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ティミショアラ日記まとめ

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ティミショアラで開催された、欧州文化首都のボランティア活動の記事です。
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記事一覧

ルーマニア滞在での価値観の変化

たった2週間でも、自分の道徳観や行動指針が少しずつ変化しているのを感じる。 異国の地で、故郷の常識が通用しないのは、その常識を育む土壌が違うからなのだろう。 例えば日本では先を見越して準備することは美徳かもしれないけれど、何度も変更があったり予定通りには進まないこの環境では、事前にきっちりと準備しすることが無駄に思えてくる。エネルギーを温存しておいて、必要な時に一気に仕上げるほうが効率が良いのかもしれない。 わずかな期間、異国の地で過ごすだけでも染み付いてきたやり方、考

欧州文化首都VP15日目 ティミショアラ出発

ティミショアラからの出発日。 早朝、スーツケースの許す限りスーパーでお土産を買い足す。 EUジャパンフェストの古木さんに再びお誘いいただき朝食を共にする。今回のプログラムで私たちが経験したような葛藤、困難、喜びを何倍も経験されているのだろう。こうして直接励ましていただけることがありがたい。何か次の自分の行動に繋げたいと思う。 部屋に戻るとシティエンジェル(現地のボランティア)が見送りに来てくれていた。急いで荷物をまとめて、再びグッバイタイム。嬉しいけど寂しいから何度もバイバ

欧州文化首都VP14日目 お別れ会

昨日でオープニングセレモニーは終了。 午前中の活動はお休み。昨日ゆっくり見れなかった博物館へ再びゆく。コーヒーも飲んでゆっくり館内を見る。 午後はEUジャパンフェスとの計らいで、コーディネーター、インターナショナルボランティア、シティエンジェルたちと食事会。最終日ということもあり、これまでの活動を振り返りながら、一人ひとりに感謝を伝えながらゆっくり話す機会となった。 古木さんはとても情熱的な方で、欧州文化首都に対する思いやパーソナルなお話まで聞かせていただいた。そして自分

欧州文化首都VP13日目 OPセレモニー最終日 

オープニングセレモニー3日目。最終日だったが私たちの配置された部署では、今日は直接運営に関わることはなかった。 午前中はオフィスで、前回2021年の欧州文化首都 セルビア、ノヴィサドからのコーディネーターが活動の振り返りのワークショップを開いてくれた。 各班の発表を聞きながら濃い2週間だったなあと感慨深くなる。 最後は、似顔絵描き。 午後は延期されていたミュージアムツアー。この美術館にくるのは3回目なのだけど、ようやく全ての展示を見ることができた(と思う)。導線がわか

欧州文化首都VP12日目 大使との面会の自発性について

朝は在ルーマニア日本国大使との面会。 前回のシビウ国際演劇祭の時は、在日本ルーマニア大使との面会が設定されていたのだが、東京であったため参加出来なかった。今回貴重な機会をいただいて嬉しい。このボランティアプログラムに参加した動機などを話した。 面会のとき、ルーマニア人でこのボランティアプログラムの事務局の方が私の横に座った。 日本人同志の面会だったので基本は日本語だったのだけど、こんな時ルーマニア人のボランティアなら私たちインターナショナルボランティアが置いてけぼりにならな

欧州文化首都VP11日目 セレモニー初日の活動と郵便局

ボランティアプログラム11日目。 欧州文化首都のオープニングセレモニー初日だ。 昨日と同様にホテルでのインフォセンターに入る。引き続きゲストは多くなく、まったりモード。今日も一緒にシフトに入ったルーマニア人の学生とお喋りをして過ごした。 実家の写真を見せてとお願いすると、地元の写真、過去に旅行したところなどの写真などを見せながら2時間近く話続けてくれた。 彼女のおかげで暇を感じずに過ごすことができた。 見せてくれた写真はどれも広大な自然を感じる景色で、人工的な芸術祭がいく

欧州文化首都VP10日目 インフォセンターとルーマニア料理

ボランティアプログラム10日目。 欧州文化首都のオープニングセレモニーが明日に迫った。 プレスや関係者の受け入れが始まっている。今日から各ホテルにインフォセンターが設置され、ボランティアが交代で入ることになった。 私は午後からのシフトで、午前中は休みだったため、パパナシュを食べに行く。 久々のパパナシュ。揚げドーナツにサワークリーム、フルーツジャムがのった、ルーマニアのスイーツだ。 美味しいものの、あげもの&クリームの組み合わせは30過ぎた胃袋にはきつい。量が多くて一人では食

欧州文化首都VP9日目 イベントバックづくりとセルビアンナイト

ボランティアプログラム9日目。 ヴィレッジミュージアムツアーは中止となったので、午前中は街をブラブラする。 今日もゲストに配るイベントバッグづくり。 追加、追加で情報やものが届き今日も何度も入れ直し作業が発生。それでもなんとかみんなで作業をやり終える。 ゲストに渡す大事なバッグなので丁寧に作りたい気持ちはあるが、繰り返す作業のなかでバックはシワシワ、中に入れたパンフレット(ルーマニア語と英語の2種類ある)もばらばらになっているのじゃないかと心配。 夕方は再びポスター貼りと

欧州文化首都8日目 イベントバッグづくりと国立劇場

ボランティアプログラム8日目。 少し早めに寮をでて、一人で作業場所の事務所に向かう。今回のボランティアプログラムは集団行動の時間が長い。 みなと一緒なのは楽しいし安心できるのだが、時々でも一人の時間を意識的に設けないと疲れてしまう。寮までの道すがら、voicyを聞いたり、普段は足早に通り過ぎる道をじっくり観察して歩く。 午前中はパンフレットのおりなおし作業。膨大な量。午後までかかってやっと終わった。 アーティストやプレスに配るイベントバッグにパンフレットやグッズを入れる。

欧州文化首都7日目 ルーマニア語レッスンとポスター貼り

プログラム7日目。 午前中はルーマニア語レッスンワークショップ。 数字や、セレモニーで使用しそうな単語、歌の歌詞などを使ったゲームをした。 ゲームを通じて自然とルーマニア語を覚えられるようなプログラムだった。 とても楽しかった。でも中学校の授業で同じことをしたら、ちょっと照れてしまっていたかもしれない。でも、もう恥じらいをなくしかけたお年頃であることと、海外にいるノリなので本気でやる。楽しもうとすることこそが楽しくなるコツなのだ。 笑いの絶えない楽しい2時間だった。習ったル

欧州文化首都VP6日目 日本の紹介とイベントPR

1日の活動時間が長くて、朝のことが何日か前のことの様に感じる。 今朝は比較的調子のよかった、宿泊先のトイレの流れが悪くなり、トイレットペーパーを流せなくなってしまった。日本の排水システムがありがたいことを改めて感じさせられる。 午前中はティミショアラに留学に来ている学生の前で、日本の紹介プレゼンをする予定だった。だが、留学生はテストを終えたばかりの日曜日でおそらく誰も来ていなかった。オーディエンスは想定と異なり、地元のご年配の方々の前でプレゼンをすることとなった。 内容は

欧州文化首都VP5日目 ボランティアレクチャーと美術館劇場訪問

プログラム5日目。 今日が何日で何曜日なのか、だんだんわからなくなってくる。 オープニングセレモニー当日は、11の通りに交通規制をかけ、ボランティアメンバーで交通整理を行う。今日はそのための道の確認をおこなった。 あと6日となり広場にはステージが建設され始めた。 各通りのリーダーたちの話し合いに同席させてもらった。こんな表現が適切かわからないが皆若くてもしっかりとしている。メンバーはそれぞれ仕事や学校があったりとなかなか全員が揃わないのだが、そんなこともあるさと淡々と進め

欧州文化首都VP4日目 教会巡りと旗の準備

プログラム4日目。 いつもより少し早めに寮を出発し、欧州文化首都で使用する旗の運搬。 のはずが、指定の場所についたら既に運搬は終わっていた。 こんなもんさと、次の予定まで皆でお茶をする。 この日の最初のプログラムは宗教ツアー。 市内の教会を巡る。 東方正教会、カトリック、シナゴク、軍の教会、セルビア人のための教会。 たくさんの教会がある。クリスチャンではない私には本当にわかりずらいのだけど、日本でも仏教にたくさんの宗派と寺があるようなものだと聞いて納得。 オスマン帝国が勢

欧州文化首都VP3日目 ミュージカル観劇

ティミショアラの国立劇場には3つの劇団があって、それぞれがルーマニア語、ハンガリー語、ドイツ語の作品を上演している。 今回は、ハンガリー語で活動する劇団のミュージカル「ナイン」をみることができた。 日本では、東宝が2020年に上演している。 劇場は演目ごと、または劇団ごとに入口が違うのかわからないが、劇場の正面はオペラの公演の入り口だそうだ。 今回は建物右側の入り口から入る。劇団員の写真が飾られている階段をあがると小学校の体育館2~3個分の広さだろうか。小劇場風な劇場とな