勝手に烏を呉に置き換えたので、烏として読みました。ちなみに、DeepL翻訳が「絵文字」と訳したのは、象形文字のことでしょう。

「目がない」といった説明は正しいと思われます。しかし、古くは、烏と鳥とは別の文字であって、それが鳥に寄せられた結果、ある時代から似た形になったと思われます。鳥の漢字から1本取ったなどという説は間違いと思われます。

参考

このサイトは安全ではありません、と言われますが、以前から時々利用しているサイトです。とは言え、接続の安全性は保証しかねます。
このサイトでは、文字の形が時代とともにどのように変化してきたかがわかります。

ここで唐突に日本に戻ります。

亜東書店という中国書を売っている書店が、18世紀 説文解字注に書いてあるとか言っているのを見つけました。しかし18世紀とは、最近過ぎます。この記述をもう一度読もうとしましたが、今になって探しても見つかりません。代わりに、NHKの例の放送について書いているのを見つけました。

説文解字注に書かれていることが正しいとは限りません。説文解字注の一次情報は説文解字と思われますので、そっちを見るべきと思います。

こうなると、例の説を誰が言い出したかのほうを問題にしたくなってきます。

で、飽きもせず検索語をいろいろ試します。

すると、推理を楽しむ間もなく、答えはすぐに見つかりました。
多分、ここ↓に全てが書かれています。そう思います。


教訓
素人が漢字の成り立ちや由来の話をしてはいけない。

t.koba

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