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そんな事よりビル・エヴァンスが気になる昨今

最近、ビル・エヴァンスの事ばかり考えてる。
というより、アルバム「Undercurrent」についてめちゃめちゃ考えている。

おそらく本を読んで調べれば解決するんですが、あまりにも積読が多すぎるため辿り着いていない状況です笑

ビル・エヴァンストリオのベースであるスコット・ラファロが交通事故で亡くなった後、ショックのあまり半年以上音楽活動がストップ。
その後、復活するんですが、最初に世に出たジム・ホールとの「Undercurrent」の1曲目が何故アップテンポな「My Funny Valentine」だったのか?

実際は「録音日の最後に録音された曲」らしいですね。Wikipediaに書いてありました。いや、そしたら1番最後で良くないか?他は雨の日に1人で聞きたくなる様な、美しくゆったりした音色が詰まっているのに謎なんだよなぁ……。

「あのMy Funny Valentineは一つもいいと思わない」と何人かから意見を聞いた事があります。確かにそう言いたくなる気持ちも分かる。他の曲に比べ、あまりにも違和感がある。ジム・ホールと傷心しているビル・エヴァンスは、妙にアップテンポな「My Funny Valentine」で一体何を表現したかったのだろう?
それとも契約しているレコード会社など大人の勝手でそうなったのか……?

上記の様に、他アーティストが演奏している様な、比較的ゆっくりなBPMで始まる
(曲中は比較的アップテンポな印象もあるかもしれませんが)
「My Funny Valentine」の音源も残っています。だからこそ分からないのです。

DJで「My Funny Valentine」をコラージュする事で私なりの答えを表現したいとも考えているんですが、ピアノのフレーズが詰まっているので切り取るのが結構難しい……。
それに加え、10年以上一緒にいた内縁の妻のエレインに「浮気している若い子と結婚したいから別れて」と伝え、エレインは了承するもすぐに自死。浮気相手だったネネット・サザーラとは即結婚しているという、言葉を選ばずに言うと「おかしな精神面」が垣間見える1970年代辺りの曲も絶対混ぜるべきだと思っています。その方が、より感情の歪みが出て良いコラージュになりそう。
スコット・ラファロや実の兄ハリー、エレイン……大切な人々の早すぎる「死」に後期のビル・エヴァンスが抱く「破滅志向」に繋がる曲を入れないと嘘になる。なのでエレインの追悼曲を含め関連する曲を調べ、おレコードも捕獲しないとなぁと思ってます。

上記の理由があり、何故あの曲が1曲目なのか、今1番気になっている今日この頃です。私の安息の地は「ムードミュージック」にあるので、言葉に現しにくいこう言う感情もDJで表現していけたらと思っています。

余談ですが、この前開催されたチームのパーティで上記のコラージュDJをしようかと思い企てていましたが間に合わず、結局HARRY WHITAKERの曲でBLACKとスピジャズを意識したコラージュDJで着地しました。これも気持ちが残っているうちに録音しておかないいとなぁ〜。


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